ADSP-SC59x/2159x SHARCシリーズがポートフォリオの性能を2倍に向上し、複雑なオーディオ・アプリケーション向けプラットフォームを実現

  • ADSP-2159xはADSP-2156xプロセッサとのピン互換性を提供、400MHz~2GHzのDSP性能の拡張性を実現
  • SHARC+コアと高度なフィルタ・アクセラレータにより、以前の世代と比べ3~7倍以上のデバイス性能を提供

ADSP-SC59x (ADSP-SC598 / SC596 / SC594 / SC592) およびADSP-2159x (ADSP-21594 / 21593) プロセッサ・シリーズは、オートモーティブおよびコンスーマ/プロ向けオーディオ・アプリケーションで没入型のオーディオ/サウンド・エクスペリエンスを提供するように設計されています。ADSP-SC59x/2159xオーディオ・プロセッサは特に、確定的な低遅延リアルタイム・オーディオ処理が求められるアプリケーションを対象としており、実体感のある3Dサウンドとパーソナル・オーディオ・ゾーン、オートモーティブ・アクティブ・ノイズ・キャンセレーション(ANC)やロード・ノイズ・キャンセレーション(RNC)、音声ベースのユーザー・インターフェースと車内通信(AEC/NR、マイクロフォン・ビームフォーミング機能)、エンジン・サウンド・シンセシス(ESS)、電気自動車の警告サウンド・システム(EVWSS/AVAS)などで利用できます。その他のアプリケーションには、プロフェッショナル・オーディオおよびサウンドバー/ホームAVR(3Dオブジェクトおよびマルチチャンネル・オーディオを使用)などがあります。

ADSP-SC59x/ADSP-2159x Chips
DSP Concepts

アナログ・デバイセズは、DSP Conceptsとパートナーシップを結び、可能な場合には高性能オンチップFIR/IIRハードウェア・アクセラレータを活用して、SHARC+® DSPコアに特化したAudio Weaver®コア・ライブラリを最適化し、その結果処理能力が大きく向上しました。Audio Weaverには、プロトタイプから製品までの開発を容易にするツールが含まれています。これはローコードのオーディオ・プラットフォームで、DSPに組み込まれたオーディオ・処理エンジンと組み合わせて、ドラッグアンドドロップできるホスト・アプリケーションを製品設計に利用することで、車載オーディオ開発を合理化し、リスクと複雑さを低減します。アナログ・デバイセズのLISTN™ EZ-Audio Systemは、DSP ConceptsがAudio Weaverを使用して開発した4-in/12-outオーディオ・フローを利用して、あらゆる自動車の室内に合わせて調整できるターンキー集積化オーディオ・ソリューションを提供します。アナログ・デバイセズのLISTN EZ-Audio System は、DSP ConceptsがAudio Weaverを使用して開発した4-in/12-outオーディオ・フローを利用して、あらゆる自動車の室内に合わせて調整できるターンキー集積化オーディオ・ソリューションを提供します。Audio WeaverADI LISTN EZ-Audioの詳細については左のリンクをクリックしてください。

The ADSP-SC59x/2159x series is supported by an ever-expanding ecosystem of third-party software solutions from recognized leaders such as Dolby and DSP Concepts. Analog Devices is excited to announce a collaboration with Swedish digital audio pioneer Dirac. With an all-in-one platform integrated with patented algorithms, Dirac aims to help automotive customers achieve a truly immersive and differentiated signature sound easier, faster and more cost efficiently. Dirac’s digital audio platform includes tools for measuring, tuning, and optimizing automotive sound systems. Learn more about Dirac's digital audio solutions.

 

DIRAC Logo
Audio Car Sharc Family

車載オーディオ
ヘッド・ユニット、アンプ、コックピット・ドメイン・コントローラ

SHARC Professional Audio

プロフェッショナル向けオーディオ
ミキシング・コンソール、
次世代会議システム

SHARC Consumer Audio

コンスーマ向けオーディオ
3Dサウンドバー、AVR

ADSP-SC59x/2159xファミリは、シングルまたはデュアルSHARC+ DSPコアの浮動小数点プロセッサです。様々なピン互換製品で複数のオンチップ・メモリ・オプションを提供し、柔軟なオーディオ・コネクティビティと性能の拡張性を備えています。ADSP-21566 /21567 /21569 オーディオ・プロセッサとのソフトウェア互換性およびピン互換性を備えながら、ADSP-21593 は400MHz~2GHzのDSP性能の拡張性を実現します。それに対し、ADSP-SC594/SC592プロセッサではArm® Cortex®-A5(1GHzで1800DMIPS)を、ADSP-SC598/SC596プロセッサではArm Cortex-A55(1.2GHzで3400DMIPS)を、どちらもFPUおよびNeon® DSP拡張機能と統合化しており、ギガビット・イーサネット(AVB付)、3ピンおよび6ピンMLB、USB、CAN-FDなど統合化した周辺機器を強化するための制御プロセッサを提供します。

アナログ・デバイセズのソフトウェア開発ツール を使用すれば、ソリューションの市場投入までの時間を短縮できます。最適化されたソフトウェアベースのオーディオ・アルゴリズムを特定の用途向けに調整することで、ソリューション設計を簡素化し、開発の手間を減らすことができます。

ADSP-SC59x/2159xプロセッサは、オートモーティブ・グレード、コンスーマ・グレードの両方で400ボールFCBGA(17mm × 17mm、0.8mmピッチ)パッケージで提供されているため、柔軟な設計が可能で、動作温度範囲全体で熱効率の高いコンパクトな設計を実現できます。

主な製品

SC59x-2159x Selection Table

上記の様々なペリフェラルの混在に加えて、すべてのADSP-SC59x/2159x SHARCプロセッサはI2S/TDMポート、S/PDIFインターフェース、ASRC、高精度クロック・ジェネレータなど多数のオーディオ・ペリフェラルに対応します。更にこれらのプロセッサはいずれも、I2C、UART、SPI(デュアル、クワッド、オクタル)など多数の業界標準のシリアル・ペリフェラルをサポートします。多くのペリフェラルは汎用I/Oピンにマルチプレクスされており、複数のピンで様々な機能を利用できるため、非常に柔軟な設定オプションで幅広いペリフェラル・システム条件に合わせることができます。

ソフトウェア開発ツール

評価用キット

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