ADAR4002

新規設計に推奨

0.5GHz~19GHzの単一チャンネル双方向実時間遅延ユニット

利用上の注意

本データシートの英語以外の言語への翻訳はユーザの便宜のために提供されるものであり、リビジョンが古い場合があります。最新の内容については、必ず最新の英語版をご参照ください。

なお、日本語版のデータシートは基本的に「Rev.0」(リビジョン0)で作成されています。そのため、英語版が後に改訂され、複数製品のデータシートがひとつに統一された場合、同じ「Rev.0」の日本語版のデータシートが異なる製品のデータシートとして表示されることがあります。たとえば、「ADM3307E」の場合、日本語データシートをクリックすると「ADM3311E」が表示されます。これは、英語版のデータシートが複数の製品で共有できるように1本化され、「ADM3307E/ADM3310E/ADM3311E/ADM3312E/ADM3315E」(Rev.J)と改訂されたからで、決して誤ってリンクが張られているわけではありません。和文化されたデータシートを少しでも有効に活用していただくためにこのような方法をとっておりますので、ご了解ください。

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製品情報

  • 周波数範囲:0.5GHz~19GHz
  • プログラマブルな7ビットの遅延時間
  • プログラマブルな遅延時間範囲(代表値)
    • 範囲0:0ps~508ps範囲、4ps標準分解能
    • 範囲1:0ps~254ps範囲、2ps高分解能
  • プログラマブルな6ビットの減衰量
    • 調整範囲:31.5dB
    • 分解能:0.5dB
  • 10GHzでの最小時間遅延および減衰の性能
    • 挿入損失
        • 遅延時間範囲0:−20.5dB
        • 遅延時間範囲1:−16.2dB
      • 入力IP3
          • 遅延時間範囲0:15.2dBm
          • 遅延時間範囲1:14.1dBm
          • 入力P1dB
              • 遅延時間範囲0:5dBm
              • 遅延時間範囲1:4.1dBm
            • ノイズ指数
              • 遅延時間範囲0:21.2dB
              • 遅延時間範囲1:16.6dB
          • 3線式または4線式のSPIを介して全機能をプログラム可能
          • デイジーチェーン接続と高速データ・ロードを可能にする14ビットのシフト・レジスタ
          • 消費電力:1.2Vと1.0Vの両電源で1mW
          • 14ピン、3mm × 2mm、LFCSP

        ADAR4002は、低消費電力の広帯域双方向単一チャンネル実時間遅延ユニット(TDU)であり、デジタル・ステップ減衰器(DSA)です。このICは帯域幅が18.5GHzで、周波数範囲が0.5GHz~19GHzであり、両方のRFポートに50Ωの入力インピーダンスを備えています。TDUには、プログラマブルな2つの最大遅延時間があり、それぞれ7ビット制御に対応しています。範囲0は、最大遅延が508psで、分解能は4ps(代表値)です。この範囲は、ADAR4002の挿入損失が小さく、360°全域の位相範囲をカバーするためにより長い遅延時間が求められる低周波数時に使用します。範囲1は、最大遅延が254psで、分解能は2ps(代表値)です。この範囲は範囲0よりも挿入損失が小さいため、ADAR4002の挿入損失が大きく、より短い遅延時間と小さい分解能が求められる高周波数時に役立ちます。DSAは分解能が6ビットであり、減衰範囲が0dB~31.5dB、ステップ・サイズが0.5dBです。

        ADAR4002は、シリアル・ポート・インターフェース(SPI)またはシフト・レジスタを介して柔軟なデジタル制御を提供し、複数のチップを互いにデイジーチェーン接続できるように設計されています。ADAR4002には、32個のTDUおよびDSA状態に対応するレジスタ・メモリが含まれています。このメモリと内蔵シーケンサを組み合わせることで、UPDATEピンを介して双方向のメモリ動作を高速化できます。

        ADAR4002は2mm × 3mmの14ピンLFCSPで提供され、−40°C~+85°Cの範囲で仕様規定されています。

        アプリケーション

      • 電子可動アンテナ・アレイ
      • 多機能アレイ
      • 衛星通信(SATCOM)
      • レーダー
      • データ・リンク
      • 試験装置
      • ADAR4002
        0.5GHz~19GHzの単一チャンネル双方向実時間遅延ユニット
        ADAR4002 Functional Block Diagram ADAR4002 Pin Configuration ADAR4002 - Chip
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        LTspice®は、無料で提供される強力で高速な回路シミュレータと回路図入力、波形ビューワに改善を加え、アナログ回路のシミュレーションを容易にするためのモデルを搭載しています。

         


        評価用キット

        eval board
        EVAL-ADAR4002

        ADAR4002(0.5GHz~19GHzの単一チャンネル双方向実時間遅延ユニット)の性能評価

        機能と利点

        • 標準シングル・エンド50Ωインターフェース
        • テスト・ループまたはヘッダーに電源電圧を容易に印加
        • P1およびP10ヘッダーでSPI信号を利用可能

        製品詳細

        このユーザ・ガイドでは、ADAR4002(フェーズド・アレイ・アプリケーション向けの0.5GHz~19GHzの単一チャンネル双方向実時間遅延ユニットおよび可変減衰デバイス)の評価用ボード・キットであるADAR4002-EVALZについて説明します。ADAR4002は、デジタル・ステップ減衰器(DSA)ブロックと時間遅延ユニット(TDU)ブロックを備えています。TDUには2つのプログラマブルな遅延時間範囲があります。範囲0では508psの遅延時間範囲と4psのステップ・サイズが提供され、範囲1では254psの遅延時間範囲と2psのステップ・サイズが提供されます。ADAR4002データシートのデバイスのブロック図を参照してください。

        ADAR4002-EVALZを使用すると、可変ゲイン、可変時間遅延、両方のデジタル・モード(シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)とシフト・レジスタ)など、ADAR4002チップが提供するすべての機能をテストできます。RF信号パターンは50Ωのコプレーナ導波路設計で、デバイスのRF1ポートとRF2ポートに接続され、テスト機器やその他のプリント回路基板(PCB)とのシンプルなインターフェースを提供します。EVAL-SDP-CS1Z(SDP-S)コントローラ・ボードによって、ADAR4002のACEプラグインを使用してSPIポートまたはシフト・レジスタをプログラムできます。

        ADAR4002の詳細な説明と完全な仕様はデータシートに記載されています。ADAR4002-EVALZ評価ボードを使用する際は、このユーザー・ガイドと併せて参照してください。

        EVAL-ADAR4002
        ADAR4002(0.5GHz~19GHzの単一チャンネル双方向実時間遅延ユニット)の性能評価
        ADAR4002-EVALZ Board Photo Angle View ADAR4002-EVALZ Board Photo Top View ADAR4002-EVALZ Board Photo Bottom View

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