AD4134は、AD7134のフットプリント互換製品で動作温度範囲が広い製品です。新規設計にはAD4134をお薦めします。
AD4134の製品ページAD7134
新規設計には非推奨24ビット、4チャンネル同時サンプリング 1.5MSPS高精度エイリアス・フリー ADC
製品の詳細
- エイリアス・フリー高性能モードで典型的な 102.5 dB の固有のアンチエイリアス除去
- 優れたACおよびDC性能
- ODR=374kSPSで108dBダイナミック・レンジ、FIR フィルタ(代表値)
- ODR=10SPSで137dB ダイナミック・レンジ、sinc3フィルタ(代表値)
- THD:1kHz入力トーンで−120dB(代表値)
- オフセット誤差ドリフト:0.7µV/°C(代表値)
- ゲイン・ドリフト:2ppm/°C(代表値)
- INL:FSRの±2 ppm(代表値)
- ダイナミック・レンジの拡張:4:1 と 2:1 の平均化モード
- 126dB、広いダイナミック・レンジ
- 抵抗 ADC とリファレンス入力
- 同期しやすさ:非同期サンプル・レート・コンバータ
- 1つの同期信号ラインによるマルチデバイスの同期化
- プログラマブル・データ・レートは 0.01kSPS~1496kSPS、分解能は 0.01SPS
- 外部信号によって出力データ・レートを制御するオプション
- リニア位相デジタル・フィルタ・オプション
- 低リップルFIRフィルタ:32 µdB の通過帯域リップル(DC~161.942kHz)
- 低遅延の sinc3 フィルタおよび sinc6 フィルタ(DC~391.5kHz)
- Sinc3フィルタ、50Hz/60Hzの除去
- クロストーク:130.7dBFS
- デイジーチェーン接続
- データと SPI インターフェースでの CRC エラー・チェック
- 2つの消費電力モード:高性能モードと低消費電力モード
- 電源:4.5V~5.5 V および 1.65V ~ 1.95V
- 1.8 V IOVDD レベル
- 外部リファレンス:4.096V または 5V
- 48 MHz の水晶発振器または外部CMOSクロック
- SPI またはピン(独立)設定可能動作
- 動作温度範囲:0°C~85°C
- 56ピン 8mm × 8mm のLFCSP(露出パッド付き)
AD7134は、機能、性能、使いやすさを提供するクワッド・チャンネル、低ノイズ、同時サンプリング、高精度のA/Dコンバータ(ADC)です。
AD7134は、連続時間シグマ-デルタ(CTSD)変調方式に基づき、従来Σ-Δ変調器の前に必要だったスイッチド・キャパシタ回路サンプリングをなくし、ADC入力駆動条件を緩和します。また、CTSDアーキテクチャは、基本的にADCエイリアシング周波数帯域周辺の信号を拒否し、デバイスに固有のアンチエイリアシング機能を提供して、複雑な外部アンチエイリアシング・フィルタの必要性をなくします。
AD7134は、4つの独立した並列コンバータ・チャンネルを備え、それぞれがCTSD変調器とデジタル・デシメーションおよびフィルタリング・パスを備えています。AD7134 では、4つの個別の信号ソースの同時サンプリングを行え、それそれが 391.5kHz の最大入力帯域幅をサポートし、位相整合を使った、これら4つの信号測定の間の厳格な位相整合が達せられます。高レベルのチャンネル統合と、簡素化されたアナログ・フロントエンド条件により、AD7134は、小さいフォームファクタの高密度マルチチャンネル・データ・アクイジション・ソリューションを提供します。
また、通常はアナログ・フロント・エンド回路によって導入されるノイズ、エラー、不一致、歪みを低減することにより、AD7134のシグナル・チェーンの簡素化特性はシステム・レベルの性能も向上させます。
AD7134は優れたDCおよびAC性能を提供します。各ADCチャンネルの帯域幅はDC~391.5kHzであり、デバイスは、温度や圧力から振動や衝撃までの幅広いセンサー・タイプをサポートする汎用の高精度データ・アクイジション・ソリューションとして理想的となります。
AD7134では多くの機能と設定オプションを利用でき、特定のアプリケーションのための帯域幅、ノイズ、精度、電力の最適なバランスを達成する柔軟性を提供します。
AD7134は、内蔵の非同期サンプル・レート・コンバータ(ASRC)により、インターポレーションとリサンプリング技術を使って、デシメーション・レシオと出力データ・レート(ODR)を正確に制御できます。AD7134 は、0.01kSPS ~ 1496kSPS まで広いレンジの ODR 周波数をサポートし、調整分解能は 0.01 SPS 未満であるため、お客様はサンプリング速度を高い精細度で変化させて首尾一貫したサンプリングを達成することができます。ODR値は、ODR_VAL_INT_x および ODR_VAL_FLT_xレジスタ(レジスタ 0x16~レジスタ 0x1C、ASRCマスター・モード)または外部クロック源(ASRCスレーブ・モード)を使用して、制御できます。ASRCスレーブ・モード動作により、複数のAD7134デバイスと単一システム・クロック間の同期サンプリングを行うことができます。ASRCは、デジタル・バック・エンドから各ADCにルーティングされる、高周波数、低ジッタのマスタ・クロックを必要としないため、中帯域幅のデータ・アクイジション・システム内のクロック分配条件を簡素化します。
ASRCはデジタル・フィルタとして機能し、より高い精度を得るために、オーバーサンプリングされた Σ-Δ 変調器からのデータを低いレートにデシメートします。次に、ADCデータはユーザーが選択可能なAD7134のデジタル・フィルタ・プロファイルのいずれかによって更に処理され、帯域外信号とノイズを更に除去し、最終的に必要なODR値にデータ・レートを低減します。
AD7134には、3つの主なデジタル・フィルタ・プロファイルのオプションがあります。広帯域低リップル・フィルタは、ブリック・ウォール周波数プロファイルと、2.5kSPS~374kSPSのODR範囲を備え、周波数領域分析に適しています。高速応答のsinc3フィルタは、0.01kSPS~1496kSPSのODR範囲を備え、低遅延の時間領域分析および低周波数、高ダイナミック・レンジの入力タイプに適しています。バランスのとれたsinc6フィルタは、2.5kSPS~1.496MSPSのODR範囲を備え、最適なノイズ性能と応答時間を提供します。
AD7134 はまた、オンボードで、その入力チャンネルの2つまたは4つから平均を作成することができます。その結果、帯域幅を維持しながら、2つのチャンネルが接続されているときは、ほぼ 3dB、4つ全てのチャンネルが接続されているときは 6dB のダイナミック・レンジの改善が得られます。
AD7134は、2つのデバイス構成スキームをサポートします。シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)およびハードウェア・ピン配置(ピン・コントロール・モード)です。SPI コントロール・モードでは、AD7134で利用可能なすべての機能と構成オプションにアクセスできます。SPI コントロール・モードでは、堅牢なシステム設計を可能にするように設計された、オンボード診断機能にもアクセスできます。ピン・コントロール・モードは、デバイス構成を簡素化するメリットを提供し、デバイスは起動後にスタンドアロン・モードで自律的に動作できます。
AD7134は、オプションのSPIに加えて、ADC出力データの送信のための、柔軟で独立したデータ・インターフェースを備えています。データ・インターフェースは、バス・マスタまたはスレーブとして機能し、様々なクロック・オプションを備え、複数の通信バス・プロトコルをサポートします。また、データ・インターフェースは、デイジーチェーンおよびオプションの最小入出力(I/O)モードもサポートします。最小入出力モードは、分離アプリケーションで必要なデジタル・アイソレータ・チャンネルの数を最小限に抑えるように設計されています。
AD7134 の動作周囲温度範囲は、0°C ~ 85°C です。デバイスは、56 ピン、8 mm × 8 mm のリード・フレーム・チップ・スケール・パッケージ(LFCSP)で提供されます。
このデータシートでは、FORMAT1/SCLKなどの多機能ピンについてはすべてのピン名を表記しますが、特定の機能のみが該当するような説明箇所では、SCLKのように1つのピン機能だけを表記しています。
アプリケーション
- 電気テストおよび計測
- オーディオテスト
- 3相電力の品質解析
- ループ検証における制御とハードウェア
- ソナー
- 予防メンテナンスのための状態監視
- 音響および素材科学の研究開発
ドキュメント
データシート 2
ユーザ・ガイド 1
技術記事 1
よく聞かれる質問 1
ビデオ 1
デバイス・ドライバ 2
これは最新改訂バージョンのデータシートです。
ソフトウェア・リソース
デバイス・ドライバ 2
- AD713x GitHub no-OS Driver Source Code 新規
AD4134/AD7134 no-OS/HDL Device Drivers 3
Mbed サポート 1
評価用ソフトウェア 0
必要なソフトウェア/ドライバが見つかりませんか?
ハードウェア・エコシステム
製品モデル | 製品ライフサイクル | 詳細 |
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JFET入力オペアンプ 1 | ||
ADA4625-2 | 新規設計に推奨 | 36 V、18 MHz、低ノイズ、高速セトリング単電源、RRO、JFETオペアンプ |
シリーズ電圧リファレンス 4 | ||
ADR4550 | 製造中 | 5.0V電圧リファレンス、超低ノイズ、高精度 |
ADR445 | 製造中 | 電圧リファレンス、出力電圧5.0V、LDO型 XFET®、超低ノイズ、電流シンク / ソース機能付き |
ADR444 | 製造中 | 電圧リファレンス、出力電圧4.096V、LDO型 XFET®、超低ノイズ、電流シンク / ソース機能付き |
ADR4540 | 製造中 | 4.096V電圧リファレンス、超低ノイズ、高精度 |
シングルエンド入力差動出力アンプ 1 | ||
ADA4940-1 | 製造中 | ADC ドライバ用アンプ、超低消費電力、低ひずみ性能 |
パワー・スイッチ内蔵型降圧レギュレータ 1 | ||
ADP2108 | 製造中 | ステップダウンDC-DCコンバータ、600mA、小型、3MHz |
完全差動アンプ 2 | ||
ADA4945-1 | 新規設計に推奨 | 高速で ±0.1 µV/°Cのオフセット・ドリフトの完全差動ADC用ドライバ |
LTC6363 | 最終販売 | 差動アンプ/ADCドライバ・ファミリ、高精度、低消費電力 |
計装アンプ / インスツルメンテーションアンプ 3 | ||
LTC6373 | 新規設計に推奨 | 入力バイアス電流が25pAの36V完全差動プログラマブル・ゲイン計装アンプ |
AD8421 | 新規設計に推奨 | 計装アンプ、低ノイズ(3 nV /√Hz)、低消費電力 |
ADA4254 | 新規設計に推奨 | ゼロドリフト、高電圧、低消費電力、プログラマブル・ゲイン計装アンプ |
高精度オペアンプ (Vos<1mV & TCVos<2uV/C) 2 | ||
ADA4004-2 | 製造中 | オペアンプ、デュアル、36V、高精度1.8nV/√Hz |
ADA4075-2 | 製造中 | オペアンプ、超低ノイズ、低消費 |
高入力電圧降圧レギュレータ 2 | ||
LT8606 LT8606B |
静止電流が2.5μAの42V、350mA同期整流式降圧レギュレータ | |
LT8607 | 新規設計に推奨 | 静止電流が2.5μAの42V、750mA同期整流式降圧レギュレータ |
低ノイズ・アンプ(≦10nV/√Hz) 1 | ||
ADA4896-2 | 新規設計に推奨 | オペアンプ、ローノイズ(1nV/√Hz)、低消費電力、レールtoレール出力 |
低入力バイアス電流アンプ(<100pA) 1 | ||
ADA4610-2 | 新規設計に推奨 | オペアンプ、デュアル、JFET入力、レールtoレール出力、低ノイズ、高精度 |
電流源 1 | ||
LT3092 | 製造中 | プログラム可能な200mA 2端子電流源 |
複数出力降圧レギュレータ 1 | ||
ADP2311 | 新規設計に推奨 | ステップダウンDC-DCレギュレータ、1A、18V、デュアル、同期型、フェール・セーフ電圧モニタ内蔵 |
製品モデル | 製品ライフサイクル | 詳細 |
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AD4134 | 新規設計に推奨 | 24ビット、4チャンネル同時サンプリング、1.5MSPS高精度エイリアス・フリーADC |
ツールおよびシミュレーション
Virtual Eval(仮想評価、 ベータ版)
Virtual Evalは、ADC、DAC、およびその応用製品評価を支援するウェブベースの設計ツールです。アナログ・デバイセズのサーバ上にあるモデルを使用して、重要な部品の性能特性をわずか数秒でシミュレートします。使用時は、入力トーンや外部ジッタなどの動作条件のほか、ゲインやデジタル・ダウンコンバージョンといったデバイス機能を設定してください。ノイズ、歪み、分解能、FFT、タイミング図、周波数応答プロット、その他さまざまな性能特性を確認することができます。
ツールを開く高精度ADC ドライバ・ツール
高精度ADCドライバ・ツールは、高精度ADCとドライバを組み合わせたときの性能をシミュレートするWebアプリケーションです。ドライバの選択、キックバックのセトリング、歪みの潜在的な問題を明らかにし、設計のトレードオフを短時間で評価できます。システム・ノイズ、歪み、ADC入力のセトリングについてシミュレーションと計算ができます。
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