

食品の安全性・品質試験
健康のために人々が好み、頼りにしている食品は、病気を引き起こし、命にかかわることさえある細菌に汚染されることがあります。世界中で毎年、人口の10%近くが食中毒にかかっています1。食品の安全性試験の進歩により、妥協のない品質を確保しながら、人々を食中毒から守ることができます。
国連は、安全な食品は人間の権利であり、単なる商品ではないことに合意していますが、世界の人口が2050年までに90億人に増加しようとする中で、この信念を実践することは、「言うは易く行うは難し」です1。主に食品の生産およびサプライ・チェーンの複雑さの増大、新たに出現してくる細菌、毒素や抗菌剤耐性のため、食品の品質と安全性に対する新たな課題が今後も現れてきます。問題点を早期に発見し解決するには、食品の品質・安全性試験をサプライ・チェーン全体にわたって実施することが不可欠です。
食品の品質を判定
食中毒は、生産性の低下や医療への負担により、米国で年間推定156億ドルの損失をもたらしています1。しかし、食品安全性試験の改善により、消費者と収益が保護されるだけでなく、ブランドと環境も保護されます。食品の生産・流通はかなりの資源を消費しており、世界の淡水の大半を消費し、温室効果ガス排出量の20%(森林伐採による更なる損害は除く)を生み出します。その結果、食料の33%が無駄になっています1。食品安全性試験の改善は、食品の回収を事前に防止するのに役立ち、それによって食品廃棄物を削減するだけではなく、品質基準を満たさず、到着後に消費者に販売できなくなる食品の輸送の削減にも役立ちます。食品安全性試験で用いられる機器は、液体クロマトグラフィー、分子分光法、精密計量器など、様々な分析技術を利用しています。
1V. Doumeizel. “Foresight Review of Food Safety: Feeding the World Safely and Sustainably.” Lloyd’s Register Foundation, 2019.
アナログ・デバイセズの技術による食品の安全性と品質の監視
食品の安全性は、人々と環境への影響が世界中に及び、重要度が極めて高いため、様々な汚染物質、化学物質、農薬および細菌の検出に必要な検査では、分析の迅速化、処理能力の向上、汎用性の拡大が求められています。食品の安全性と品質の検査により、食品(例えば、粉ミルク)の真正性の検証も可能になり、アレルゲン検査の有効性が高くなります。
アナログ・デバイセズの技術により、分析機器とQA/QCツールを用いた様々な病原体と汚染物質の検出が、高い感度、検査速度、測定再現性および機器信頼性で可能になります。
注目の標準設計回路

水質測定システムCN0428
高集積モジュール式検出プラットフォームにより、pH、酸化還元電位(ORP)、導電率セルなどの柔軟性のある電気化学的水質測定ソリューションの設計を実現します。

精密計量器の標準設計回路CN0216
特別仕様の低レベル信号調整フロント・エンドの設計で柔軟性を大きくできるため、センサー、アンプ、コンバータを組み合わせた回路の伝達関数を全体的に最適化できます。
注目の製品
AD9083

AD9083は、16チャンネル、125MHz帯域幅、連続時間Σ-Δ(CTSD)ADCです。低消費電力、小型、使いやすさを考慮して設計された、オンチップ、プログラマブル、単極アンチエイリアシング(折返し誤差防止)・フィルタおよび終端抵抗を備えたデバイスです。
16個のADCコアは、1次CTSD変調器アーキテクチャを備え、バックグラウンド非直線性補正ロジックと自己キャンセリング・ディザが組み込まれています。各ADCの入力は広帯域幅になっており、サポートされている多様な入力範囲から選択できます。また、電圧リファレンスを内蔵しているので設計が容易になります。
アナログ入力とクロック信号は差動入力です。各ADCには、信号処理タイルがあり、Σ-Δ ADCに含まれる帯域外形状のノイズをフィルタし、サンプル・レートを低下させます。各タイルには、カスケード積分器コーム(CIC)フィルタ、有限入力応答(FIR)デシメーション・フィルタ(Jブロックによるデシメーション)を備えた直交デジタル・ダウンコンバータ(DDC)、またはデータ・ゲート・アプリケーション用の平均化デシメーション・フィルタを備えた最大3つの直交DDCチャンネルが内蔵されています。
サブクラス1 JESD204Bに基づく高速シリアル出力は、DDCの構成と受信ロジック・デバイスの許容レーン・レートに応じて、多様なレーン構成(最大4つ)にすることができます。複数デバイスの同期は、SYSREF±、TRIG±、およびSYNCINB±入力ピンを通じてサポートされています。
AD9083には必要に応じて大幅な省電力を可能にする柔軟なパワーダウン・オプションがあります。これらの機能はすべて、1.8V対応の3線式シリアル・ポート・インターフェース(SPI)を使ってプログラムできます。
AD9083は鉛フリーの100ボールCSP_BGAパッケージで提供され、−40ºC~+85ºCの工業用温度範囲で仕様規定されています。
この製品は米国の特許によって保護されています。
アプリケーション
- ミリ波イメージング
- 電子ビームフォーミングおよびフェーズド・アレイ
- マルチチャンネル広帯域レシーバー
- 電子支援手段
製品のハイライト
- 連続時間、Σ-Δ A/Dコンバータ(ADC)は、低消費電力で最小限のフィルタ処理により、最大125MHzの信号帯域幅をサポートします。
- 内蔵されたデジタル処理ブロックが、データ・ペイロードを低減し、全体的なシステム・コストを削減します。
- 設定可能なJESD204Bインターフェースが、プリント回路基板(PCB)の複雑さを軽減します。
- 柔軟なパワーダウン・オプションが用意されています。
- 特定のシステム条件を満たすように製品の各種特性と機能をSPIインターフェースで制御できます。
- 小型の9mm × 9mm、100ボールCSP_BGAパッケージ、シンプルなインターフェース、および内蔵されたデジタル処理により、PCBスペースを節約できます。
アプリケーション
航空宇宙および防衛システム
- ミリ波イメージング/センシング
- 軍用通信ソリューション
- ミサイルおよび高精度軍用品
- フェーズド・アレイ技術
- 航空宇宙および防衛レーダー・システム
- ミリ波イメージングおよびセンシング用のフル機能ソリューション
計装および測定ソリューション
- 通信試験装置ソリューション
- 食品の安全性・品質試験ソリューション
ヘルスケア・ソリューション
- デジタル X 線
AD4630-24

AD4630-24/AD4632-24は、2チャンネル、同時サンプリング、Easy Drive™、2MSPSまたは500kSPS逐次比較レジスタ(SAR)を備えたA/Dコンバータ(ADC)です。最大±0.9ppm INLと24ビットのノー・ミス・コードが確保されるAD4630-24/AD4632-24は、−40°C~+125°Cの範囲で優れた精度を発揮します。データシートの図1は、AD4630-24/AD4632-24の機能アーキテクチャを示しています。
内蔵の低ドリフト、高精度リファレンス・バッファによって、電圧リファレンスを他のシステム回路と簡単に共有できます。AD4630-24/AD4632-24は、5Vのリファレンス電圧を使用して106dB(代表値)のダイナミック・レンジを実現します。低ノイズ・フロアのため、シグナル・チェーンに必要なゲインと電力を低減できます。ブロック平均化フィルタとプログラマブルなデシメーション・レシオによって、ダイナミック・レンジを最大153dBに向上できます。差動入力とコモンモードの範囲が広く、飽和が発生することなく入力において全電圧リファレンス(±VREF)範囲を使用できるため、シグナル・コンディショニングの条件とシステム・キャリブレーションが簡素化します。Easy Driveアナログ入力のセトリングが改善され、AD4630-24/AD4632-24との互換性を備えたアナログ・フロント・エンド部品の選択肢が広がりました。シングル・エンド信号と差動信号の両方をサポートしています。
汎用Flexi-SPIシリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)により、ホスト・プロセッサとADCを容易に統合できます。広いデータ・クロック・ウィンドウ、複数のSDOレーン、オプションのデュアル・データ・レート(DDR)でのデータ・クロックを通じて、2MSPSまたは500kSPSのサンプル・レートで動作しながらシリアル・クロックを10MHzにまで下げることができます。エコー・クロック・モードとADCホスト・クロック・モードでは、タイミング条件が緩和され、デジタル・アイソレータの使用方法が簡素化されます。
64ボールのCSPボール・グリッド・アレイ(CSP_BGA)であるAD4630-24/AD4632-24は、重要な電源とリファレンス・バイパス・コンデンサをすべて内蔵しており、フットプリントの縮小、システムの部品点数の削減、ボード・レイアウトに対する感度の低減を図ることができます。
アプリケーション
- ATE(自動試験装置)
- デジタル制御ループ
- 医療用計測機器
- 地震計測
- 半導体製造
- 科学計測
アプリケーション
インテリジェント・ビル・ソリューション
計装および測定ソリューション
- 分析機器ソリューション
- 食品の安全性・品質試験ソリューション
- 高精度測定ソリューション
産業オートメーション
ヘルスケア・ソリューション
- セントラル・ラボラトリ診断システム
エネルギー・ソリューション
ワイヤレス通信ソリューション
航空宇宙および防衛システム
高精度技術ソリューション
- 高精度狭帯域幅ソリューション
LTC2983

LTC2983は、さまざまな温度センサを測定し、その結果を°Cまたは°Fの単位でデジタル出力します。その精度は0.1°Cで、分解能は0.001°Cです。LTC2983は、事実上すべての標準(タイプB、E、J、K、N、S、R、T)またはカスタムの熱電対の温度を測定し、冷接点温度を自動的に補償して、結果を線形にすることができます。このデバイスは、標準の2線、3線、または4線式RTD、サーミスタ、およびダイオードを使用して温度を測定することもできます。このデバイスには再構成可能なアナログ入力が20箇所あるので、多くのセンサ接続および構成オプションが可能です。LTC2983は、各種の温度センサに合わせて適切な励起電流源およびフォルト検出回路を内蔵しています。
LTC2983は、レベル・シフタ、負電源電圧、外部アンプ不要でグランド基準のセンサとの直接のインタフェースが可能です。すべての信号はバッファに送られ、3つの高精度、24ビットΔΣ A/Dコンバータにより同時にデジタル化されます。また、これらのADCは内蔵の10ppm/°C(最大)リファレンスにより駆動されます。
アプリケーション
- 熱電対の直接測定
- RTDの直接測定
- サーミスタの直接測定
- カスタムのセンサ・アプリケーション
アプリケーション
ヘルスケア・ソリューション
- ヘルスケア用治療装置ソリューション
- ポイント・オブ・ケア(PoC)診断ソリューション
- 体外診断ソリューション
計装および測定ソリューション
- 科学実験設備ソリューション
- 食品の安全性・品質試験ソリューション
センサー・インターフェース・ソリューション
- 温度検出ソリューション
LTC2984

LTC2984は、さまざまな温度センサを測定し、その結果を°Cまたは°Fの単位でデジタル出力します。その精度は0.1°Cで、分解能は0.001°Cです。LTC2984は、事実上全ての標準(タイプB、E、J、K、N、S、R、T)またはカスタムの熱電対の温度を測定し、冷接点温度を自動的に補償して、結果を線形にすることができます。このデバイスは、標準の2線、3線、または4線式RTD、サーミスタ、およびダイオードを使用して温度を測定することもできます。このデバイスには再構成可能なアナログ入力が20箇所あるので、多くのセンサ接続および構成オプションが可能です。LTC2984は、温度センサのタイプごとに適切な励起電流源およびフォルト検出回路を内蔵しているだけでなく、カスタムの係数およびチャネルの構成データを格納するための EEPROM も内蔵しています。
LTC2984は、レベル・シフタ、負電源電圧、外部アンプ不要でグランド基準のセンサとの直接のインタフェースが可能です。全ての信号はバッファに送られ、3つの高精度、24ビットΔΣA/Dコンバータにより同時にデジタル化されます。また、これらのADCは内蔵の10ppm/°C(最大)リファレンスにより駆動されます。
アプリケーション
- 熱電対の直接測定
- RTDの直接測定
- サーミスタの直接測定
- カスタムのセンサ・アプリケーション
アプリケーション
ヘルスケア・ソリューション
- ポイント・オブ・ケア(PoC)診断ソリューション
計装および測定ソリューション
- 食品の安全性・品質試験ソリューション
センサー・インターフェース・ソリューション
- 温度検出ソリューション
LTC2986

LTC2986は、様々な温度センサーで測定を行い、°C単位または°F単位の結果を0.1°Cの精度と0.001°Cの分解能でデジタル出力します。LTC2986は、事実上すべての標準(タイプB、E、J、K、N、S、R、T)またはカスタム熱電対の温度を測定でき、冷接点温度を自動的に補償し、結果を線形化できます。また、標準の2線式、3線式、または4線式RTD、熱電対、ダイオードを使用して温度を測定することもできます。LTC2986には、温度センサーの各タイプに適した励起電流源および故障検出回路が内蔵されています。
LTC2986/LTC2986-1は、20チャンネルLTC2983/LTC2984の10チャンネルのソフトウェアおよびピン互換バージョンです。その他の機能として、汎用マルチセンサー・アプリケーションの簡単な保護を有効にする特殊モード、汎用ADC指示値用のカスタム・テーブル、アクティブなアナログ温度センサーからの直接温度読み取り機能が内蔵されています。LTC2986-1は、LTC2986のEEPROMバージョンです。
アプリケーション
- 直接熱電対測定
- 直接RTD測定
- 直接サーミスタ測定
- カスタム・センサー・アプリケーション
アプリケーション
ヘルスケア・ソリューション
- ヘルスケア用治療装置ソリューション
- ポイント・オブ・ケア(PoC)診断ソリューション
計装および測定ソリューション
- 食品の安全性・品質試験ソリューション
センサー・インターフェース・ソリューション
- 温度検出ソリューション
ADUCM355

ADuCM355は、電気化学およびバイオセンサーを制御および測定するために設計されたオンチップ・システムです。ADuCM355は、ARM®Cortex™-M3プロセッサに基づいた、超低電力ミックスド・シグナルマイクロコントローラーです。電流、電圧、およびインピーダンスを測定できるように設計されています。
ADuCM355には、入力バッファ、内蔵アンチエイリアス・フィルタ、およびプログラマブル・ゲイン・アンプ(PGA)を備えた 16 ビット 400 kSPS マルチチャンネル逐次近似レジスタ(SAR)A/D コンバータ(ADC)が使用されています。電流入力には、さまざまなタイプのセンサーを測定するためのプログラマブルなゲイン抵抗と負荷抵抗を備えた 3つのトランスインピーダンスアンプ(TIA)が含まれています。アナログ・フロントエンド(AFE)には、もう2つ、一定のバイアス電圧を外部電気化学センサーに保持するポテンショスタット能力を備えた低消費電力アンプが含まれています。これら2つのアンプの非反転入力はオンチップ・デュアル出力D/Aコンバータ(DAC)によって制御されます。アナログ出力は高速DAC及びAC信号を生成するために設計された出力アンプを含みます。
ADCは、±0.9 Vの入力範囲で最大400 kSPSまでの変換率で動作可能です。ACDの前の入力多重通信回路によって、お客様は、測定のための入力チャンネルを選択できます。これらの入力チャンネルには、3つの外部電流入力、多重外部電圧入力、および内部電圧チャンネルなどがあります。内部チャンネルでは、内部の電源電圧、ダイ温度、およびリファレンス電圧を測定して診断することができます。
3つの電圧DACのうち2つはデュアル出力、12ビットストリングDACです。各DAC の一方の出力で定電位アンプの非反転入力を制御し、他方の出力でTIAの非反転入力を制御します。
3つ目のDAC(高速DACとも呼ばれます)はインピーダンス測定用の高電力TIAのために設計されています。プログラマブルな出力周波数範囲は最大200 kHzまでです。
高精度の 1.82 V および 2.5 V 内蔵リファレンス・ソースが提供されています。内部 ADC および VDAC 回路は、この内蔵リファレンス・ソースを使用して、それらのすべての周辺機器に対して低ドリフト性能を実現します。
ADuCM355は、26 MHzのARM Cortex-M3プロセッサを内蔵しています。このプロセッサは32ビットの縮小命令セットコンピュータ(RISC)で、ピーク性能は最大32.5 DMIPSです。ARM Cortex-M3 プロセッサにも柔軟なマルチチャネル・ダイレクト・メモリ・コントローラ(DMA)が搭載されており、シリアル・ペリフェラル・インタフェース(2つの個別SPIポート)、汎用非同期送受信回路(UART)、および通信周辺機器をサポートします。また、ADuCM355は、128 kBの不揮発性フラッシュ/EEメモリとオンチップ内蔵の64 kBのSRAMも保持しています。
デジタル・プロセッサ・サブシステムは、26 MHzのオンチップ発振器からクロックされています。これは、主要なデジタル・ダイ・システム・クロックのソースとなります。任意で、26 MHz PLLをデジタル・システム・クロックとして使用することも可能です。このクロックは、プロセッサをより低い周波数で動作させ、節電するため、内部で細分周が可能です。ロー・パワー内部32 kHz発振器が利用可能でタイマーを測定できます。ADuCM355には3つの汎用タイマー、起動タイマー(汎用タイマーとしても使用可)、そしてシステム・ウォッチドッグ・タイマーが含まれます。
アナログ・サブシステムには、個別の16 MHz発振器があり、これはADC、DACそしてアナログ・ダイ上のその他デジタル・ロジックを測定するためのものです。アナログ・ダイにも個別に32 kHz 低消費電力発振器があり、これは、定電圧ダイ上のウォッチドッグ・タイマーを測定するためのものです。32 kHz 発振器とこのウォッチドッグ・タイマーの両方は、デジタル・ダイ発振器とシステムウォッチドッグ・タイマーとは別のものになります。
特定のアプリケーションで必要に応じて、通信周辺機能の範囲を設定できます。それらの周辺機能は、UART、 I2C、2xSPIそして GPIOポートなどが挙げられます。GPIOは、汎用タイマーと組み合わせ、パルス幅変調(PWM)タイプの出力を生成するために組み合わせることができます。
オンチップのファクトリ・ファームウェアにより、UARTを経由したインサーキット実行されたユーザーフラッシュの消去をサポートすると同時に、非侵入型エミュレーションとプログラムのダウンロードもシリアル・ワイヤ・デバッグ・ポート(SW-DP)インターフェース経由でサポートしています。
ADuCM355は、2.8 Vから3.6 V給電で起動し、仕様温度範囲は −40°Cから +85°Cです。チップは、72ピン 6 mm × 5 mm ランド・グリッド・アレイ(LGA)パッケージにまとめられています。
アプリケーション
- ガス検出
- 食品品質
- 環境検出(空気、水、土)
- 血糖メーター
- ライフ・サイエンスおよびバイオセンシング分析
- 生体インピーダンス測定
- 一般的なアンペロメトリ(電流滴定)、ボルタンメトリおよびインピーダンス分光学機能
アプリケーション
インテリジェント・ビル・ソリューション
- ビル・オートメーション・コントローラおよびネットワーク・ソリューション
- ビルの環境モニタリング・ソリューション
ヘルスケア・ソリューション
- ヘルスケア用治療装置ソリューション
- ポイント・オブ・ケア(PoC)診断ソリューション
- 体外診断ソリューション
- BGM(血糖測定器)ソリューション
航空宇宙および防衛システム
- 軍用通信ソリューション
産業オートメーション
- フィールド計測器
- 産業用機能安全ソリューション
計装および測定ソリューション
- インピーダンス測定と分析ソリューション
- 高精度測定ソリューション
- 分析機器
- 科学実験設備ソリューション
- 水質および大気質のモニタリングソリューション
- 食品の安全性・品質試験ソリューション
AD5940

AD5940およびAD5941は、電流滴定、ボルタンメトリ、またはインピーダンス測定などの電気化学ベースの高精度の測定技術を必要とするポータブル・アプリケーション向けに設計された高精度および低消費電力のアナログ・フロント・エンド(AFE)です。AD5940/AD5941は、皮膚インピーダンスや体インピーダンスの測定用に設計されており、完成された生体電気/生体電位測定システムのAD8233 AFEと連動するように設計されています。AD5940/AD5941は、電気化学式有毒ガス検知用に設計されています。
AD5940/AD5941は、2つの高精度励起ループと1つの共通の測定チャンネルで構成されており、テスト対象のセンサーを幅広く測定できます。1つ目の励起ループは、超低消費電力デュアル出力ストリングD/Aコンバータ(DAC)と低消費電力および低ノイズの定電位アンプで構成されています。DACの一方の出力で定電位アンプの非反転入力を制御し、他方の出力でトランスインピーダンス・アンプ(TIA)の非反転入力を制御します。この低消費電力励起ループは、DC~200Hzの信号を生成することができます。
2つ目の励起ループは、高速DACと呼ばれる12ビットDACで構成されています。このDACは、最大200kHzの高周波数励起信号を生成することができます。
AD5940/AD5941測定チャンネルには、入力バッファ、内蔵アンチエイリアス・フィルタ(AAF)、およびプログラマブル・ゲイン・アンプ(PGA)を備えた16ビット800kSPSマルチチャンネル逐次比較レジスタ(SAR)A/Dコンバータ(ADC)が使用されています。ADC前の入力マルチプレクサ(mux)により、ユーザは測定する入力チャンネルを選択できます。これらの入力チャンネルには、複数の外部電流入力、複数の外部電圧入力、および内部電圧チャンネルなどがあります。内部チャンネルでは、内部の電源電圧、ダイ温度、およびリファレンス電圧を測定して診断することができます。
電流入力には、様々なタイプのセンサーを測定するためのプログラマブルなゲイン抵抗と負荷抵抗を備えた2つのTIAが含まれています。1つ目のTIAは、低電力TIAと呼ばれ、低帯域幅の信号を測定できるように設計されています。2つ目のTIAは、高速TIAと呼ばれ、最大200kHzの高帯域幅の信号を測定できるように設計されています。
センサーは、超低リークのプログラマブル・スイッチ・マトリックスにより、内部アナログ励起ブロックと測定ブロックに接続されています。このマトリックスは外付けのトランスインピーダンス・アンプ抵抗(RTIAs)およびキャリブレーション抵抗を接続するためのインターフェースとして機能します。このマトリックスを使用して、複数の電子測定デバイスを同じウェアラブル電極にマルチプレクスすることもできます。
高精度の1.82Vおよび 2.5V内蔵リファレンス・ソースが提供されています。内部ADCおよびDAC回路は、この内蔵リファレンス・ソースを使用して、1.82Vおよび 2.5Vの周辺機器に対して低ドリフト性能を実現します。
AD5940/AD5941測定ブロックは、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)インターフェースから直接レジスタに書き込むか、または AFE チップの自律的な制御を可能にするプログラマブル・シーケンサを使用して制御することができます。6kBのスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)は、ディープ・データFIFO(先入れ先出し)とコマンドFIFO用に分割されています。測定コマンドはコマンドFIFOに保存され、測定結果はデータFIFOに保存されます。FIFO満杯の状態を示すために、FIFOに関連した多くの割込みが用意されています。
多数の汎用入出力(GPIO)が使用可能で、AFEシーケンサを用いて制御できます。AFEシーケンサは複数の外部センサー・デバイスをサイクル精度で制御できます。
AD5940/AD5941は、2.8V~3.6V の電源で駆動し、−40°C~+85°Cの温度範囲向けに仕様規定されています。AD5940は、 3.6mm × 4.2mm、56ピンWLCSPパッケージを採用しています。AD5941は、48ピンLFCSPパッケージを採用しています。
アプリケーション
- 電気化学測定
- 電気化学ガス・センサー
- 定電位/電流滴定/ボルタンメトリ/サイクリック・ボルタンメトリ
- 生体インピーダンス・アプリケーション
- 皮膚インピーダンス
- 体インピーダンス
- 連続的な血糖値モニタリング
- バッテリ・インピーダンス
アプリケーション
ヘルスケア・ソリューション
- 持続血糖測定機(CGM)ソリューション
- 糖尿病モニタリングおよび診断ソリューション
- ヘルスケア用治療装置ソリューション
- ポイント・オブ・ケア(PoC)診断ソリューション
- 体外診断ソリューション
- ウェアラブル健康モニタ
- 身体組成測定、体内水分量、生体インピーダンス解析
インテリジェント・ビル・ソリューション
- ビル・オートメーション・コントローラおよびネットワーク・ソリューション
- ビルの環境モニタリング・ソリューション
- ビルの火災安全と監視ソリューション
計装および測定ソリューション
- インピーダンス測定と分析ソリューション
- 分析機器
推奨汎用製品
ADR1000

ADR1000は、アナログ・デバイセズ独自のバイポーラ・プロセスを用いて設計された、出力安定性の高いオーブン制御の6.62V埋め込みツェナー・リファレンスで、LTZ1000とピン互換性があります。チップには埋め込みツェナー・リファレンスの他、温度安定化用のヒータ抵抗と温度センシング・トランジスタが内蔵されています。外部回路を使用して動作電流とリファレンスの温度を設定できるため最大限の柔軟性が得られ、ノイズを最小限に抑えながら非常に高い長期安定性を達成できます。
ADR1000のアプリケーション回路は、データシートの図9に示される推奨外部回路と推奨レイアウトを適切に実装することで、0.2ppm/°C未満の温度係数と、最初の3000時間経過後に0.5ppm/年(代表値)という長期ドリフトを達成できます。
ADR1000の低い長期ドリフトは、長いキャリブレーション間隔または製品寿命にわたって精度を維持する必要があるアプリケーションに特に適しています。ADR1000の内蔵ヒータは想定される周囲温度範囲よりも高い一定の温度を維持するため、この低い温度ドリフトによって、温度変化によらず一定の出力が確保されます。
ADR1000は−40°C~+125°Cの拡張工業用温度範囲で動作が仕様規定されています。最高の温度ドリフト性能を得るには、ヒータの温度を最大周囲温度よりも10°C高く設定することで、埋め込みツェナー・リファレンスの安定性を最大化する必要があります。
ADR1000は業界標準の8ピンTO-99メタル・キャン・パッケージを採用しています。このパッケージは湿度の影響を受けないようハーメチック・シールで密閉されています。
アプリケーション
- 高精度計測器
- マルチメータ
- 重量計
- 電子天秤
- ATE(自動試験装置)
- 測定機器
- スタンダード・セル
- キャリブレータ
アプリケーション
産業オートメーション
- 予知保全ソリューション
計装および測定ソリューション
- 自動試験装置
- 電子テストおよび計測ソリューション
- データ・アクイジション・ソリューション
- オシロスコープとデジタイザソリューション
- パラメトリック測定ソリューション
- 高精度信号アナライザソリューション
- 科学実験室の装置と自動化ソリューション
- 重量計ソリューション
- 食品の安全性・品質試験ソリューション
- 高精度測定ソリューション
高精度技術ソリューション
- 高精度狭帯域幅ソリューション
LTM8074

LTM8074®は、40 VIN、1.2 A 連続電流、1.75 A ピーク電流の降圧µモジュール®(電源モジュール)レギュレータです。Silent Switcher 構造により、2.2 MHz までの周波数で高い効率を実現しながら、EMI を最小限に抑えています。パッケージには、スイッチング・コントローラ、パワー・スイッチ、インダクタ、その他のサポート部品が含まれています。LTM8074 は 3.2 V ~ 40 V の入力電圧範囲で動作し、0.8 V ~ 12 V の出力電圧と 200 kHz ~ 2.2 MHz のスイッチング周波数を、それぞれ 1 本の抵抗で設定することができます。設計を仕上げるために必要なのは、入出力フィルタのキャパシタのみです。
薄型パッケージにより、PC 基板底部の未使用スペースを高密度点の負荷レギュレーションのために活用できます。LTM8074 は熱強化型のコンパクトなオーバーモールド・ボール・グリッド・アレイ(BGA)パッケージを採用しており、標準的な表面実装装置による自動アセンブリに適しています。LTM8074 は RoHS 準拠です。
アプリケーション
- オートモーティブ・バッテリ・レギュレーション
- ポータブル製品用電源
- 分散型電源レギュレーション
- 工業用電源
- AC アダプタ・レギュレーション
アプリケーション
ヘルスケア・ソリューション
- ポイント・オブ・ケア(PoC)診断ソリューション
- 体外診断ソリューション
航空宇宙および防衛システム
- アビオニクス・システム
計装および測定ソリューション
- インピーダンス測定と分析ソリューション
- 高精度測定ソリューション
- DCソースと電源ソリューション
- パラメトリック測定ソリューション
産業オートメーション
オートモーティブ・ソリューション
LTC6655

LTC6655は、格段のノイズ性能およびドリフト性能を持つ高精度バンドギャップ電圧リファレンス・ファミリです。この低ノイズおよび低ドリフトは、計測機器やテスト装置で要求される高分解能測定に最適です。さらに、LTC6655は-40℃~125℃の温度範囲で完全に規定されているので、要求の厳しい自動車用アプリケーションや産業用アプリケーションに対して安定性を確保できます。このバンドギャップ・リファレンスは、高度な曲率補正により、温度特性を予測可能な2ppm/℃未満のドリフトと±0.025%の出力電圧精度を実現できるので、較正の必要性が減るか、較正が不要になります。
LTC6655LN Low Noiseには、コンデンサを1個追加して広帯域幅のノイズを除去できる、ノイズ除去ピンが備わっています。
LTC6655が動作可能な電源電圧の範囲は、出力電圧よりわずか500mV高い電圧から13.2Vまでです。優れた負荷レギュレーションとソース能力およびシンク能力に加え、格段の入力電圧除去比により、広範囲の動作条件にわたって安定した性能を実現します。低消費電力アプリケーション向けにシャットダウン・モードを備えています。
LTC6655リファレンスは、8ピンMSOPパッケージと8ピンLS8パッケージで供給されます。LS8は、抜群の安定性を示す5mm × 5mmの表面実装型気密封止パッケージです。
アプリケーション
- 計測機器およびテスト装置
- 高分解能データ収集システム
- 計量器
- 高精度バッテリ・モニタ
- 高精度レギュレータ
- 医療機器
アプリケーション
計装および測定ソリューション
- ハードウェアインザループ (HIL) / デジタルツイン ソリューション
- 高精度測定ソリューション
- パラメトリック測定ソリューション
- データ・アクイジション・ソリューション
- 分析機器
- 科学実験室の装置と自動化ソリューション
- 分析機器ソリューション
- 食品の安全性・品質試験ソリューション
高精度技術ソリューション
- 高精度狭帯域幅ソリューション
- 高精度中帯域幅ソリューション
- 高精度広帯域幅ソリューション
LT3042

LT3042は高性能の低ドロップアウト・リニア・レギュレータで、アナログ・デバイセズの超低ノイズおよび超高PSRRアーキテクチャを特長としており、ノイズの影響を受けやすいRFアプリケーションの電力供給に対応します。後段に高性能の電圧バッファがある高精度の電流リファレンスとして設計されているので、LT3042は並列接続が容易であり、ノイズの低減、出力電流の増大、PCB上での熱放散をさらに向上することができます。
このデバイスは、標準で350mVのドロップアウト電圧のとき200mAを供給します。動作中の静止電流は公称2mAで、シャットダウン時は1µAよりはるかに小さくなります。LT3042は出力電圧範囲が広い(0V~15V)上に単位利得動作を維持するので、設定出力電圧に関係なく、出力ノイズ、PSRR、帯域幅、負荷レギュレーションがほぼ一定になります。さらに、このレギュレータは、プログラム可能な電流制限、高速起動機能、およびプログラム可能なパワーグッドによる出力電圧レギュレーションの表示といった特長も備えています。
LT3042は最小4.7µFのセラミック出力コンデンサで安定します。内蔵の保護回路には、逆バッテリ保護回路、逆電流保護回路、フォールドバック特性の内部電流制限回路、およびヒステリシスのある熱制限回路があります。LT3042は、熱特性が改善された10ピンMSOPパッケージおよび3mm × 3mm DFNパッケージで供給されます。
アプリケーション
- RF電源:PLL、VCO、ミキサ、LNA
- 超低ノイズの計測装置
- 高速/高精度データ・コンバータ
- 医療用アプリケーション:撮像、診断
- 高精度電源
- スイッチング電源のポスト・レギュレータ
アプリケーション
航空宇宙および防衛システム
- インフライト・エンターテインメント
- ミリ波イメージング/センシング
- 軍用通信ソリューション
- アビオニクス・システム
オートモーティブ・ソリューション
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