製品概要
機能と利点
- 3dB帯域幅:6GHz(AV=6dB)
- ピン組み合わせによるゲイン調整:6dB、12dB、15.5dB
- 外部に2つの抵抗器を使うことで、0dB~15.5dBのゲイン範囲が可能
- 差動入力またはシングルエンド入力信号を差動出力
- 低ノイズ入力段:NF=8.7dB@15.5dBゲイン
- IMD3:-112dBc@100MHzセンター
- 広帯域での低歪み(AV=6dB)
10MHz:-107dBc(HD2)、-110dBc(HD3)
100MHz:-108dBc(HD2)、-103dBc(HD3)
200MHz:-82dBc(HD2)、-87dBc(HD3)
500MHz:-68dBc(HD2)、-63dBc(HD3) - スルーレート:11V/ns
- 高速セトリング時間とオーバドライブ回復時間:2ns
- 単電源動作:2.8V~5.2V
- パワーダウン機能
- 高速XFCB3 SiGeプロセスを用いて製造
製品概要
ADL5565はRFとIFアプリケーション向けに最適化された、高性能な差動アンプです。このアンプは、広い周波数範囲にわたって、1.5nV/√Hzの低ノイズと優れた歪み性能を提供しますので、高速の8ビット~16ビットのA/Dコンバータ(ADC)の理想的なドライバといえます。ADL5565は、ピンの接続構成によって6dB、12dB、15.5dBの3つのゲインを提供します。シングルエンド入力構成でのゲインは5.3dB、10.3dB、13dBに減少します。外部に直列の入力抵抗を用いることで、アンプのゲインを柔軟に拡張でき、差動で0dB~15.5dB間、シングルエンド入力で0dB~13dB間のいかなるゲインにも設定することができます。
ADL5565の静止時電流は標準で70mA(typ)、ディスエーブル時は5mA以下に節電し、100MHzで入出力のアイソレーションは-25dBとなります。
このデバイスは、広帯域で低歪みおよびノイズ性能が最適化されており、全領域のスプリアス・フリー・ダイナミックレンジ(SFDR)に関しては前例のない性能が得られます。このような特性とゲイン調整機能とが合わさっているため、この製品は、広範囲なADCのドライブ・アンプ、ミキサー、ピン・ダイオードのアッテネータ、SAWフィルタやマルチエレメントのデスクリート・デバイスとしても適しています。
アナログ・デバイセズの高速SiGeプロセスで製造され、ADL5565は小型3×3 mm、16ピンLFCSPパッケージで供給されており、-40~+85℃の温度範囲にわたって動作します。
アプリケーション
- 差動A/Dコンバータ・ドライバ
- シングルエンド / 差動変換
- RF / IFゲイン・ブロック
- SAWフィルタ・インターフェース
製品ライフサイクル
新規設計にお薦めします
発売済みの製品です。データシートには、最終的な仕様と動作条件がすべて記載されています。新規の設計には、これらの製品の使用を推奨します。
評価キット (1)
参考資料
-
RF/マイクロ波/ミリ波IC セレクション・ガイド11/2/2022PDF7 M
-
CN0279: 12-Bit ,1 MSPS SAR ADC and Driver with Total Power Dissipation Less than 5 mW7/23/2012PDF169 kB
-
CN-0259: アンチエイリアス・フィルタ付きで 184.32 MSPS の高性能、65 MHz 信号帯域幅、4ch IF レシーバ6/13/2012PDF201 kB
-
CN-0268: 共振方式を使用した狭帯域、高域 IF、16 ビット、250 MSPSレシーバ・フロント・エンド用バンドパス・フィルタの設計6/13/2012PDF294 kB
-
アナログ・デバイセズが提供する10/15/2018
フル機能の 3GHz シグナル・アナライザ・ソリューション
ツールおよびシミュレーション
Sys-Parameters
Sys-Parameter models contain behavioral parameters, such as P1dB, IP3, gain, noise figure and return loss, which describe nonlinear and linear characteristics of a device.
S-Parameters
設計ツール
アナログ・デバイセズのADIsimRF設計ツールは、カスケード・ゲインやノイズ指数、IP3、P1dB、総合消費電力などRFシグナル・チェーン内の最も重要なパラメータの計算を行います。
アナログ・デバイセズの新しい高性能PLL製品を迅速かつ確実に評価できるツールです。現在利用できるツールの中で、最も総合的なPLLシンセサイザーの設計/シミュレーション・ツールです。実施されるシミュレーションには、主要な非線形効果が含まれており、これはPLLの性能に大きく影響を及ぼします。ADIsimPLLによって、設計プロセスの繰り返し作業が1つ以上排除されるため、設計から製品の市場投入までの期間が大幅に短縮することができます。
リファレンス・デザイン (3)
サポート & ディスカッション
ADL5565 Discussions
評価用ボード
表示されている価格は、1個あたりの価格です。
analog.comサイトから購入できるボードは、最大で2枚までとなります。3枚以上の購入をご希望の場合は、正規販売代理店からご購入ください。
価格は1個当たりの米ドルで、米国内における販売価格(FOB)で表示されておりますので、予算のためにのみご使用いただけます。 また、その価格は変更されることがあります。米国以外のお客様への価格は、輸送費、各国の税金、手数料、為替レートにより決定されます。価格・納期等の詳細情報については、弊社正規販売代理店または担当営業にお問い合わせください。なお、 評価用ボードおよび評価用キットの表示価格は1個構成としての価格です。