ADRV9004

新規設計に推奨

デュアル狭帯域/広帯域RFトランシーバー

利用上の注意

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なお、日本語版のデータシートは基本的に「Rev.0」(リビジョン0)で作成されています。そのため、英語版が後に改訂され、複数製品のデータシートがひとつに統一された場合、同じ「Rev.0」の日本語版のデータシートが異なる製品のデータシートとして表示されることがあります。たとえば、「ADM3307E」の場合、日本語データシートをクリックすると「ADM3311E」が表示されます。これは、英語版のデータシートが複数の製品で共有できるように1本化され、「ADM3307E/ADM3310E/ADM3311E/ADM3312E/ADM3315E」(Rev.J)と改訂されたからで、決して誤ってリンクが張られているわけではありません。和文化されたデータシートを少しでも有効に活用していただくためにこのような方法をとっておりますので、ご了解ください。

アナログ・デバイセズ社は、提供する情報が正確で信頼できるものであることを期していますが、その情報の利用に関して、あるいはその利用によって生じる第三者の特許やその他の権利の侵害に関して一切の責任を負いません。また、アナログ・デバイセズ社の特許または特許の権利の使用を明示的または暗示的に許諾するものでもありません。仕様は予告なしに変更する場合があります。本紙記載の商標および登録商標は、各社の所有に属します。

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製品情報

  • 2 × 2高集積化トランシーバー
  • 30MHz~6000MHzの周波数範囲
  • 12kHz~40MHzのトランスミッタおよびレシーバー帯域
  • 2つのフル統合型フラクショナルN RFシンセサイザ
  • 低電圧差動伝送およびCMOS同期シリアル・データ・インターフェース・オプション
  • 低消費電力モニタとスリープ・モード
  • マルチチップ同期機能
  • 高速周波数ホッピング
  • ダイナミック・データ・レートおよびサンプル・レート向けダイナミック・プロファイル切り替え
  • 4線式SPIを介して全機能をプログラム可能
  • 12mm × 12mm、196ボールCSP_BGA

ADRV9004は高度に集積化されたRFトランシーバーで、デュアルチャンネル・トランスミッタとデュアルチャンネル・レシーバー、集積化されたシンセサイザ、デジタル信号処理機能を備えています。

ADRV9004は、性能と消費電力の関係をシステムで最適化するよう設計された、高性能で直線性が高い、高ダイナミック・レンジのトランシーバーです。デバイスの設定は変更ができ、要求の厳しい、低消費電力でバッテリ駆動の携帯機器に最適です。ADRV9004は、30MHz~6000MHzで動作し、UHF、VHF、産業、科学、医療用(ISM)バンド、狭帯域のセルラ周波数帯(kHz)および最大40MHzの広帯域動作に対応します。ADRV9004は、TDDとFDD両方の動作に対応しています。

トランシーバーは、最高水準のノイズ指数と直線性を備えた直接変換信号経路で構成されています。レシーバーとトランスミッタを一体化した各サブシステムは、DCオフセット補正回路、直交誤差補正(QEC)回路、およびプログラマブル・デジタル・フィルタを内蔵しており、デジタル・ベースバンドにこれらの機能は不要です。また、補助A/Dコンバータ(ADC)、補助D/Aコンバータ(DAC)、汎用入出力(GPIO)などのいくつかの補助機能も内蔵されており、モニタリングや制御などの追加機能も利用できます。

全機能内蔵型のフェーズ・ロック・ループ(PLL)により、トランスミッタ、レシーバー、クロックの各セクションに対して高性能で低消費電力のフラクショナルN周波数合成が可能です。注意深い設計とレイアウト技術により、民生用高性能無線アプリケーションに必要な絶縁が実現されます。

電圧制御発振器(VCO)とループ・フィルタのすべての構成要素が内蔵されており、外付け部品数が最小限に抑えられています。局部発振器(LO)には、高速ロック・モードを含む柔軟な設定オプションがあります。

トランシーバーには、低消費電力のスリープ・モードとモニタ・モードがあり、通信を監視しながらも電力を節約し、ポータブル機器のバッテリ寿命を延ばすことができます。

ADRV9004のコアは、1.0V、1.3V、1.8Vのレギュレータから直接給電でき、標準的な4線式シリアル・ポートを介して制御されます。他の電源電圧を使用することにより、適切なデジタル・インターフェース・レベルを提供することや、レシーバー、トランスミッタ、補助コンバータの性能を最適化することができます。

高データ・レート・インターフェースと低データ・レート・インターフェースに対応するには、構成可能なCMOSまたは低電圧差動伝送(LVDS)のシリアル同期インターフェース(SSI)を選択します。

ADRV9004では、12mm × 12mm、196ボールのチップ・スケール・ボール・グリッド・アレイ(CSP_BGA)パッケージが採用されています。

アプリケーション

  • 基幹系通信
  • 超短波(VHF)、極超短波(UHF)、6GHzまでのセルラ
  • 時分割複信(TDD)および周波数分割複信(FDD)アプリケーション

ADRV9004
デュアル狭帯域/広帯域RFトランシーバー
ADRV9004 Functional Block Diagram ADRV9004 Pin Configuration
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ソフトウェア・リソース

評価用ソフトウェア 3

ADRV9001 Transceiver Evaluation Software (TES) and Software Development Kit (SDK)

The ADRV9001 TES & SDK package supports end-users through the evaluation, prototyping and production phases of an ADRV9001-series transceiver development. This software package offers the lowest level of product control for demanding radio applications and is regularly updated to deliver the latest set of product capabilities. The ADRV9001 TES & SDK operates seamlessly with the EVAL-ADRV9002 evaluation system and are essential tools in developing the application-level software to configure and control the ADRV9001-series transceivers. TES additionally offers a demonstration mode that allows customers to virtually experience what the ADRV9001 series transceivers can offer.

ADRV9001 Prototyping Platform

The ADRV9001 Prototyping Platform provides users a Linux-based, platform agnostic software development kit to facilitate quick evaluation and bring-up of an ADRV9001 based solution. Offering compatibility with IIO-Scope and GNU Radio, the ADRV9001 is well suited for applications where high-level control of basic product functionality is sufficient.

ADRV9001 Software and Hardware Selection Guide

The ADRV9001 evaluation system can be controlled using two different software packages provided by ADI. The two software packages serve different user types. This document is designed to help the user to better understand the differences between available ADRV9001 software packages and their corresponding hardware configurations.


ツールおよびシミュレーション

ADIsimRF

ADIsimRFは使いやすいRFシグナル・チェーン計算ツールです。最大50段までのシグナル・チェーンについて、カスケード・ゲイン、ノイズ、歪み、消費電力を計算し、プロット、エクスポートが可能です。ADIsimRFには、アナログ・デバイセズのRFおよびミックスド・シグナル部品のデバイス・モデルの広範なデータ・ベースも含まれています。

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ADRV9001 Design File Package (Last Updated 9/2022)

Download the complete design file resource package including RF ports s-parameters, IBIS models, BSDL files, PCB GERBER and CAD file, schematics, and bill of materials.

ツールを開く

評価用キット

eval board
EVAL-ADRV9002

RFアジャイル・トランシーバー・ファミリ用システム開発ユーザ・ガイド

機能と利点

  • 30MHz~6GHzの周波数範囲にわたって動作する2 × 2狭帯域/広帯域RFトランシーバー・プラットフォーム
  • フル機能の評価用無線カード
    • ADRV9002NP/W1/PCBZ:30MHz~3GHzの周波数帯用
    • ADRV9002NP/W2/PCBZ:3GHz~6GHzの周波数帯用
  • 以下がオンボードで可能
    • クロックおよびMCS分配
    • 高効率電源ソリューション向けリファレンス設計
    • 消費電力モニタリング・ソリューション
  • FPGAマザーボード(ZC706およびZCU102)用FMCコネクタ
  • 1つのFMCコネクタから給電
  • 回路図、レイアウト、BOM、HDL、ドライバ、アプリケーション・ソフトウェアを含む

製品詳細

ADRV9002NP/W1/PCBZおよびADRV9002NP/W2/PCBZは、ADRV9002デュアルチャンネル狭帯域/広帯域RFトランシーバーのデモンストレーション用に設計された無線カードです。この無線カードは、デバイス評価用の2x2トランシーバー・プラットフォームを提供します。高効率電源回路ボードや高性能クロック/MCU分配など、この無線カードを動作させるために必要なペリフェラルはすべて無線ボードに搭載されています。無線カードの1つをFMCコネクタを介してFPGAマザーボードに接続すれば、フル機能のADRV9002評価用プラットフォームが完成します。

回路図/CAD/BOM/S-パラメータ/IBISファイル

このハードウェアはTESソフトウェアと共に使用すると、ADRV9003およびADRV9004トランシーバーをエミュレートできます。ADRV9003またはADRV9004トランシーバーをTESで選択すると、特定のトランシーバーに合うよう調整された必要な初期化シーケンスをソフトウェアにより生成することができます。

EVAL-ADRV9002
RFアジャイル・トランシーバー・ファミリ用システム開発ユーザ・ガイド
ADRV9002 Evaluation Board ADRV9002 Evaluation Board ADRV9002 Evaluation Board

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