3つのレギュレーション・ループを持つ80Vの同期整流式SEPIC/反転/昇圧コントローラIC

今日の新しい電子システムでは、ある電圧を別の電圧に単に変換するだけではなく、電力変換回路への需要が増しています。定電流出力または定電圧出力を必要とするシステムもあれば、電流を入力から出力または出力から入力に流す必要があるシステムもあります。これらの要件はすべて、高い変換効率と広い動作電圧範囲という通常の要件を満たした上で追加されるものです。

LT8710は、3つのレギュレーション・ループを持つ同期整流式SEPIC/反転/昇圧コントローラICで、最大80Vの入力電圧で動作できます。SEPICコンバータまたは昇圧コンバータとして構成されたときは出力電圧を1.3V~80Vの範囲で設定可能で、反転コンバータとして使用されるときは出力電圧を-0.1V~-80Vの範囲で設定可能です。SEPICコンバータとして動作する場合、LT8710は望みの出力電圧を上回るか下回る入力電圧でも、また望みの出力電圧と等しい入力電圧でも動作可能です。 出力電圧が4.5Vより高ければ、入力電圧は約 0Vまで低下することが可能で、コンバータは引き続き動作するので、入力電圧範囲が非常に広いアプリケーションに対応できます。強力なゲート・ドライバを内蔵しているので、1個のLT8710で最大100Wの電力を処理できます。

LT8710は3つのレギュレーション・ループを内蔵しています。これらのループは出力電圧、出力電流および入力電圧を安定化するように設定可能で、与えられたシステムにおいて、どのような組み合わせでも使用可能です。LT8710のFLAGピンはオープンドレイン・ピンで、パワーグッド表示または充電電流が10分の1になったことを知らせるC/10表示として使用できます。 C/10表示機能は、 密閉型鉛蓄電池を充電する際にバルクおよびフロートのバッテリ充電電圧を設定するのに非常に有用です。入力電圧レギュレーションを使用して、ソーラー・パネルなどの高インピーダンス入力電源の破壊を防ぐこともできます。入力電源が突然切断された場合、LT8710 は入力電圧レギュレーション・ループによる設定に従って、出力から入力に電流を流すことができ、入力電圧をしばらくの間保持できるので、バックアップ電源を構成します。