製品概要
機能と利点
- 電圧制御ゲイン範囲:0dB~80dB
- 電源電流:3mA@ゲイン=40dB
- 低周波(LF)~18MHzで動作
- 電源電圧範囲:3.0V~5.0V
- 低ノイズ:4.5nV/√Hz@80dBゲイン
- 完全差動信号経路
- オフセット補正機能(ヌル・オフセット)
- 内部リファレンス電圧:1.5V
- 16ピンLFCSPパッケージ
- 自動ゲイン制御機能
- 高ダイナミックレンジ信号に対して広いゲイン範囲
製品概要
AD8338は、完全差動信号パス、低消費電力、低ノイズ、周波数に対して安定したゲインを必要とするアプリケーションを対象とする可変ゲイン・アンプ(VGA)です。入力は差動ですが、必要に応じてこのデバイスをシングルエンドの信号源で駆動することもできます。
基本のゲイン機能は、GAINピンに加えられる電圧で制御される、デシベル・リニアな関数です。この公称ゲイン範囲は0.1V~1.1Vの制御電圧に対して0dB~80dBであり、スロープは12.5mV/dBです。公称ゲイン範囲はVGAに対する電流入力であるINPDピンとINMDピンを直接使用して上下にシフトすることができます。例えば、50Ω抵抗でINPDピンとINMDピンを使って駆動すると、ゲイン範囲は上に20dBシフトします。すなわち、20dB~100dBになり、デバイスの入力換算ノイズが1.5nV/√Hzに低下します。さらに、MODEロジック・ピンを使ってゲイン・スロープを反転させることができます。
AD8338には、オフセット補正と自動ゲイン制御(AGC)を可能にする回路ブロックが追加されています。DCオフセット電圧は、ハイ・パス・フィルタのような動作をする、オフセット補正回路によって除去されます。このハイ・パス・フィルタのコーナ周波数は、外付けコンデンサを使って設定できます。AGC機能は、一定のrms出力電圧を維持するように、AD8338のゲインを可変します。VREFピンの電圧を基準としてVAGCピンへ外部から加える電圧により出力RMS振幅が設定されます。DETOピンとグランド間にコンデンサを接続することにより、AGC回路の応答時間が設定されます。
AD8338は、ユーザーがVGAコアの内部のサミング・ノードと出力アンプに対してアクセスできるようにすることにより、多様性を増しています。数個の外付け受動部品を追加すると、ユーザーは、ゲイン、帯域幅、入力インピーダンス、ノイズ・プロファイルをアプリケーションに合わせてカスタマイズすることができます。
AD8338は、3.0V~5.0Vの単電源を使用するため、非常に電源効率がよく、中心ゲインでの静止電流はわずか3mAしか消費しません。AD8338は、3mm×3mm、RoHS準拠、16ピンLFCSPパッケージを採用し、仕様は-40~+85℃の工業温度範囲で規定されています。
アプリケーション
- 誘導性テレメトリ・システムのフロント・エンド
- 超音波信号受信
- ADC駆動のための信号圧縮
- AGCアンプ
製品カテゴリ
マーケット&テクノロジー
製品ライフサイクル
新規設計にお薦めします
発売済みの製品です。データシートには、最終的な仕様と動作条件がすべて記載されています。新規の設計には、これらの製品の使用を推奨します。
評価キット (1)
ドキュメント
ツール
SPICE Models
参考資料
技術記事 (2)
アナログ・ダイアログ
設計リソース
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