製品概要
機能と利点
- マルチコアのプロジェクト管理 – システム・レベルおよびコア・レベルで調和を図るためのツールを用いて、共用作業空間内で複数の個別プロジェクトを(コアあたり1つ)管理します。
- システム・プランナ・ダッシュボード – 集中化されたインターフェースにより、コア、ペリフェラル、クロック、ピン、メモリ・パーティションを管理/構成できます。
- グラフィカルなリソース割り当て – System Plannerを用い、SoCのリソースの制約を1か所で管理することで、コア全体にわたるメモリおよびペリフェラルの割り当てと構成を行います。
- プラットフォームに依存しないプロジェクト作成およびツール – 構成選択のキャプチャとコード生成を分離する、ユーザによる拡張が可能なプラグイン・アーキテクチャにより、開発者はRTOS、ミドルウェア、ファームウェアの各プラットフォームを自由に選択できます。
- ヘテロジニアスなマルチコア・デバッグ – 複数のコアを1つの環境でデバッグでき、複数のIDEは不要です。ブレークポイント、ディスアセンブリ、コア間デバッグ、RTOS脅威認識などの必須のデバッグ機能を備えています。
- ELFファイルの可視化 – シンボル選択のためのSQLクエリやグラフィカル・メモリ・マップを備えるELF File Explorerなどの強力な可視化ツールを利用して、コンパイルされたアプリケーションやバイナリ構造を分析できます。
- ピンおよびクロックの設定ツールを内蔵 – 信号を割り当て、電力モードを設定し、自動的にソース・コードを生成します。
- ツールチェーンに対応 – サポート対象のアナログ・デバイセズ製品で使用可能なArm Cortex-MやRISC-Vなどのアーキテクチャに合うよう構築されています。
- パーミッシブ・ライセンス – オープンソースのApacheによりライセンス許与されたツールにより、ベンダーロックインのない、柔軟で長期にわたる互換性が確保されます。開発者は、自分のソフトウェア開発パイプラインの完全なオーナーシップを確保できます。
- スケーラブルなセキュリティ・サポート – 一般的なセキュリティAPIおよび特別に調整されたCryptoライブラリが要望に応じて入手可能で、アナログ・デバイセズのプラットフォーム全体にわたり、アプリケーション固有のニーズや要件を満たすことができます。
製品概要
業界がヘテロジニアスなマルチコア・システムに移行して行くのに伴い、組み込みソフトウェア開発はますます複雑なものになっています。エンジニアは、別々のシステムにある複数の処理アーキテクチャやシステム構成を設定しデバッグしながらも、効率およびスケーラビリティを維持しなくてはなりません。
CFSは、構造化されたマルチコア・プロジェクト管理、コア間デバッグ、および、リソース、ペリフェラル、メモリなどのマッピングおよびパーティショニングを行うためのビジュアル・インターフェースである新しいSystem Plannerを利用して、こうした課題を解決します。必須のツールを全て1つの拡張可能な環境に収めたCFSにより、開発者は、複雑なSoCの完全な制御、設計の加速、ツールのオーバーヘッドの削減、フラグメント化されたワークフローの解消などを実現できます。
- プラットフォームをまたぐ開発環境 – MicrosoftのVisual Studio Code上で構築されているため、広範な互換性が確保されると共にコミュニティによるサポートが得られます。
- SDKとミドルウェアの統合 – ZephyrのRTOSおよびSDKとシームレスに統合できます。
- オープンソースの設定ツール – ピン設定、クロック設定、System Plannerなどの全てのCFS設定ツールは、パーミッシブ・オープンソース・ライセンスの下で提供されます。
- CIフレンドリなコマンド・ライン・ユーティリティ – cfsutilにより、多くの操作を最新のCIパイプラインに統合できます。
- 信頼できるセキュリティ・アーキテクチャ – 柔軟な信頼の基点サービスと共にアナログ・デバイセズのトラステッド・エッジ・セキュリティ・アーキテクチャ(TESA)を内蔵しており、mbedTLS、wolfSSL、PSA Crypto APIの各規格に適合します。
- Embedded World North America 2024においてBest-in-Show Awardsを受賞
プロセッサ | MSDK | Zephyr (4.1) | 設定ツール | TESA |
MAX32650 | Yes | Yes | No | Yes |
MAX32655 | Yes | Yes | Yes | Yes* |
MAX32660 | Yes | Yes | No | No |
MAX32662 | Yes | Yes | No | Yes* |
MAX32666 | No | Yes | No | No |
MAX32670 | Yes | Yes | No | Yes |
MAX32672 | Yes | Yes | No | Yes* |
MAX32675C | Yes | Yes | No | No |
MAX32690 | Yes | Yes | Yes | Yes |
MAX78000 | Yes | Yes | No | Yes* |
MAX78002 | Yes | Yes | No | No |
* 利用可能なサポートは限定されています |
システム条件
CodeFusion Studioの拡張機能は、次のホスト・オペレーティング・システムでサポートされています。
- Windows 10(64ビット)
- Windows 11(64ビット)
- macOS(ARM64)
- Ubuntu 22.04以降(64ビット)
資料
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CodeFusion Studio™ User Documentation2024/10/07
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CFS 3rd Party GPL Source Code (Rev. 1.1.0)2025/05/05
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CodeFusion Studio™ Source Code (Rev. 1.1.0)2025/05/05