容量性MEMS加速度センサー
静電容量ベースのMEMS加速度センサーは、正確な検出と同時に、性能主導アプリケーションで振動の測定が可能です。容量性MEMS加速度センサーは、性能面で大幅な進歩を遂げており、アナログ・デバイセズのポートフォリオは消費電力、ノイズ、帯域幅、温度の仕様において業界をリードしています。容量性MEMS加速度センサーは、セルフテスト、ピーク加速度、スペクトル・アラームなどの機能を備え、ハイ・レベルの集積化と機能を実現しています。FFTとデータ・ストレージは、最大10000gの耐衝撃性とDC応答を備え、圧電型加速度センサーよりも小型、軽量です。

アプリケーションに最適な加速度センサーの選択—パート1
アナログ・デバイセズの次世代容量性MEMS加速度センサーは、低ノイズ、低消費電力、高安定性、全温度範囲での高い性能が求められるアプリケーションに最適です。

状態基準保全向けソリューションの性能は、振動センサーで決まる
不均衡、位置ずれ、転がり軸受の欠陥、ギアの不良は高性能の振動センサーによって検出/診断できる不具合のうち、ほんの一部にすぎません。
次世代の状態基準保全(Conditional Based Maintenance)
問題になる前にマシーン・ヘルスを予測および診断するには、正確で信頼できるデータからのみ得られるインサイトが求められます。どのように状態基準保全(Conditional Based Maintenance)テクノロジーがアップタイム、生産性、品質を著しく向上するのかご覧ください。

リファレンス設計
CN0532

状態基準保全(CbM)は予防メンテナンスの 1 つの方式で、動作中の機器の状態をセンサーを使用して長期間にわたり評価します。収集したセンサー・データを使用して、ベースライン・トレンドの確立や診断の他、故障を予測することも可能です。従来の定期的な予防メンテナンスと異なり、CbM を利用すると、必要なときにメンテナンスを実施できるため、時間とコストの両方を削減できます。
CbM 測定で一般的に行われるのが振動モニタリングです。なぜなら、振動の傾向の変化は、摩耗などの故障モードが発生している可能性を示しているからです。従来、振動データの測定には広帯域幅(10kHz 以上)、超低ノイズ(100µg/√Hz 以下)の圧電式センサーを使用して、CbM 測定に求められる条件を満たしてきました。圧電式センサー用に確立されたセンサー・インターフェースが集積電子圧電方式(IEPE)です。結果として、IEPEはCbMの振動エコシステムにおいて事実上の標準インターフェースになりました。
近年のマイクロテクノロジーにおけるプロセスと製造技術の進歩により、MEMS 加速度センサーは圧電式センサーの低ノイズ・レベルに追いつき、DC~低周波数の応答、熱的安定性、衝撃に対する耐性と回復性能、コストなど、他の多くの仕様では圧電式センサーを置き換えるほどになっています。しかし、MEMS センサーの出力は、従来型の 3 線式アナログ方式(グラウンド、電源、および信号)か、ADC と組み合わせたデジタル方式です。どちらの出力も、CbM で推奨される産業用センサー・インターフェースである IEPE と直接の互換性はありません。
このリファレンス設計を使用することで、圧電式センサーによる IEPE から、広帯域、超低ノイズ MEMS 加速度センサーへの置き換えが可能になります。この回路によって、MEMS 加速度センサーを使用した CbM アプリケーション向けの評価が簡単にできます。
Applications
産業用オートメーション技術(IAT)
- 状態基準保全
主な製品
ADXL1001

ADXL1001/ADXL1002は2種類のフルスケール・レンジ・オプションを提供し、幅広い周波数範囲にわたり超低ノイズ密度を実現し、産業用状態監視製品に適しています。ADXL1001 (±100 g) と ADXL1002 (±50 g)の代表的なノイズ密度はそれぞれ30 μg/√Hz と 25 μg/√Hzです。 2つの加速度センサー・デバイスの感度は安定しており、再現性があり、10,000 gまでの外部ショックに耐えられます。
ADXL1001/ADXL1002 は完全な静電気セルフテスト(ST) やオーバーレンジ(OR)インジケータを備えており、組み込みアプリケーションに役立つ高度なシステム・レベルの機能を可能にします。ADXL1001/ADXL1002は、又低消費電力で3.3 V ~ 5.25 Vの単電源で動作するので、ワイヤレス・センシング製品の設計を可能にします。これらの製品は5 mm×5 mm× 1.80 mm、LFCSPパッケージを採用し、-40~+125°Cの温度範囲にわたって動作が規定されています。
アプリケーション
- 状態監視
- 予知保全
- 資産の健全性
- テストおよび計測機器
- HUMS(Health usage monitoring systems )
Applications
高精度シグナル・チェーン(中程度の帯域幅)
ADXL1002

ADXL1001/ADXL1002は2種類のフルスケール・レンジ・オプションを提供し、幅広い周波数範囲にわたり超低ノイズ密度を実現し、産業用状態監視製品に適しています。ADXL1001 (±100 g) と ADXL1002 (±50 g)の代表的なノイズ密度はそれぞれ30 μg/√Hz と 25 μg/√Hzです。 2つの加速度センサー・デバイスの感度は安定しており、再現性があり、10,000 gまでの外部ショックに耐えられます。
ADXL1001/ADXL1002 は完全な静電気セルフテスト(ST) やオーバーレンジ(OR)インジケータを備えており、組み込みアプリケーションに役立つ高度なシステム・レベルの機能を可能にします。ADXL1001/ADXL1002は、又低消費電力で3.3 V ~ 5.25 Vの単電源で動作するので、ワイヤレス・センシング製品の設計を可能にします。これらの製品は5 mm×5 mm× 1.80 mm、LFCSPパッケージを採用し、-40~+125°Cの温度範囲にわたって動作が規定されています。
アプリケーション
- 状態監視
- 予知保全
- 資産の健全性
- テストおよび計測機器
- HUMS(Health usage monitoring system)
Applications
高精度シグナル・チェーン(中程度の帯域幅)
ADXL1003

ADXL1003 は、広い周波数範囲にわたり超低ノイズ密度を実現するので、ベアリングの故障検出と診断に最適です。ADXL1003 の直線的な周波数範囲にわたるノイズ密度は、45 μg/√Hz(代表値)です。マイクロマシン(MEMS)加速度センサーは、安定性と再現性のある感度を備え、最大 10,000 g の外部衝撃に耐えます。
統合シグナル・コンディショニング・エレクトロニクスでは、静電気セルフ・テスト(ST)やオーバーレンジ(OR)インジケータなどの機能が可能になるので、組み込みアプリケーションに便利です。3.0 V ~ 5.25 V の低消費電力および単電源で動作する ADXL1003 では、ワイヤレス検出製品の設計も可能です。ADXL1003 は、5 mm × 5 mm × 1.8 mm LFCSP パッケージで提供され、−40°C ~ +125°C の温度範囲で動作します。
アプリケーション
- 状態監視
- 予防メンテナンス
- アセット状態監視
- 試験および計測
- HUMS(健康状態監視システム)
- アコースティック・エミッション
Applications
産業用オートメーション技術(IAT)
ADXL1004

ADXL1004 は、広い周波数範囲にわたり超低ノイズ密度を実現するので、ベアリングの故障検出と診断に最適です。 ADXL1004 の直線的な周波数範囲にわたるノイズ密度は、125 μg/√Hz(代表値)です。 マイクロマシン・システム(MEMS)加速度センサーは、安定性と再現性のある感度を備え、最大 10,000 g の外部衝撃に耐えます。
統合シグナル・コンディショニング・エレクトロニクスでは、静電気セルフ・テスト(ST)やオーバーレンジ(OR)インジケータなどの機能が可能になるので、組み込みアプリケーションに便利です。 3.3 V ~ 5.25 V の低消費電力および単電源で動作する ADXL1004 では、ワイヤレス検出製品の設計も可能です。 ADXL1004 は、5 mm × 5 mm × 1.80 mm LFCSP パッケージで提供され、−40°C ~ +125°C の温度範囲で動作します。
アプリケーション
- 状態監視
- 予防メンテナンス
- アセット状態監視
- 試験および計測
- HUMS(健康状態監視システム)
- アコースティック・エミッション
Applications
高精度シグナル・チェーン(中程度の帯域幅)
モノのインターネット(IoT、Internet of Things)
ADXL1005

ADXL1005 は、広い周波数範囲にわたり超低ノイズ密度を実現するので、ベアリングの故障検出と診断に最適です。ADXL1005 の直線的な周波数範囲にわたるノイズ密度は、75 μg/√Hz(代表値)です。マイクロマシン(MEMS)加速度センサーは、安定性と再現性のある感度を備え、最大 10,000 g の外部衝撃に耐えます。
統合シグナル・コンディショニング・エレクトロニクスでは、静電気セルフ・テスト(ST)やオーバーレンジ(OR)インジケータなどの機能が可能になるので、組み込みアプリケーションに便利です。3.3 V ~ 5.25 V の低消費電力および単電源で動作する ADXL1005 では、ワイヤレス検出製品の設計も可能です。ADXL1005 は、5 mm × 5 mm × 1.80 mm LFCSP パッケージで提供され、−40°C ~ +125°C の温度範囲で動作します。
アプリケーション
- 状態監視
- 予防メンテナンス
- アセット状態監視
- 試験および計測
- HUMS(健康状態監視システム)
- アコースティック・エミッション
Applications
高精度シグナル・チェーン(中程度の帯域幅)
モノのインターネット(IoT、Internet of Things)
ADXL354

アナログ出力ADXL354とデジタル出力ADXL355は、低ノイズ密度、低0gオフセット・ドリフト、低消費電力の性能を備え、測定範囲を選択できる3軸加速度センサーです。ADXL354Bは±2gと±4gのレンジ、ADXL354Cは±2gと±8gのレンジ、ADXL355は±2g、±4g、±8gのレンジに対応します。ADXL354/ADXL355は業界最先端のノイズ性能、温度に対して最小限のオフセット・ドリフト、長期的な安定性を備え、最低限のキャリブレーションで高精度のアプリケーションを実現します。
小型フォーム・ファクタで低消費電力の高集積ADXL355は、モノのインターネット(IoT)センサー・ノードなどのワイヤレス製品設計に最適です。
ADXL355の多機能ピンの名称は、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)またはI2Cインターフェースの該当する機能のみで表される場合があります。
アプリケーション
- 慣性計測ユニット(IMU)/姿勢方位基準装置(AHRS)
- プラットホーム安定化装置
- 構造健全性モニタリング
- 地震画像処理
- 傾斜検知
- ロボット
- 状態監視
Applications
産業用オートメーション技術(IAT)
ヘルスケア
- バイタル・サインの計測
- ウェアラブル健康モニタ
ADXL355

ADXL355は新しいファミリの低ノイズ密度、低0 gオフセット・ドリフト、低消費電力の3軸MEMS加速度計の一部で、測定範囲は選択可能です。ADXL355は範囲±2.048 g 、範囲±4.096 gと±8.192 gをサポートし、業界最先端のノイズ、温度のオフセット・ドリフト、長時間安定性を提供し、最小のキャリブレーションと超低消費電力で高精度なアプリケーションを可能にします。
ADXL355 と ADXL354(アナログ出力。ADXL354を参照)は振動を高分解能かつ超低ノイズで計測するので、ワイヤレス・センサー・ネットワーク経由で構造上の欠陥を早期に検知することができます。新しい加速度計のADXL354とADXL355は 低消費電力のため、バッテリー寿命を延ばし交換頻度も減らすことで、最終製品の稼働耐用期間を延長できます。ADXL354 と ADXL355は低ノイズでしかも低消費電力なので構造健全性監視装置(SHM)のようなコスト効率の高い微小振動測定製品の開発が可能となります。さらに、この2つの加速度センサーの傾斜安定性により、温度と時間に対する繰り返し精度が優れており、慣性計測ユニット(IMU)や傾斜計を使用した無人航空機(UAV)の方位および航行システムにも最適です。本製品では、あらゆる状況下で再現性のある傾斜の計測が可能となるので、過酷な環境下でもキャリブレーションを頻繁に行う必要なく、誤差を最小限に抑える事ができます。
ADXL354 および ADXL355の加速度計の温度安定性の保証値は0gオフセット係数0.15mg/℃(最大)です。この安定性は、機器メーカーがキャリブレーションやテスト作業に伴うリソースや経費を最小限に抑えながら、より高いスループットを実現するのに貢献します。さらに、ハーメチック・パッケージを採用しているので、最終製品は出荷後も長期にわたり、仕様に適合した繰り返し精度及び安定性を確実に保ちます。
他にも、フルスケールレンジ(FSR)±2g ~±8gの出力、1 Hz~1 kHzの間で選択可能な周波数デジタル・フィルタリング、200µA以下の消費電流で25µg/√Hzの低ノイズ密度等の特長を備えた加速度センサーADXL355は、これまでの遥かに高額なデバイスと同等の性能を、より少ない消費電力、BOMコスト(部材費)で実現します。
アプリケーション
- 慣性計測ユニット(IMU)/姿勢方位基準装置(AHRS)
- プラットホーム安定化装置
- 構造の健全性モニタリング
- 地震画像処理
- 傾斜検知
- ロボット
- 状態監視
Applications
産業用オートメーション技術(IAT)
ヘルスケア
- バイタル・サインの計測
- ウェアラブル健康モニタ
ADXL356

アナログ出力のADXL356とデジタル出力のADXL357は低ノイズ密度、低0 gオフセット・ドリフト、低消費電力の3軸MEMS加速度計で、測定範囲は選択可能です。ADXL356Bは範囲±10 g と範囲±20 gをサポートし、ADXL356Cは範囲±10 g および範囲±40 gをサポートし、ADXL357は±10 g、±20 g、±40 gの範囲をサポートします。
ADXL356/ADXL357は業界最先端のノイズ、全温度範囲にわたる最小オフセット・ドリフト、長時間安定性を提供し、最小のキャリブレーションで高精度なアプリケーションを可能にします。
低ドリフト、低ノイズ、低消費電力のADXL357は高い振動のある環境で高精度な傾斜計測が可能です。ADXL356はより高い周波数まで低ノイズなので、状態基準保全やその他の振動センシング・アプリケーションに最適です。
ADXL357の多機能ピンの名称は、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)や機能限定I2Cインターフェースの該当する機能のみで表される場合があります。
アプリケーション
- 慣性計測ユニット(IMU)/姿勢方位基準装置(AHRS)
- プラットホーム安定化装置
- 構造の健全性モニタリング
- 地震画像処理
- 傾斜検知
- ロボット
- 状態監視
Applications
ADXL357

アナログ出力のADXL356とデジタル出力のADXL357は低ノイズ密度、低0 gオフセット・ドリフト、低消費電力の3軸加速度計で、測定範囲は選択可能です。ADXL356Bは範囲±10 g と範囲±20 gをサポートし、ADXL356Cは範囲±10 g および範囲±40 gをサポートし、ADXL357は±10 g、±20 g、±40 gの範囲をサポートします。
ADXL356/ADXL357は業界最先端のノイズ、全温度範囲にわたる最小オフセット・ドリフト、長時間安定性を提供し、最小のキャリブレーションで高精度なアプリケーションを可能にします。
低ドリフト、低ノイズ、低消費電力のADXL357は高い振動のある環境で高精度な傾斜計測が可能です。ADXL356はより高い周波数まで低ノイズなので、状態基準保全やその他の振動センシング・アプリケーションに最適です。
ADXL357の多機能ピンの名称は、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)や機能限定I2Cインターフェースの該当する機能のみで表される場合があります。
アプリケーション
- 慣性計測ユニット(IMU)/姿勢方位基準装置(AHRS)
- プラットホーム安定化装置
- 構造の健全性モニタリング
- 地震画像処理
- 傾斜検知
- ロボット
- 状態監視
Applications
AD4008

AD4000/AD4004/AD4008は、高精度、高速、低消費電力、Easy Drive採用の16ビット高精度逐次比較レジスタ(SAR)A/Dコンバータ(ADC)で、単一の電源(VDD)で動作します。リファレンス電圧(VREF)は外部から供給され、電源電圧とは独立して設定できます。AD4000/AD40004/AD4008の消費電力はスループットに比例して増加します。
Easy Drive機能は、シグナル・チェーンの複雑さと消費電力の両方を緩和し、高いチャンネル密度を実現します。入力電流が低減されているため、特に高インピーダンス・モード時に、長い信号アクイジション・フェーズと相まって、専用のADCドライバが不要となります。Easy Driveは、これらのADCを駆動できる付随回路の範囲を拡大します(データシートの図2を参照)。
入力スパン圧縮により、ADCドライバ・アンプに負電源を提供する必要はなくなりますが、ADCコードの全範囲へのアクセスは維持されます。入力過電圧クランプはADCの入力を過電圧から保護してリファレンス・ピンの擾乱を最小限に抑え、外部保護ダイオードを不要のものとします。
最大2MSPSの高速デバイス・スループットにより、ユーザは、高周波信号を正確に取得でき、また、オーバーサンプリング手法を用いてアンチエイリアス・フィルタの設計に伴う課題を軽減できます。シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)のクロック・レート条件が緩和されているため、デジタル入出力の消費電力量を減らし、デジタル・ホストの選択肢を広げ、デジタル絶縁間でデータを送信するタスクを簡略化することができます。SPI対応のシリアル・ユーザ・インターフェースは、別々のVIOロジック電源を使用することによって、1.8V、2.5V、3V、および、5Vのロジックに対応できます。
アプリケーション
- ATE(自動試験装置)
- マシン・オートメーション
- 医療機器
- バッテリ駆動装置
- 高精度データ・アクイジション・システム
- 計測器および制御システム
Applications
インテリジェント・ビル
- 建物設備
ADAQ7988

ADAQ7980/ADAQ7988 は、様々なアプリケーションに対応するシステム・イン・パッケージ(SiP)のデザインに、4 つの共通信号処理および調整回路を集積した、16 ビット A/D コンバータ(ADC)μModule®データ・アクイジション・システムです。これらのデバイスは非常に重要な受動部品を内蔵しており、逐次比較レジスタ(SAR)ADCを用いる従来のシグナル・チェーンに伴う多くの設計課題を取り除きます。内蔵の受動部品は、仕様規定されているデバイスの性能を実現するのに不可欠なものです。
ADAQ7980/ADAQ7988 は、高精度の低消費電力 16 ビット SAR ADC、低消費電力、広帯域幅、高入力インピーダンスの ADC ドライバ、安定した低消費電力リファレンス・バッファ、高効率パワー・マネージメント・ブロックを搭載しています。小型の 5 mm × 4 mm LGA パッケージに収められたこれらのシステムにより、データ・アクイジション・システムの設計プロセスが簡素化されます。ADAQ7980/ADAQ7988 はシステムレベルでの統合が図られたことにより、設計上の多くの課題が解決され、なおかつ、ADC ドライバの帰還ループを柔軟に設定できるので、ゲインやコモンモードの調整が可能です。4 個のデバイス電源を 1 組として最適なシステム性能を実現します。また一方、デバイスの動作仕様への影響を最小限に抑えた単電源動作も可能です。
ADAQ7980/ADAQ7988はデータ・アクイジションのシグナルチェーン設計に一般的に使われる主な部品を集積回路(IC)のような小型形状に集積しています。μModuleファミリーは部品選択、最適化、レイアウトの設計負荷を設計者からデバイスに移行し、全体的な設計時間、システム上のトラブル・トラブル・シューティングを短縮くし、最終的に市場投入時間を改善します。
SDI 入力を使った SPI 互換のシリアル・インターフェースは、1 本の 3 線式バス上の複数のデバイスをデイジー・チェーン接続することが可能で、さらにオプションのビジー・インジケータを提供します。ユーザー・インターフェースは、1.8 V、2.5 V、3 V、または 5 V ロジックに対応します。
これらのデバイスは、-55 ℃ ~ +125 ℃ の動作温度範囲で仕様規定されています。
アプリケーション
- 自動試験装置(ATE)
- バッテリ駆動の計測器
- 通信
- データ・アクイジション
- プロセス・コントロール
- 医療用計測器
Applications
高精度シグナル・チェーン(中程度の帯域幅)
AD7768

AD7768/AD7768-4は8/4チャンネル、同時サンプリングΣ-Δ A/Dコンバータ(ADC)で、Σ-Δ変調器、チャンネルごとのデジタル・フィルタ、AC信号とDC信号の同期サンプリングのイネーブル機能を備えています。
AD7768/AD7768-4は最大入力帯域幅の110.8 kHzで108 dBのダイナミック・レンジを実現するとともに積分非直線性(INL)±2 ppm、オフセット誤差±50 μV、ゲイン誤差±30 ppmの標準性能が得られます。
AD7768/AD7768-4を使用することにより入力帯域幅、出力データ・レート、消費電力のいずれかを優先することができます。3つのパワーモードの1つを選び、目標ノイズと消費電力を最適化してください。AD7768/AD7768-4の柔軟性により、低消費電力DC測定モジュールと高精度AC測定モジュールの再利用できるプラットフォームが可能になります。
AD7768/AD7768-4には3つのモードがあります:高速モード(256 kSPS max、入力帯域幅110.8 kHz、51.5 mW/チャンネル)、中間モード(128 kSPS max、入力帯域幅55.4 kHz、27.5 mW/チャンネル)、低消費電力モード(32 kSPS max、入力帯域幅13.8 kHz、9.375 mW/チャンネル)。
AD7768/AD7768-4は広帯域、低リップル(±0.005 dB)通過帯域、急峻なロールオフのアンチ・エイリアシング・ローパス・フィルタ、ナイキスト周波数での減衰度105 dBのような多様なデジタル・フィルタ処理能力を提供します。
周波数領域の測定には広帯域リニア位相フィルタが使用できます。このフィルタは256 kSPSではDC~102.4 kHz、128 kSPSではDC~51.2 kHz、32 kSPSではDC~12.8 kHzで通過帯域が平坦(リップル±0.005 dB)になっています。
AD7768/AD7768-4は、又sinc5フィルタを介したsinc応答、低帯域幅向け低遅延経路、低ノイズ測定を提供します。広帯域幅とsinc5フィルタを選択でき、チャンネル・ベースごとに駆動できます。
これらのフィルタ・オプションの中で、デシメーション・レートを×32、×64、×128、×256、×512、×1024の中から選択してダイナミック・レンジを改善することができます。デシメーション・フィルタを変更する機能により、希望の入力帯域幅に対してノイズ性能を最適化できます。
アナログ入力電流を低減する各アナログ入力のプリチャージ・バッファやリファレンス入力端子の入力電流/グリッジを低減するチャンネルごとのプリチャージ・リファレンス・バッファのような各ADCに組み込まれたアナログ機能により設計が容易になります。
この製品はAVDD1A = AVDD1B = 5V、AVDD2A = AVDD2B = 2.25 V ~ 5.0 V 、IOVDD = 2.5 V ~ 3.3 V 又は1.8 V (IOVDD=1.8 Vでの動作が必要になる特殊の場合は「1.8 V IOVDD動作セクション」を参照してください)の電源で動作します。
この製品には外部リファレンスが必要です。絶対入力リファレンス電圧範囲は、1V~AVDD1 − AVSSです。
アプリケーション
- データ・アクイジション・システム:USB/PXI/イーサネット
- 計装および工業用制御ループ
- オーディオのテストおよび測定
- 振動と資産状態の監視
- 3相電力品質解析
- ソナー
- 高精度の医療脳波図(EEG)/筋電図(EMG)/心電図(ECG)
Applications
高精度シグナル・チェーン(中程度の帯域幅)
AD7768-1

AD7768-1 は、低消費電力、高性能な Σ-Δ A/D コンバータ(ADC)で、AC 信号と DC 信号の両方を正確に変換するための Σ-Δ 変調器とデジタル・フィルタを実装しています。AD7768-1 は、AD7768( 8 チャンネル、同時サンプリング、Σ-Δ ADC)のシングル・チャンネル・バージョンです。AD7768-1 は、単一の設定可能で再利用可能なデータ・アクイジション(DAQ)フットプリントを提供します。これによって、統合された AC/DC 性能における新たな業界標準を打ち立て、計測器と産業システムの設計者は絶縁型と非絶縁型の両方のアプリケーションのさまざま計測タイプを対象に設計することができます。
AD7768-1 は、256 kSPS での低リップル有限有限インパルス応答(FIR)デジタル・フィルタの使用時に、108.5 dB のダイナミック・レンジに達し、±1.1 ppm 積分非直線性(INL)、±30µ V オフセット誤差、および ±30 ppm ゲイン誤差を備えた110.8 kHz 入力帯域幅(BW)を提供します。
sinc5 フィルタを使用すると最大 500 kHz ナイキスト(204 kHz の −3 dB ポイントをフィルタ)のより広い帯域幅が使用可能で、広い範囲を一目で把握できます。
AD7768-1 では、出力データ・レート(ODR)および消費電力に対して、入力帯域幅を柔軟に設定し、最適化できます。AD7768-1 の柔軟性によって常に変化する入力信号のダイナミック分析が可能となるため、デバイスは汎用の DAQ システムで特に役立ちます。3 つの使用可能な電源モードのいずれかを選択することで、設計者は、消費電力を最小限に抑えながら、必要なノイズ目標値を達成することができます。AD7768-1 の設計は、低消費電力 DC モジュールと高性能な AC 測定モジュールの再利用可能で柔軟なプットフォームになる点でユニークです。
AD7768-1 は、優れた電力効率で、DC 性能と AC 性能の最適なバランスを実現します。次の 3 つの動作モードによって、入力帯域幅と消費電力バジェットのどちらを優先するか決定できます。
- 高速モードは、最大 256 kSPS で、帯域幅が 52.2 kHz、消費電力が 26.4 mW の sinc フィルタ、または最大 256 kSPS で、帯域幅が 110.8 kHz、消費電力が 36.8 mW の FIR フィルタの両方を提供します。
- 中間モードは、最大 128 kSPS で、帯域幅が 55.4 kHz、消費電力が 19.7 mW の FIR フィルタを提供します。
- 低消費電力モードは、最大 32 kSPS で、帯域幅が 13.85 kHz、消費電力が 6.75 mW の FIR フィルタを提供します。
AD7768-1 は、広範なシステム条件を満たす幅広いデジタル・フィルタ処理機能を備えています。フィルタ・オプションによって、周波数のタイトなゲイン誤差での周波数領域測定、線形位相応答条件(ブリック・ウォール・フィルタ)、制御ループ・アプリケーションで使用するための低遅延経路(sinc5 または sinc3)、50 Hz または 60 Hz のいずれかのライン周波数を除去するための sinc3 フィルタを設定する機能をもつ DC 入力の測定などの構成が可能になります。すべてのフィルタが、プログラマブルなデシメーションを提供します。
1.024 MHz sinc5 フィルタ経路は、低リップル FIR フィルタを使用して達成可能な ODR より高い ODR を求めるユーザーに対して用意されています。この経路は、量子化ノイズが制限されています。そのため、制御ループでの遅延を最小限にする必要がある顧客や、外部フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)またはデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)にカスタム・デジタル・フィルタ処理を実装している顧客にとって最適です。
フィルタ・オプションは次のとおりです。
- 低リップル FIR フィルタ、通過帯域リップルは ±0.005 dB 〜 102.4 kHz。
- 低遅延 sinc5 フィルタ、制御ループの応答性を最大化するための最大 1.024 MHz のデータ・レート
- 低遅延 sinc3 フィルタ、フル・プログラマブル、50Hz/60Hz 除去機能
AD7768-1 を使用すると、AD7768-1 内の埋め込みアナログ機能によって、アプリケーション範囲全体の設計負荷が大幅に削減されます。各アナログ入力のプリチャージ・バッファによって、競合する製品に比べ、入力アナログ電流が低減されるため、アナログ入力を駆動するための外付けアンプのタスクが簡素化されます。
リファレンスでのフル・バッファ入力により入力電流が削減されるため、外部リファレンス・デバイス、またはレシオメトリック計測で使用される任意のリファレンス検出抵抗シナリオでのバッファリングで、高インピーダンス入力を提供します。
このデバイスは、5.0 V の AVDD1 − AVSS 電源、2.0 V 〜 5.0 V の AVDD2 − AVSS 電源、および 1.8 V 〜 3.3 V の IOVDD − DGND 電源で動作します。
低消費電源モードでは、AVDD1、AVDD2、および IOVDD 電源は、3.3 V の単電源から駆動できます。
デバイスには、外部リファレンスが必要です。絶対入力リファレンス(REFIN)電圧範囲は、1 V 〜 AVDD1 − AVSSです。
仕様規定された温度範囲は、−40°C 〜 +125°C です。デバイスには 4 mm × 5 mm、28 ピン LFCSP が採用されています。
このデータシートでは、XTAL2/MCLK などの複数機能を持つピンは、全機能を表すピン名で表記するか、あるいは特定の機能のみが該当するところでは MCLK のようにピンの 1 つの機能で表記しています。
アプリケーション
- 計測およびセンサー・タイプの上位セットに対応するためのプラットフォーム ADC
- サウンドと振動、音響、および素材科学の研究開発
- ループ検証における制御とハードウェア
- 予防メンテナンスのための状態監視
- 電子テストおよび計測
- オーディオ・テストおよび電圧と電流の測定
- 臨床的な脳波図(EEG)、筋電図(EMG)、および心電図(ECG)などのバイタル・サイン・モニタリング
- USB、PXI、およびイーサネットベースのモジュラ DAQ
- チャンネル間絶縁モジュラ DAQ 設計
Applications
インテリジェント・ビル
- ビル・オートメーション・システム
- ビル・コントローラおよびビル・ネットワーク
- 環境モニタリング・ソリューション
- 建物の安全性およびセキュリティ・ソリューション
高精度シグナル・チェーン(中程度の帯域幅)
AD7386

AD7386/AD7387/AD7388は、16ビット、14ビット、および12ビットのデュアル、同時サンプリング、高速、逐次比較型レジスタ(SAR)、A/Dコンバータ(ADC)です。3.0V~3.6V電源で動作し、最大4MSPSのスループット・レートが特徴です。アナログ入力タイプはシングルエンドであり、CSの立下がりエッジ上でサンプルされ、変換されます。
AD7386/AD7387/AD7388には、内蔵シーケンサおよび集積化内蔵オーバーサンプリング・ブロックを備えており、ダイナミック・レンジが広がり、低帯域幅でのノイズが軽減されます。内部2.5Vリファレンスのバッファ付き。代わりに、最大3.3Vの外部リファレンスを使用できます。変換プロセスとデータ・アクイジションは、標準制御入力を使用して、マイクロプロセッサやデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)とのインターフェースを可能にします。AD7386は、別個のロジック電源を使用することにより、1.8V、2.5V、3.3Vのインターフェースに対応します。
AD7386/AD7387/AD7388は、動作温度が−40°C~+125°Cに仕様化されている16ピンLFCSPパッケージを採用しています。
製品のハイライト
- 4チャンネル、デュアル同時サンプリングADC。
- ピン互換製品ファミリ。
- 高スループット・レート:4MSPS。
- 省スペースの3mm × 3mm LFCSPパッケージ。
- 集積化オーバーサンプリング・ブロックにより、ダイナミック・レンジとS/N比が広がり、SCLKの速度条件の軽減を実現。
- シングルエンド・アナログ入力。
- スモール・サンプリング・コンデンサが、アンプ・ドライブ負荷を低減します。
アプリケーション
- モータ・コントロールのポジション・フィードバック
- モータ・コントロールの電流検出
- ソナー
- 電力品質
- データ・アクイジション・システム
- エルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA)アプリケーション
- 同相および直交復調
Applications
最新情報
-
カタログ
状態基準保全
-
技術記事
予知保全に最適な加速度センサーの選択