ワイヤレス・バッテリ管理システム(wBMS)
ワイヤレス・バッテリ管理システム(wBMS)は、専用に開発したシステムオンチップに搭載されたアナログ・デバイセズ製ソフトウェアで構成されています。この低消費電力の集積型システムオンチップには、2.4GHzのISMバンド無線と組み込みマイクロコントローラ(MCU)サブシステムが含まれています。これらのデバイスにより、バッテリ・セル・モニタリング・チップとバッテリ・管理システム・コントローラ(BMSコントローラ)の間のワイヤレス通信が可能になります。
ISO/SAE 21434製品認証
アナログ・デバイセズは、オートモーティブ・ワイヤレス・バッテリ・マネージメント・システム(wBMS)で、オートモーティブ・バッテリ・マネージメント・システム向けに調整された専用のセキュアなシステム・ソリューションであるSentinel wBMSに対し、ISO/SAE 21434の製品認証を取得しました。ISO/SAE 21434は、定評のあるオートモーティブ・サイバーセキュリティ認証であり、その認証を受けたことは、バッテリ・ライフサイクルの系統的な脅威評価やリスク解析を通じてSentinel wBMSに組み込まれたセキュリティ設計における、アナログ・デバイセズの卓越性が評価されたためです。この評価は、アナログ・デバイセズが、CAL 4条件を満たすよう製品開発に適切なセキュリティ確保手段を施していることを認めたものです。

NIST暗号アルゴリズム認証プログラム(CAVP)
アナログ・デバイセズでは、ADRF88xx/89xx SoCに実装しているすべての暗号アルゴリズムにおいてNIST CAVPプログラムの認証を受けています。これらのICは、Sentinel wBMSの基盤をなすものです。試験は、使用するすべてのハードウェアおよびハイブリッド(ハードウェア+ファームウェア)のアルゴリズムについて行われています。
ISO 26262のコンセプト・レビュー
アナログ・デバイセズは、Sentinelワイヤレス・バッテリ・マネージメント・システム(wBMS)の通信層のコンセプト・レビューをTÜV SÜD Rail GmbHによって完了しました。そのコンセプト・レポート(ご要望に応じ提供)は、特定の制約の下でSentinel wBMSの安全な通信層のコンセプトを使用することで、ISO 26262:2018の条件に従い、ASIL Dまで安全な通信をサポートできると結論しました。wBMS Sentinelシステム安全性統合ガイドは、ご要望に応じ提供いたします。