AD9737A / AD9739Aは、11ビットおよび14ビット、2.5GSPSの高性能RF　DACで、最大3GHzまでの合成された広帯域信号を扱うことができます。AD9737A / AD9739Aは、同期またはRZモードをサポートしていないことと、、1.6GSPS～2.5GSPS間での動作に対して仕様規定されている事を除いては、AD9739とピンおよび機能互換となっております。 同期回路の排除によって、いくつかの理想的でない生成成分（すなわち、イメージや離散したクロック・スプリアス）が、パワー・アップ・サイクルの間、AD9737A / AD9739A上に残っていますので、システム・キャリブレーションが可能となります。AC直線性とノイズ性能は、AD9739とAD9737A / AD9739A間では同じとなっています。

内蔵されているオンチップのコントローラが、システム統合を簡素化しています。デュアル・ポートのソース同期式LVDSインターフェースは、現存のFPGA/ASICとのデジタル・インターフェースを簡素化しています。オン・チップ・コントローラは、ホストからDACコアへのデータ伝送の信頼性確保のため、温度範囲にわたる外部および内部のクロック領域の変化を管理するために使われます。デバイスを構成するシリアル・ペリフェラル･インターフェース（SPI）は、ステータス・レジスタのリードバックのためにも使われます。

AD9737A / AD9739Aは0.18μmのCMOSプロセスで製造され、1.8Vおよび3.3Vの電源で動作します。この製品は、パッケージのパラスティック（寄生容量、寄生インダクタンス）を軽減させるために、160ボールのチップ・スケール・ボール・グリッド・アレイ（BGA）パッケージを採用しています。

製品のハイライト

1. 1st または 2nd ナイキスト・ゾーン内で最大1GHzの帯域幅までの合成された高品質広帯域信号の取り扱いが可能
2. ミックス・モード動作が可能で、クワッド・スイッチDACアーキテクチャが優れたAC直線性性能を提供
3. デュアル・ポート・ダブル･データ・レートのLVDSインターフェースは最大変換レート2500MSPSをサポート
4. オン・チップ・コントローラが、外部および内部クロック領域のスキューを管理
5. 8.66mA～31.66mA範囲を持った、プログラマブルな差動電流出力

アプリケーション

• ブロードバンド通信システム
• DOCSIS・CMTSシステム
• 軍用レーダ妨害装置
• 計測機器、自動テスト装置（ATE）
• レーダ、航空電子システム