電流の影響を受けやすい高信頼性アプリケーションに適した低静止電流のサージ・ストッパ

敏感な電子回路を電圧トランジェントから保護することは、自動車、産業用機器、航空電子機器、バッテリ駆動携帯機器のいずれのアプリケーションであれ、あらゆるシステムにおいて欠かせません。弊社は、サージ・ストッパ・ファミリにより、これらのアプリケーションに対して幅広いソリューションを提供しています。LTC4380は、このサージ・ストッパ・ファミリに新たに追加された魅力的なデバイスで、電流を制限するだけでなく電圧を抑制し、わずか 8uAの静止電流で機能します。従来の保護回路はトランジェントをクランプするために大きなインダクタ、コンデンサ、ヒューズ、トランジェント電圧サプレッサ (TVS) を使用しますが、LTC4380 は直列NチャネルMOSFETを制御することによって回路を保護します。
LTC4380は高電圧サージ・ストッパおよび電流リミッタで、31.5Vおよび50Vの2つのゲート・クランプしきい値をピンで選択できます(-1および-2オプション)。出力電圧は、LTC4380によって制御される外付けMOSFETを使用してクランプされます。LTC4380は数百ボルトに達するサージに耐えることができるので、MOSFETの安全動作領域(SOA)が唯一の制限になります。出力がクランプ電圧に達すると、タイマが起動します。タイマ時間が経過すると、LTC4380はMOSFETをオフします。タイマはMOSFETにかかるストレスに適応します。MOSFETでの電圧降下が大きく、電流が大きいと、タイムアウトが短くなり、電圧降下が小さく、電流が小さいと、タイムアウトが長くなります。動作時の回路全体の消費電流はわずか8uAで、シャットダウン時には消費電流を6uAに制限できるので、節電重視のアプリケーションに最適なソリューションです。
LTC4380は産業機器、自動車、航空電子機器などの過酷なアプリケーションに最適です。静止電流が少ないので、とりわけバッテリ駆動システムや常時オン・システムに適しています。アプリケーションとしては、自動車のロード・ダンプ、モータに起因するトランジェント、結合過電圧、不適切な入力電源、および電源故障からの保護などがあります。