MAX98050

製造中

低電力、高性能オーディオコーデック

世界トップクラスのオーディオ性能をわずかな電力で実現

利用上の注意

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なお、日本語版のデータシートは基本的に「Rev.0」(リビジョン0)で作成されています。そのため、英語版が後に改訂され、複数製品のデータシートがひとつに統一された場合、同じ「Rev.0」の日本語版のデータシートが異なる製品のデータシートとして表示されることがあります。たとえば、「ADM3307E」の場合、日本語データシートをクリックすると「ADM3311E」が表示されます。これは、英語版のデータシートが複数の製品で共有できるように1本化され、「ADM3307E/ADM3310E/ADM3311E/ADM3312E/ADM3315E」(Rev.J)と改訂されたからで、決して誤ってリンクが張られているわけではありません。和文化されたデータシートを少しでも有効に活用していただくためにこのような方法をとっておりますので、ご了解ください。

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製品情報

  • 低遅延デジタルフィルタチャネル
    • サンプルレートのオプション:96kHz/192kHz/384kHz
    • チャネルはフィードフォワード(FF)およびフィードバック(FB)型ANC、外音/音声の強調、透過、および再生補償などのアプリケーションに対応
    • フィルタは再生の中断なしでスムーズな、動的遷移/更新が可能
  • モノラルヘッドフォン再生チャネル
    • 高効率ハイブリッドAB級/D級アンプ
    • 再生ダイナミックレンジ:114dB
    • 2.55mW PQ (fS = 48kHz、ノイズゲートなし)
    • 1.9mW PQ (fS = 48kHz、ノイズゲートあり)
  • 3つのマイクロフォン録音チャネル
    • アナログまたはデジタルマイクロフォン入力
    • ダイナミックレンジ(AMICシングルエンド):107dB
    • ダイナミックレンジ(AMIC差動):113dB
    • 5.3mW PQ (fS = 16kHz、2 AMIC録音)
    • 2.1mW PQ (fS = 16kHz、2 DMIC録音)
  • ANCフィルタプロファイルでの再生(fS = 192kHz)
    • 9.85mW PQ (AMIC FF+FBプロファイル)
    • 6.7mW PQ (AMIC FFのみのプロファイル)
    • 7mW PQ (DMIC FF+FBプロファイル)
  • フルスケール再生電力(1% THD+N時):
    • 32Ωに対して31mW (1VRMSフルスケールモード)
    • 32Ωに対して15mW (低減スイングモード)
    • 16Ωに対して61mW (1VRMSフルスケールモード)
  • 柔軟なI2S/TDMデジタルオーディオインタフェース
    • 16/24/32ビットオーディオデータに対応
    • 再生サンプルレート:8kHz~192kHz
    • 高速マスタークロック不要
  • オーディオコーデック評価プラットフォームが利用可能
    • マキシムのリファレンスヘッドセットデザインを含む
  • 36ピンWLPパッケージ(6.7mm2)
    • 0.4mmピッチ、高さ0.5mm

MAX98050は低電力、高性能オーディオコーデックで、ワイヤレスヒアラブル、ヘッドセット、およびヘッドフォン用の低遅延デジタルフィルタを内蔵しています。

このデバイスは、5バンドバイクワッドイコライザおよび高効率、完全差動ハイブリッドAB級/D級ヘッドフォンアンプを備えたモノラル再生チャネルを特長とします。再生ヘッドフォンアンプは、非常に低い出力ノイズレベルおよび自己消費電力の最小化とともに、出力電力効率を最大化するように最適化されています。

このデバイスは、音声、外音、およびノイズキャンセル録音のユースケースに対応可能な3つのマイクロフォン入力チャネルを備えています。各チャネルは個別に外部アナログまたはデジタルマイクロフォンから録音可能で、その後オーディオデータを(デジタルオーディオインタフェースへの)録音チャネルおよび内部低遅延デジタルフィルタチャネルの両方にルーティングすることができます。デジタルオーディオインタフェースへの第4の録音チャネルが提供され、ホストによる再生チャネルの出力デジタルデータのモニタが可能です。

2つの低遅延、デジタルフィルタチャネルが提供され、多様なユースケースに対応可能です。これには、ノイズキャンセルアプリケーション(フィートフォワード、フィードバック、およびハイブリッドフィルタプロファイル)、音声と外音の両方の強調/透過アプリケーション、およびサイドトーンアプリケーションが含まれます。各チャネルは12バンドデジタルバイクワッドフィルタ、DRCまたはリミッタ段、デジタル音量制御ブロック、および超音波フィルタを提供します。さらに、再生補償および/または汎用フィードバック補償フィルタ用に構成された第3の内部デジタルフィルタチャネルが再生チャネル内に提供されます。このチャネルは、10バンドバイクワッドフィルタおよびデジタル音量制御ブロックを備えています。動的または適応型のフィルタおよびユースケースの遷移に対応するために、バイクワッドフィルタおよび音量制御はオーディオ再生の中断なしに更新/交換可能なバンク別プロファイルを提供します。

柔軟なデジタルオーディオインタフェースは16ビット、24ビット、または32ビットのデータワードおよびチャネル長のI2S、左詰め、およびTDMタイミングなどの一般的なPCMオーディオデータ形式に対応します。PCMインタフェースは、8kHz~192kHzの再生サンプルレートおよび8kHz~48kHzの録音サンプルレートに対応します。このデバイスには外部ビットおよびフレームクロックが必要ですが、高速外部マスタークロックは不要です。

このデバイスは、小型形状に最適な低い0.5mm高の小型36ピンWLPパッケージ(6.7mm2、0.4mmピッチ)で提供されます。このデバイスは、-40℃~+85℃の拡張温度範囲で動作します。

アプリケーション

  • 完全ワイヤレスヒアラブルおよびヘッドセット
  • ステレオBluetoothヘッドセットおよびヘッドホン
  • モノラルBluetoothイヤホン
  • PSAP機器および補聴器
  • VR/ARヘッドセットおよびヘッドマウント機器

MAX98050
低電力、高性能オーディオコーデック
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評価用キット

MAX98050EVSYS

MAX98050の評価キット

機能と利点

  • 完全なハードウェアシステムで設定が容易、ツールや特別な機器は不要
  • 使いやすいグラフィカルユーザーインタフェースソフトウェア(Windows® 10対応)
    • MAX98050の評価ソフトウェアは全ハードウェアレジスタへの完全なアクセスを提供
    • デジタルフィルタ設計および音響ハードウェア評価用のHearable Sound Studio Basic

製品詳細

MAX98050の評価システム(MAX98050EVSYS#)は、ワイヤレスヒアラブル、ヘッドセット、およびヘッドフォン用低遅延デジタルフィルタ内蔵低電力、高性能オーディオコーデックのMAX98050を評価します。このEVシステムは、2つのMAX98050開発ボード(DEVボード)、マキシムのオーディオインタフェースボードIII (AUDINT3)、マキシムのデュアルEVキットアダプタボード、およびUSBケーブルで構成されます。ハードウェア以外に、MAX98050の評価ソフトウェアおよびHearable Sound Studio Basicソフトウェアがダウンロード用に提供されています。

DEVボードをAUDINT3ボードと組み合わせて、EVシステムとして評価することが推奨されます。このEVシステムは、モノラルハードウェアセットアップ(1つのDEVボード)またはステレオハードウェアセットアップ(2つのDEVボード)として設定することができます。MAX98050は標準I2S、左詰め、およびTDMデジタルオーディオインタフェース、ならびに制御用のI2Cに対応します。

AUDINT3ボードは、MAX98050の正常な動作に必要なすべての電源電圧を提供します。さらに、AUDINT3はシステムの評価に必要なUSB-PCMおよびUSB-I2Cインタフェースも提供します。EVシステムの簡略ブロック図は、DEVボード、デュアルEVキットアダプタボードの詳細、およびAUDINT3ボードとの接続を示しています。

GUIに関しては、MAX98050の評価ソフトウェアがあり、全ハードウェアレジスタへの完全なアクセスを提供します。また、Hearable Sound Studio Basicソフトウェアもあり、ボード上の5バンド再生イコライザ、デジタルフィルタチャネル、およびデジタルフィルタのダイナミックレンジ圧縮(DRC)のチューニングが容易になります。

MAX98050EVSYS
MAX98050の評価キット

リファレンス・デザイン

MAXREFDES1302
Analog Devices 1-Wire True Wireless Stereo (TWS) Cradle and Earbuds
MAXREFDES1302

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