最新情報 (1)
製品概要
機能と利点
- 12ビットDACとADCを内蔵した、RF 2×2のトランシーバ
- トランスミッタ(TX)帯域: 47 MHz ~ 6.0 GHz
- レシ―バ(RX)帯域:70 MHz ~ 6.0 GHz
- TDDとFDD動作をサポート
- 調節可能チャンネル帯域幅(BW):200kHz以下~56MHz
- デュアルレシーバ:6つの差動または12つのシングルエンドの入力
- 優れたレシーバ感度: ノイズ指数2dB@800MHz LO
- RXゲイン制御
- リアルタイムのモニタとマニアル・ゲイン用の制御信号
- 独立した自動ゲイン制御
- デュアル・トランスミッタ: 4個の•差動出力
- 高直線性の広帯域トランスミッタ
- TX EVM:≤ 40 dB
- TX ノイズ: ノイズ・フロア ≤-157 dBm/Hz
- TX モニタ: 1 dB精度で≥66 dBのダイナミック・レンジ
- フラクショナルN シンセサイザを内蔵
- 局部発信器(LO)の最大ステップサイズ: 2.4 Hz
- 複数チップの同期
- CMOS/LVDS デジタル・インターフェース
製品概要
AD9361は、3G/4G基地局アプリケーションに使用できるように設計された高性能、高集積のRF Agile Transceiver™(RFアジャイル・トランシーバ)です。この製品は、そのプログラム性と広帯域により、幅広い範囲のトランシーバ・アプリケーションに最適となっています。このデバイスは、RFフロントエンドを柔軟なミックスド・シグナル・ベースバンド・セクションと内蔵の周波数シンセサイザと組み合わせており、プロセッサとのデジタル・インターフェースを設定可能にすることにより、回路設計を簡素化しています。AD9361のレシーバLOは、70MHz~6.0GHzの範囲で動作し、トランスミッタLOは47 MHz ~ 6.0 GHzの範囲で動作し、ほとんどの認可帯域と無認可帯域をカバーします。チャンネル帯域幅は200kHz以下~56MHzをサポートします。
2つの独立したダイレクト・コンバージョン・レシーバは最高水準のノイズ指数と直線性を備えています。各レシーバ (RX)のサブシステムには独立の自動ゲイン制御 (AGC)、DCオフセット補正、直交補正、デジタル・フィルタリングが含まれているので、デジタル・ベースバンドにおいてこれらの機能は不要です。AD9361には又外部的に制御可能で柔軟な手動ゲイン・モードがあります。1チャンネルごとに内蔵されている2つの高ダイナミック・レンジA/D コンバータ(ADC) は受信したI 信号とQ信号をデジタル化します。そしてそれらのデジタル信号を設定可能なデシメーション・フィルタと128タップ有限インパルス応答 (FIR) フィルタを通して適切なサンプル・レートで12ビット出力信号を生成します。
トランスミッタは超低ノイズで高変調精度を実現する高ダイレクト・コンバージョン・アーキテクチャを使用します。このトランスミッタの設計は<−40 dBの最高級のTX誤差ベクトル振幅(EVM)が得られ、外部パワーアンプ(PA)の選択に大きなシステム余裕が得られます。内蔵トランスミッタ(TX) のパワー・モニタをパワー・ディテクタとして使用できるので高精度のTXパワー測定が可能です。
完全に集積化されたフェーズ・ロック・ループ(PLL)は、レシーバおよびトランスミッタの全チャンネルに、低消費電力のフラクショナル-N周波数合成を提供します。周波数分割デュープレックス(FDD)システムに要求されるチャンネル・アイソレーションは設計に組み込まれています。全てのVCOとループ・フィルターの部品は集積されています。AD9361のコアは直接1.3 Vレギュレーターから電源を供給できます。このICは標準4線シリアル・ポートと4本のリアルタイムI/O制御ピンを介して制御されます。通常の使用時における消費電力を最小化するための包括的なパワーダウン・モードが用意されています。AD9361は、10mm×10mm、144ボールのチップ・スケール・パッケージ・ボール・グリッド・アレイ(CSP_BGA)にパッケージされています。
アプリケーション
- ポイントtoポイント通信システム
- フェムトセル/ピコセル/マイクロセルの基地局
- 汎用無線システム
ユーザガイドを含む完全な設計ファイル資料パッケージを
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製品ライフサイクル
新規設計にお薦めします
発売済みの製品です。データシートには、最終的な仕様と動作条件がすべて記載されています。新規の設計には、これらの製品の使用を推奨します。
評価キット (4)
参考資料
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AD9361 User Guide (Rev. A)11/9/2023
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Signal Integrity: Optimizing RF Signal Chains12/18/2020
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Multi-Channel Phase And Frequency Synchronization Made Easy2/7/2019
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Advances In Unmanned Systems Technology Electronics Solutions5/25/2017
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Developing Multiple-Input Multiple-Output (MIMO) Systems with the AD93614/10/2017
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Enabling Small Form Factor, High Capacity Small Cell Platforms9/15/2016
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Overcoming UAV Operational Hurdles with Technology Solutions7/18/2016
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RadioVerse: ワイヤレス・システム設計を簡略化5/23/2016
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Radioverse Technology and Radio Design Ecosystem Brochure7/22/2020
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ソフトウェア無線ソリューション カタログ8/15/2014
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ソフトウェア無線ソリューションRadioVerse™7/18/2022
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UHF帯RFIDリーダーのRFフロント・エンドの開発、アナログ・デバイセズのソリューションを活用8/1/2019
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トランシーバ IC のイメージ除去性能、RadioVerse 製品の実力を知る8/1/2017 アナログ・ダイアログ
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送信側の LO リーク――笑い飛ばせないゼロ IF の課題7/1/2017 アナログ・ダイアログ
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次世代SDRトランシーバの威力を知る――RF対応の複素ミキサー、ゼロIFアーキテクチャ、先進的なアルゴリズムが肝に2/1/2017 アナログ・ダイアログ
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UAVに適したSDRベースのビデオ伝送、高精細度と低遅延を実現1/1/2017 アナログ・ダイアログ
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Small Form Factor SATCOM Solutions1/1/2017
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RFトランシーバICによる航空宇宙/防衛向けの画期的なSWaPソリューション9/1/2016 アナログ・ダイアログ
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RFトランシーバー用のシンプルなベースバンド・プロセッサ8/1/2016
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Summarizing Advances in SDR Technology5/10/2016
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製造までの4つのステップ:モデル・ベース設計で実現するソフトウェア無線 (Part 4)12/1/2015 アナログ・ダイアログ
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製造までの4つのステップ:モデル・ベース設計で実現するソフトウェア無線(Part 3)11/1/2015 アナログ・ダイアログ
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製造までの4つのステップ:モデル・ベース設計で実現するソフトウェア無線(Part 2)10/1/2015 アナログ・ダイアログ
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製造までの4つのステップ:モデル・ベース設計で実現するソフトウェア無線 (Part 1)9/1/2015 アナログ・ダイアログ
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レーダー/通信システムの「マルチファンクション対応」はジレンマか、現実か?6/1/2015 アナログ・ダイアログ
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航空宇宙および防衛分野のワイヤレス・リンク4/1/2015
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マルチバンド・アナログ・フロントエンドでワンチップ無線の実現に向けさらに前進2/8/2015
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SWaP: The RF Solution That Can Mean the Difference Between Flying High and Being Grounded2/1/2015
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Multiband Military Communications Challenges Overcome by Software-Defined Radio10/3/2014
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Highest Power Density, Multirail Power Solution for Space-Constrained Applications11/1/2013 アナログ・ダイアログ
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Expanding the Role of WiMAX CPE Transceivers into Base Station Applications8/21/2008
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Smart Partitioning in WiMAX Radios9/1/2006
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AD9361 SDRトランシーバー&サポートエコシステム11/28/2018
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AD9361 RF アジャイル トランシーバ11/28/2018
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IMS2015: Comms5 FMCモジュール(4×4 MIMOデモ)11/28/2018
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RadioVerse AD9361: 低消費電力、高集積 RF トランシーバ10/15/2018
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PicoZed SDR ソフトウェア無線の概要10/15/2018
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AD9361 および IIO ソフトウェアの詳細10/15/2018
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PicoZed SDR ソフトウェア無線のプロトタイピングとテスト10/15/2018
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PicoZed SDR ソフトウェア無線(SDR)による製品展開10/15/2018
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「AD936x」をベースとする完全なワイヤレス・ビデオ・リンク10/15/2018
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PicoZed SDR ソフトウェア無線のシステム統合化10/15/2018
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AD9361 RF アジャイル・トランシーバの概要10/15/2018
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「マイクロウェーブ展」に出展9/20/2019
ツールおよびシミュレーション
設計ツール
This site contains the device documentation packages for the SDR Integrated Transceivers including user guides, IBIS models, and PCB files.
アナログ・デバイセズのADIsimRF設計ツールは、カスケード・ゲインやノイズ指数、IP3、P1dB、総合消費電力などRFシグナル・チェーン内の最も重要なパラメータの計算を行います。
リファレンス・デザイン (1)
おすすめ製品
AD9361 コンパニオン製品
推奨 Voltage Regulators
- For high performance LDO regulators: ADP1755, ADP5040.
- For a high efficiency, step down, dc-to-dc regulator: ADP2164.
推奨 Clock Driver
- For a Quad/Octal network clock driver: AD9548.
推奨 Low Noise Amplifiers (LNA's)
推奨 PLL's
- For a versatile, wideband PLL with integrated VCO: ADF4351.
設計リソース
アナログ・デバイセズでは、最高レベルの品質と信頼性を備えた製品を提供することに最大の力を常に注いでいます。これを実現するため、製品およびプロセスの設計のあらゆる観点で品質と信頼性のチェックを行っています。そして、それは、製造工程においても同様です。アナログ・デバイセズは常に、出荷製品の「ゼロ・ディフェクト」を目指しています。詳細についてはアナログ・デバイセズの品質および信頼性プログラム/認定証をご覧ください。
製品番号 | 材料宣誓書(MD) | 信頼性データ | ピン/パッケージ図 | CADシンボル、フットプリント & 3Dモデル |
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AD9361BBCZ | 材料宣誓書(MD) | 信頼性データ | 144-Ball CSPBGA (10mm x 10mm x 1.7mm) | |
AD9361BBCZ-REEL | 材料宣誓書(MD) | 信頼性データ | 144-Ball CSPBGA (10mm x 10mm x 1.7mm) | |
ウェハ・ファブリケーション・データ |
サポート & ディスカッション
AD9361 Discussions
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ご注文に関するFAQ
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リードタイム
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上記の「サンプル注文」ボタンをクリックすると、サードパーティのADIサンプルサイトにリダイレクトされます。選択された部品は、ログイン後、当サイトのカートに引き継がれます。当サイトを利用したことがない場合は、新規にアカウントを作成してください。サンプルサイトに関するご質問は、 カスタマーサービスへお問合せ ください。
評価用ボード
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analog.comサイトから購入できるボードは、最大で2枚までとなります。3枚以上の購入をご希望の場合は、正規販売代理店からご購入ください。
価格は1個当たりの米ドルで、米国内における販売価格(FOB)で表示されておりますので、予算のためにのみご使用いただけます。 また、その価格は変更されることがあります。米国以外のお客様への価格は、輸送費、各国の税金、手数料、為替レートにより決定されます。価格・納期等の詳細情報については、弊社正規販売代理店または担当営業にお問い合わせください。なお、 評価用ボードおよび評価用キットの表示価格は1個構成としての価格です。