データとともにDC電力を給電する新しいイーサネットシステム

要約

Power over Ethernet (PoE)は、電力給電の手法として、IEEE 802.3afにて規格化されました。これにより、ユビキタスな汎用ネットワークであるイーサネット環境において、データパケットとともにDC電力も供給可能になりました。このIEEE規格の成立は、おそらく世界共通で使用される電源のジャックもしくはプラグが定義された初の事例でしょう。この規格により、ネットワークに接続されていて常時電源が必要であったIP電話・無線アクセスノード・ウェブ監視カメラなどの機器において、AC電源を供給する必要がなくなったことを意味します。また、デバイスをコンセント近くにおかなければならないという制約がなくなり、電源ケーブルも不要となります。記事の全文を読む