アナログ・デバイセズとMDAが提携 Telesat Lightspeed用次世代衛星群に電子ビーム・フォーミング技術を提供し、グローバルな接続性を強化
想像を超える可能性を実現するアナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は、カナダMDA社と提携し、カナダの衛星運用大手企業Telesat社が次世代高速通信網「Lightspeed」の実用化を目指して開発中の地球低軌道(LEO)衛星に搭載される、MDAの高度なフェーズド・アレイ・アンテナ用に、ビーム・フォーミングIC(BFIC)を供給すると発表しました。初期構成で298基の次世代衛星群からなるTelesat Lightspeedは、2023年後半にサービス開始の予定で、商用、行政/公的機関、および防衛市場向けのグローバルなブロードバンド接続環境を再定義するものです。
位置が固定された基地局とは異なり、LEO衛星が地上の端末への高速通信を中断なく維持するには、宇宙空間を移動しながら通信ビームを動的に操縦する必要があります。新しいBFICソリューションは、極度の高温/低温や宇宙線に曝された環境でも高い信頼性と高性能を維持し、10~12年の衛星寿命を実現します。
アナログ・デバイセズの航空宇宙&防衛担当バイス・プレジデントであるBryan Goldsteinは、次のように述べています。「電子走査アレイは、次世代LEO衛星群の構築と運用に必要不可欠な技術です。これにより、MDAとTelesatは複数のビームを同時に操縦し、機械的システムでは不可能な速度でビームを素早く再配置できます。アナログ・デバイセズはMDAと協力してTelesat Lightspeed衛星群をサポートします」
MDAの衛星システム担当バイス・プレジデントであるAmer Khouri氏は、次のように述べています。「アナログ・デバイセズとの協力により、MDAはTelesat Lightspeedアンテナ上での電子ビーム操縦の実行に必要とされる重要なソリューションを開発できました。この共同作業は今後も継続され、この画期的なプログラムに必要な大量のアンテナの生産が進められます」
MDAについてカナダに本社を置き、世界各地に事業所を持つMDAは、国際的な宇宙ミッションのパートナーとして、またロボティクス、衛星システムおよび地理空間インテリジェンスのパイオニアとして、創業以来50年にわたって様々な世界初の技術を開発してきました。カナダ、米国、英国に2,000人以上の従業員を擁するMDAは、実現可能な月面コロニー、高度な地球観測、ハイパーコネクテッド・ワールドを支える通信環境などの分野で業界をリードしています。MDAには宇宙空間における幾多の夢を実現してきた実績があります。高度な技術力を持つスタッフが、技術の限界に日々挑みながら大きな課題に取り組み、地球と宇宙空間により良い世界を実現するためのソリューションを構想しています。www.MDA.space
- アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズは1965年の創業以来、高性能アナログで世界をリードし、さまざまな技術的課題を解決してきました。
世界にインパクトを与えるイノベーションを実現するために、私たちは最先端のセンシング、計測、パワーマネジメント、通信、信号処理技術でアナログとデジタルとの懸け橋となり、世界の動きをありのままに描き出します。
想像を超える可能性を―アナログ・デバイセズ analog.com/jp-
将来予測に関する記述
本リリースには、1995年米国民事証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)のセーフハーバー条項に該当することを意図した、将来予測に関する記述が含まれます。これらの将来予測に関する記述には、言及した企業が業務を行う業界と市場に関する現在の期待、確信、前提、推定、予想、および予測に基づく、上記のビームフォーミングICに関連して予想される機会、利用、利益、および性能の向上に関する、GoldsteinおよびKhouriによる記述およびその他の記述が含まれます。 本リリースに含まれる記述は将来的な業績を保証するものではなく、本質的に不確かであり、予測することが困難な一定のリスク、不確実性や前提を伴います。したがって、実際の成果と結果はこのような将来予測に関する記述に示されるものとは大きく異なる可能性があり、またこのような記述は、本プレスリリースの日付以降のアナログ・デバイセズの予測または確信を示すものではありません。将来予測に関する記述中に記載、暗示、または予測された結果と、実際の結果との間に大きな乖離を生じさせる可能性がある重要な要因には、アナログ・デバイセズが米国証券取引委員会に提出した直近の書類に記載されているリスク要因が含まれます。アナログ・デバイセズは当社の将来予測に関する記述を更新する義務を負いません。
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