AD7714は、低周波数計測アプリケーション向けの全機能内蔵型アナログ・フロントエンドです。トランスデューサから出力される低レベルの信号を直接受け入れ、シリアルのデジタル・ワードを出力します。AD7714はシグマ・デルタ方式の変換技術の採用によって、最高24ビットのノー・ミスコード性能を実現します。入力信号は、アナログ変調器を中心に構成される独自設計のプログラマブル・ゲイン・フロントエンドに印加します。変調器の出力はオンチップのデジタル・フィルタで処理します。オンチップの制御レジスタを使用して、このデジタル・フィルタの1次ノッチ周波数をプログラミング設定することにより、フィルタのカットオフ周波数とセトリング・タイムを調整できます。
AD7714は、3つの差動アナログ入力(5つの擬似差動アナログ入力としても設定可能)、および1つの差動電圧リファレンス入力を特長としています。AD7714は最大5チャンネルで構成されるシステムですべてのシグナル・コンディショニングおよび変換動作を実行します。最近、新しいYグレードを既存のグレードに追加しました。このYグレードは、Aグレードと比較して動作温度範囲を拡張、さらにSCLKとDINにシュミット・トリガ入力を追加しています。また、直線性仕様を改善、消費電力もさらに低減し、パッケージもより小型化しています。
AD7714は、スマートなマイクロコントローラまたはDSPベース・システムでの利用に最適です。これは、3線式動作用に設定可能なシリアル・インターフェースを特長としています。シリアル・ポートを使用して、ゲイン、信号極性、およびチャンネルをソフトウェアの設定で選択できます。AD7714にはセルフ・キャリブレーション、システム・キャリブレーションおよびバックグラウンド・キャリブレーションのオプションがあり、オンチップのキャリブレーション・レジスタの読出し/書込みを実行することもできます。
CMOS構造によってきわめて低い消費電力を保証し、パワーダウン・モードを設定すると、スタンバイ時の消費電力を3V時で15µW(typ)に抑えることができます。最小動作電圧はAグレードが3V、Yグレードが2.7Vです。Aグレードには、24ピン0.3インチ幅のプラスチック・デュアルインライン・パッケージ(DIP)、24ピンのスモール・アウトライン(SOIC)パッケージ、および28ピンのシュリンク・スモール・アウトライン(SOIC)パッケージがあります。新しいYグレードには、24ピン0.3インチ幅のプラスチック・デュアルインライン・パッケージ(DIP)、24ピンのスモール・アウトライン(SOIC)パッケージ、および24ピンの薄型シュリンク・スモール・アウトライン・パッケージ(TSSOP)があります。

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