AD4134
新規設計に推奨24ビット、4チャンネル同時サンプリング、1.5MSPS高精度エイリアス・フリーADC
- 製品モデル
- 2
- 1Ku当たりの価格
- 最低価格:$19.10
製品の詳細
- エイリアス・フリー:高性能モードで典型的な102.5dBの固有のアンチエイリアス除去
- 優れたACおよびDC性能
- ダイナミック・レンジ:108dB(ODR = 374kSPS、FIRフィルタ、代表値)
- 137dBダイナミック・レンジ(ODR = 10SPS、sinc3フィルタ、代表値)
- THD:1kHz入力トーンで−120dB(代表値)
- オフセット誤差ドリフト:0.9µV/C(代表値)
- ゲイン・ドリフト:2ppm/°C(代表値)
- INL:FSRの±2ppm(代表値)
- ダイナミック・レンジ拡張:4:1と2:1の平均化モード
- 126dB、広いダイナミック・レンジ
- 同期しやすさ:非同期サンプル・レート・コンバータ
- 1つの同期信号ラインによるマルチデバイスの同期化
- プログラマブル・データ・レートは0.01kSPS~1496kSPS、分解能は0.01SPS
- 外部信号による出力データ・レート制御オプション
- 抵抗性ADCとリファレンス入力
- リニア位相デジタル・フィルタ・オプション
- 低リップルFIRフィルタ:32µdBの通過帯域リップル(DC~161.942kHz)
- 低遅延sinc3フィルタとsinc6フィルタ、DC~391.5kHz
- Sinc3フィルタ、50Hz/60Hzの除去
- クロストーク:130.7dBFS
- デイジーチェーン接続
- データとSPIインターフェースのCRCエラー・チェック
- 2つの消費電力モード:高性能モードと低消費電力モード
- 電源:4.5V~5.5Vおよび1.65V~1.95V
- 1.8VのIOVDDレベル
- 外部リファレンス:4.096Vまたは5V
- 48MHzの水晶発振器または外部CMOSクロック
- SPIまたはピン(スタンドアロン)で設定可能な動作
- 動作温度範囲:-40°C~105°C
- 8mm × 8mm、56ピンのLFCSP(露出パッド付き)
AD4134は、クワッド・チャンネル、低ノイズ、同時サンプリングの高精度A/Dコンバータ(ADC)であり、機能性、パフォーマンス、使いやすさを提供します。
AD4134は、連続時間シグマ・デルタ(CTSD)変調方式に基づいて、従来必要とされていたシグマ・デルタ(Σ-Δ)変調器に前置されるスイッチド・キャパシタ回路のサンプリングを不要とします。これにより、ADC入力の駆動条件が緩和されます。CTSDアーキテクチャはまた、ADCエイリアシング周波数帯域周辺の信号を本質的に除去し、デバイス固有のアンチエイリアシング機能を提供するため、複雑な外部アンチエイリアシング・フィルタを不要とします。
AD4134には4つの独立したコンバータ・チャンネルが並列に配置され、それぞれにCTSD変調器とデジタル・デシメーションおよびフィルタリング・パスを備えています。AD4134では、4つの独立した信号源の同時サンプリングが可能で、それぞれが391.5kHzの最大入力帯域幅に対応し、これら4つの信号測定値の間で厳密な位相マッチングを実現します。AD4134は、高レベルのチャンネル統合と簡素化されたアナログ・フロント・エンド条件を兼ね備え、小型フォーム・ファクタで高密度マルチチャンネルのデータ・アクイジション・ソリューションを提供できます。
シグナル・チェーンを簡素化するAD4134の特性は、アナログ・フロント・エンド回路によって通常導入されるノイズ、エラー、ミスマッチ、および歪みを低減することにより、システム・レベルのパフォーマンスをも向上させます。
AD4134は優れたDCおよびAC性能を提供します。各ADCチャンネルの帯域幅はDC~391.5kHzの範囲であり、温度や圧力から振動や衝撃に至るまで、幅広いセンサー・タイプに対応する、ユニバーサルな高精度データ・アクイジション・ソリューションの理想的な候補となっています。
AD4134は多数の機能と設定オプションを提供しているため、目的のアプリケーションに対して帯域幅、ノイズ、精度、および電力の最適なバランスを柔軟に実現できます。
内蔵の非同期サンプル・レート・コンバータ(ASRC)により、インターポレーションおよびリサンプリング技術を用いて、デシメーション・レシオ、更には出力データ・レート(ODR)を正確に制御できます。AD4134は、0.01SPS未満の調整分解能で0.01kSPS~1496kSPSの幅広いODR周波数に対応し、サンプリング速度を細かく変化させてコヒーレントなサンプリングを実現できます。ODR値は、ODR_VAL_INT_×およびODR_VAL_FLT_×レジスタ(レジスタ0×16~0×1C、ASRCマスタ・モード)、または外部クロック源(ASRCスレーブ・モード)を使用して制御できます。ASRCスレーブ・モード動作により、複数のAD4134デバイス間で単一システム・クロックへの同期サンプリングが可能です。ASRCは、デジタル・バックエンドから各ADCへの高周波数、低ジッタのマスタ・クロックのルーティングを不要とするため、中帯域幅のデータ・アクイジション・システム内のクロック分配条件が簡素化されます。
ASRCはデジタル・フィルタとして機能し、より高い精度を得るために、オーバーサンプリングされた Σ-Δ 変調器からのデータを低いレートにデシメートします。更に、ADCデータは、AD4134のユーザ選択可能なデジタル・フィルタ・プロファイルの1つによって処理され、帯域外信号とノイズが更に除去されて、データ・レートが最終的に目的とするODR値にまで低減します。
AD4134には、3つの主なデジタル・フィルタ・プロファイルのオプションがあります。広帯域低リップル・フィルタは、ブリック・ウォール周波数プロファイルと、2.5kSPS~374kSPSのODR範囲を備え、周波数領域分析に適しています。高速応答のsinc3フィルタは、0.01kSPS~1496kSPSのODR範囲を備え、低遅延の時間領域分析および低周波数、高ダイナミック・レンジの入力タイプに適しています。バランスのとれたsinc6フィルタは、2.5kSPS~1.496MSPSのODR範囲を備え、最適なノイズ性能と応答時間を提供します。
AD4134は、2つまたは4つの入力チャンネル間でオンボード平均化を実行することもできます。それにより、帯域幅を維持しながら、2つのチャンネルを組み合わせた場合は3dB近く、4つのチャンネルをすべて組み合わせた場合は6dB近くダイナミック・レンジが向上します。
AD4134は、2つのデバイス構成スキームをサポートします。シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)およびハードウェア・ピン配置(ピン・コントロール・モード)です。SPI制御モードでは、AD4134で利用可能なすべての機能と設定オプションにアクセスできます。SPI制御モードではまた、堅牢なシステム設計を可能にするように設計されたオンボード診断機能にアクセスすることもできます。ピン制御モードには、デバイス設定が簡素化されるという利点があり、スタンドアロン・モードでデバイスがパワーアップ後に自律的に動作できます。
AD4134には、オプションのSPIに加えて、ADC出力データを送信するための柔軟で独立したデータ・インターフェースがあります。データ・インターフェースはバス・マスタまたはスレーブとして機能可能で、複数の通信バス・プロトコルに対応するための様々なクロック・オプションがあります。データ・インターフェースは、デイジーチェーン接続と、絶縁型アプリケーションで必要なデジタル・アイソレータ・チャンネルの数を最小限に抑えるように設計されたオプションの最小入出力(I/O)モードもサポートしています。
AD4134の動作周辺温度範囲は、-40°C~105°Cです。デバイスは、56ピン、8mm × 8mmのリード・フレーム・チップ・スケール・パッケージ(LFCSP)で提供されます。
アプリケーション
- 電子テストおよび計測
- オーディオ試験
- 3相電力の品質解析
- ループ検証における制御とハードウェア
- ソナー
- 予防メンテナンスのための状態監視
- 音響および材料科学の研究開発
ドキュメント
データシート 2
ユーザ・ガイド 1
アプリケーション・ノート 1
デバイス・ドライバ 4
チュートリアル 1
ウェブキャスト 1
珍問/難問集 1
Analog Dialogue 7
製品モデル | ピン/パッケージ図 | 資料 | CADシンボル、フットプリント、および3Dモデル |
---|---|---|---|
AD4134BCPZ | 56-Lead LFCSP (8mm x 8mm w/ EP) | ||
AD4134BCPZ-RL7 | 56-Lead LFCSP (8mm x 8mm w/ EP) |
これは最新改訂バージョンのデータシートです。
ソフトウェア・リソース
デバイス・ドライバ 4
- AD713x GitHub no-OS Driver Source Code 新規
- AD4134 GitHub Linux Driver Source Code 新規
- AD4134 no-OS Linux Device Driver
AD4134/AD7134 no-OS/HDL Device Drivers 3
Mbed サポート 1
評価用ソフトウェア 0
必要なソフトウェア/ドライバが見つかりませんか?
ハードウェア・エコシステム
ツールおよびシミュレーション
高精度ADC ドライバ・ツール
高精度ADCドライバ・ツールは、高精度ADCとドライバを組み合わせたときの性能をシミュレートするWebアプリケーションです。ドライバの選択、キックバックのセトリング、歪みの潜在的な問題を明らかにし、設計のトレードオフを短時間で評価できます。システム・ノイズ、歪み、ADC入力のセトリングについてシミュレーションと計算ができます。
ツールを開くIBISモデル 1
設計ツール 1
Virtual Eval (仮想評価、ベータ版)
ご使用の動作条件でADCとDACの性能をシミュレートします。
ツールを開くシグナル・チェーン・デザイナー – BETA版
シグナル・チェーン・デザイナーは、複雑な高精度シグナル・チェーンの構築、シミュレーションを行うために設計されたウェブベースのツールです。PCBを作成する前に、伝達関数、ノイズ、消費電力、入力範囲、DCエラーなど、回路の性能を確認できます。さまざまな部品やアーキテクチャを素早く試すことができます。シグナル・チェーンはLTspiceにエクスポートして更に解析を行うことができます。
ツールを開く
LTspice®は、無料で提供される強力で高速な回路シミュレータと回路図入力、波形ビューワに改善を加え、アナログ回路のシミュレーションを容易にするためのモデルを搭載しています。