ADuCM3029

新規設計に推奨

ARM Cortex-M3 MCU、超低消費電力、パワー・マネージメントと256 KB組込みフラッシュ・メモリ内蔵

利用上の注意

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なお、日本語版のデータシートは基本的に「Rev.0」(リビジョン0)で作成されています。そのため、英語版が後に改訂され、複数製品のデータシートがひとつに統一された場合、同じ「Rev.0」の日本語版のデータシートが異なる製品のデータシートとして表示されることがあります。たとえば、「ADM3307E」の場合、日本語データシートをクリックすると「ADM3311E」が表示されます。これは、英語版のデータシートが複数の製品で共有できるように1本化され、「ADM3307E/ADM3310E/ADM3311E/ADM3312E/ADM3315E」(Rev.J)と改訂されたからで、決して誤ってリンクが張られているわけではありません。和文化されたデータシートを少しでも有効に活用していただくためにこのような方法をとっておりますので、ご了解ください。

アナログ・デバイセズ社は、提供する情報が正確で信頼できるものであることを期していますが、その情報の利用に関して、あるいはその利用によって生じる第三者の特許やその他の権利の侵害に関して一切の責任を負いません。また、アナログ・デバイセズ社の特許または特許の権利の使用を明示的または暗示的に許諾するものでもありません。仕様は予告なしに変更する場合があります。本紙記載の商標および登録商標は、各社の所有に属します。

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製品情報

  • EEMBC ULPBench スコア: 245.5
    • 超低消費電力のアクティブ・モードとハイバーネイト・モード
    • アクティブ・モード・ダイナミック電流:30 μA/MHz (typ)
    • Flexi (コアがスリープ、周辺機能がアクティブ): 300 μA(typ)
    • ハイバーネイト(SRAMを保持):750 nA (typ)
    • シャットダウン(オプションでRTCアクティブ):60 nA(typ)
  • MPU内蔵ARM® Cortex®-M3 プロセッサ
    • シリアル・ワイヤ・デバッグ・インターフェース付きで最大 26 MHz
  • パワー・マネージメント
    • 単電源動作(VBAT):1.74 V ~ 3.6 V
    • 効率を改善するオプションの降圧コンバータ
  • メモリ・オプション
    • 128 kB/256 kBのECC機能付き組込みフラッシュ・メモリ
    • アクティブ電力を低減する4 kBのキャッシュ・メモリ
    • 64 kBのパリティ機能付き再構成可能システムSRAM:ハイバーネイト・モードで最大32 kBのSRAMを保持
  • 安全性
    • 専用のオンチップ発振器付きウオッチドッグ
    • プログラマブル多項式付きハードウェアCRC
    • マルチ・パリティ・ビット保護付きSRAM
    • ECC保護付きフラッシュ・メモリを内蔵
  • セキュリティ
    • TRNG
    • ユーザ・コード保護
    • AES-128、AES-256、SHA-256 に対応するハードウェア暗号化アクセラレータ
  • デジタル・ペリフェラル
    • 3つのSPIインターフェースによりセンサー、無線装置、コンバータへ外付け部品なしの接続が可能
    • I2Cインターフェース及びUARTインターフェース
    • SPORT によるコンバータと無線装置とのネイティブなインターフェース
    • プログラマブルGPIO(LFCSPで44およびWLCSPで34)
    • PWM対応汎用タイマー × 3
    • RTCおよびSensorStrobe 付き FLEX_RTC およびタイムスタンプ機能
    • プログラマブル・ビーパー
    • 25チャンネルのDMAコントローラ
  • クロック駆動機能
    • 26 MHzクロック: 内蔵発信器、外部水晶発振器
    • 32 kHzクロック:内蔵発振器、低消費電力水晶発振器
    • プログラマブル分周器付きPLL内蔵
  • アナログ・ペリフェラル
    • 12ビットSAR ADC、1.8 MSPS、8 チャンネル、デジタル・コンパレータ

ADuCM3027/ADuCM3029 マイクロコントローラ・ユニット(MCU)は、処理、制御、接続のためのパワー・マネージメントを内蔵した超低消費電力マイクロコントローラ・システムです。このMCUシステムは、 ARM®Cortex®-M3プロセッサ、一連のデジタル・ペリフェラル、組み込みSRAMとフラッシュ・メモリだけでなく、A/Dコンバータ(ADC)サブシステムや、クロック、リセット、パワー・マネージメント機能を備えたアナログ・サブシステムをベースにしています。ADuCM3027/ADuCM3029の製品間の機能比較については、表1を参照してください。

表1. 製品のフラッシュ・メモリ・オプション
デバイス 組み込みフラッシュ・メモリのサイズ
ADuCM3029 256 kB
ADuCM3027 128 kB

ADuCM3027/ADuCM3029/ADuCM3029-1/ADuCM3029-2 MCUに共通するシステム機能は次のとおりです。

  • 最大26MHzのARM Cortex-M3プロセッサ
  • 誤差補正コード(ECC)付き最大256kBの組み込みフラッシュ・メモリ
  • アクティブ電力を低減する4kBのキャッシュ(オプション)
  • パリティ付き64kBシステムSRAM
  • パワー・マネージメント・ユニット(PMU)
  • 多層のAMBA(先進マイクロコントローラ・バス・アーキテクチャ)バス・マトリックス
  • 中央ダイレクト・メモリ・アクセス(DMA)コントローラ
  • ビーパ・インターフェース
  • シリアル・ポート(SPORT)、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)、インター集積回路(I2C)、ユニバーサル非同期レシーバー/トランスミッタ(UART)ペリフェラル・インターフェース
  • AES(高度暗号化規格)とSHA(セキュア・ハッシュ・アルゴリズム)-256による暗号ハードウェアのサポート
  • リアルタイム・クロック(RTC)
  • 汎用タイマーとウォッチドッグ・タイマー
  • プログラマブル汎用入出力(GPIO)ピン
  • プログラマブル・ジェネレータ多項式を使用したハードウェア巡回冗長検査(CRC)
  • パワーオン・リセット(POR)と電源モニタ(PSM)
  • 12ビット逐次比較レジスタ(SAR)ADC
  • 真性乱数ジェネレータ(TRNG)

低ダイナミックおよび休止のパワー・マネージメントに対応するため、ADuCM3027/ADuCM3029 MCUは、ダイナミックでソフトウェア制御のクロック・ゲートや電力ゲートなど、多数の電力モードと機能を備えています。

ADuCM3029-1 MCUモデルおよびADuCM3029-2 MCUモデルは、ADuCM3029 MCUと同じ特長や機能を共有しています。ADuCM3027とADuCM3029に関するすべての仕様は、ADuCM3029-1とADuCM3029-2にも当てはまります。

ADuCM3027/ADuCM3029 MCUの詳細については、 ADuCM302x Ultra Low Power ARM Cortex-M3 MCU with Integrated Power Management Hardware Reference Manual(パワー・マネージメント内蔵のADuCM302x超低消費電力ARM Cortex-M3 MCUハードウェア・リファレンス・マニュアル)を参照してください。

製品のハイライト

  1. 業界をリードする超低消費電力
  2. ディープ・スリープ・モードでの完全な電圧モニタリング、フラッシュのECCサポート、SRAMメモリのパリティ・エラー検出などを備えた堅牢な動作
  3. 立上がりエッジのセキュリティ。高速な暗号化で、お客様のアルゴリズムに読出し保護を提供。書込み保護を使用して、不正なコードによるデバイスの再プログラミングを防止
  4. 割込みによる32kHz LFXTALの故障検出
  5. SensorStrobe で正確に時間同期された外部センサーによるサンプリング。休止モードで機能するので、システム・ソリューションの電流を大幅に削減できます。例えば、 ADXL363加速度センサーを使用する場合、消費電流が1/10に削減されます。セットアップ後、ソフトウェアの介入は不要です。ソフトウェアの実行によるパルス・ドリフトはありません。

アプリケーション

  • モノのインターネット(IoT)
  • 電子棚札(ECL)およびサイネージ
  • スマート・インフラ
  • スマート・ロック
  • 資産管理
  • スマート・マシン、スマート・メータ、スマート・ビルディング、スマート・シティ、スマート・アグリ
  • ウェアラブル・デバイス
  • フィットネスおよび医療
  • 機械学習およびニューラル・ネットワーク

ADuCM3029
ARM Cortex-M3 MCU、超低消費電力、パワー・マネージメントと256 KB組込みフラッシュ・メモリ内蔵
ADuCM3027-3029 Functional Block Diagram ADuCM3027-3029 Pin Configuration ADuCM3027-3029 Pin Configuration
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ツールおよびシミュレーション


評価用キット

eval board
EVAL-ADICUP3029

IoTに最適な超低消費電力ARM Cortex-M3プロセッサ搭載したAruduino互換の無線開発プラットフォーム *本ボードに搭載された無線機能は、日本の技術適合証明を受けていません。無線機能をご利用の場合は、技術適合証明を取得済みの無線通信ボード等と組み合わせたご利用をお願い致します。

機能と利点

  • Arduino、PMOD、Grove フォーム・ファクタに対応
  • 超低消費電力 ARM Cortex M3
  • オープンソースの IDE ツール
  • 外付けデバッガ/エミュレータ・ツールが不要

製品詳細

EVAL-ADICUP3029 は、Arduino と PMOD に対応し、Bluetooth と Wi-Fi 接続が可能なフォーム・ファクタの開発ボードです。無料でダウンロードできる、オープンソースの Eclipse ベースのインタラクティブな開発環境(IDE)、CrossCore Embedded Studioを使用しています。ハードウェアやソフトウェアのプロジェクト例が多数含まれているため、IoT(モノのインターネット)アプリケーション向けの接続システムやソリューションのプロトタイプを簡単に作成し、開発することができます。

 

EVAL-ADICUP3029 は、オンボードのメイン・デバイスとして ADuCM3029 超低消費電力 Arm Cortex-M3 プロセッサを使用しています。ADuCM3029 は、処理、制御、接続用の集積化ミックスド・シグナル・マイクロコントローラ・システムです。

eval board
EV-COG-AD3029

超低消費電力アプリケーション向けADuCM3029 Cog開発プラットフォーム

機能と利点

  • オンボード超低消費電力ARM Cortex M3 MCU
  • 外付けのデバッガ/エミュレータ・ツール不要
  • 小型のフォーム・ファクタ(75 × 35mm)
  • 複数の電源オプション – USB、コイン電池、外部電源、リチウムイオン電池
  • オンボード周辺機器 – 加速度センサー、温度センサー
  • アナログ・デバイセズRFドーターカードおよびRFモジュールとの互換性
  • アナログ・デバイセズ・アプリケーション・アドオン・ボードとの互換性
  • すべてのMCU信号への外部アクセスを可能にする拡張コネクタおよびジャンパ

製品詳細

EV-COG-AD3029は、アナログ・デバイセズのMCUおよびRFトランシーバー製品ライン全体のアナログ・デバイセズの超低消費電力技術に対応する開発プラットフォームです。このボードは、オープン・ソースのEclipseベースの統合開発環境(IDE)であるCrossCore Embedded Studioを使用しています(無料でダウンロード可能)。プラットフォームには、モノのインターネット(IoT)アプリケーションに対するソリューションや試作品の作成を容易にするハードウェアとソフトウェアのサンプル・プロジェクトが多数装備されています。


Cog開発システムは以下のもので構成される場合があります。


  • アナログ・デバイセズULP製品ラインの付加価値を強調するMCU Cog
  • アプリケーション固有の使用状況に対応するオプションのアドオン・ボード(ギア)
  • 接続用のオプションのワイヤレス・ボード(RF-Cog)

Cog開発システムの目的は、柔軟性の高い無線、マイクロプロセッサ、センサー、アプリケーションの開発環境を使用して、工業分野、プロ、セミプロの顧客に焦点を当てた開発/プロトタイプ作成機能を迅速に作成することです。

EVAL-ADICUP3029
IoTに最適な超低消費電力ARM Cortex-M3プロセッサ搭載したAruduino互換の無線開発プラットフォーム *本ボードに搭載された無線機能は、日本の技術適合証明を受けていません。無線機能をご利用の場合は、技術適合証明を取得済みの無線通信ボード等と組み合わせたご利用をお願い致します。
EVAL-ADICUP3029-Angle-web EVAL-ADICUP3029-Bottom-web EVAL-ADICUP3029-Top-web
EV-COG-AD3029
超低消費電力アプリケーション向けADuCM3029 Cog開発プラットフォーム
EV-COG-AD3029LZ - Angle View EV-COG-AD3029LZ - Bottom View EV-COG-AD3029LZ - Top View

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