ADSP-2183x/SC83x SHARC-FXシリーズ、ADSP-2156xと比較して3.5倍以上のDSP性能を発揮し、SHARC+コアで3,500MIPSを超える拡張性を実現

  • ADSP-2156x、ADSP-2159x、ADSP-SC59xとのピン互換性を備えたBGAパッケージ・オプション
  • 従来のデュアルコアSHARC+プロセッサと比較して処理能力が50%向上

ADSP-2183x/SC83x(ADSP-21834 / 21835 / 21836 / 21837 / SC834 / SC835)プロセッサ・シリーズは、オートモーティブおよびコンスーマ/業務用オーディオ・アプリケーションで没入型のオーディオ/サウンド・エクスペリエンスを提供するように設計されています。ADSP-SC59x/2159xオーディオ・プロセッサは、特に確定的な低遅延のリアルタイム・オーディオ処理が求められるアプリケーションを対象としており、没入型の3Dサウンドとパーソナル・オーディオ・ゾーン、オートモーティブ・アクティブ・ノイズ・キャンセレーション(ANC)やロード・ノイズ・キャンセレーション(RNC)、音声ベースのユーザー・インターフェースと車内通信(AEC/NR、マイクフォン・ビームフォーミング)、エンジン・サウンド・シンセシス(ESS)、電気自動車の警告サウンド・システム(EVWSS/AVAS)などで利用できます。その他のアプリケーションには、業務用オーディオ、サウンドバー/ホームAVR(3Dオブジェクトおよびマルチチャンネル・オーディオ使用)などがあります。

ADSP 2183x/SC83xチップ
DSP Concepts

アナログ・デバイセズは、DSP Conceptsとパートナーシップを結び、可能な場合には高性能オンチップFIR/IIRハードウェア・アクセラレータを活用して、SHARC-FX DSPコア専用のAudio Weaver®コア・ライブラリを最適化することで処理能力の一層の向上を実現しました。Audio Weaverには、プロトタイプから製品化までの開発を容易にするツールが含まれています。これはローコードのオーディオ・プラットフォームで、DSPに組み込まれたオーディオ処理エンジンと組み合わせ、ドラッグ・アンド・ドロップ式のホスト・アプリケーションを製品設計に利用することで、車載オーディオ開発を効率化し、リスクと複雑さを軽減することができます。

The ADSP-2183x/SC83x series is supported by an ever-expanding ecosystem of third-party software solutions from recognized leaders such as Dolby and DSP Concepts. Analog Devices is excited to announce a collaboration with Swedish digital audio pioneer Dirac. With an all-in-one platform integrated with patented algorithms, Dirac aims to help automotive customers achieve a truly immersive and differentiated signature sound easier, faster and more cost efficiently. Dirac’s digital audio platform includes tools for measuring, tuning, and optimizing automotive sound systems. Learn more about Dirac's digital audio solutions.

 

DIRAC Logo
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ADSP-2183x/SC835ファミリは、シングルSHARC-FX DSPコアの浮動小数点プロセッサであり、様々なピン互換製品で複数のオンチップ・メモリ・オプションを提供し、柔軟なオーディオ・コネクティビティと性能の拡張性を兼ね備えています。この製品ファミリはADSP-21566 / 21567 / 21569 / 21593オーディオ・プロセッサとのピン互換性を備えており、ADSP-21834 / 21835では、DSP性能の拡張性がSHARC+コアで400~2,000MIPSから3,500MIPS以上へと向上しています。一方、ADSP-21836 / 21837 / SC834 / SC835プロセッサは、ピン互換の従来製品であるADSP-SC592 / SC594 / SC596 / SC598 / 21594に類似した拡張性を提供します。ADSP-SC83xプロセッサは、Arm® Cortex®-M33コア(1,500DMIPS @ 1GHz)も内蔵しており、ギガビット・イーサネット(AVB使用)、3ピンMLB、CAN-FDなど、統合型の周辺機能を強化するための制御プロセッサを提供します。

アナログ・デバイセズのソフトウェア開発ツールを使用すると、ソリューションの市場投入までの時間を短縮できます。最適化されたソフトウェアベースのオーディオ・アルゴリズムを特定のユース・ケース向けに調整することで、ソリューション設計を容易にし、開発の労力を軽減することができます。

ADSP-2183x/SC83xプロセッサは、オートモーティブ・グレードとコンスーマ・グレードの両方とも400ピンFCBGAパッケージ(17mm × 17mm、0.8mmピッチ)で提供され、柔軟な設計が可能であり、動作温度範囲全体で熱効率の高いコンパクトな設計を実現できます。

主な製品

ADSP-2183x/SC83x SHARC-FXシリーズ・セレクション・テーブル

ソフトウェアと開発ツール

評価用キット