製品概要

機能と利点

  • 6V AC電源とオンボードLDO電圧レギュレータを使用したシンプルな電源接続
  • HCSL用の出力終端を備えた10個のAC結合出力SMAコネクタ
  • 2個のシングル・エンドAC結合リファレンス入力(1個の差動AC結合リファレンス入力としても使用可能)
  • 1個のシングル・エンドAC結合リファレンス入力および1個のシングル・エンドDC結合リファレンス入力(差動AC結合リファレンス入力が同時に作成されるように設定可能)
  • ピンはプログラマブルで、パワー・オン・レディに設定可能
  • ステータスLED
  • USB接続を使用したPC制御
  • シンプルなグラフィカル・ユーザー・インターフェースを備えたMicrosoft Windowsベースの評価用ソフトウェア

製品概要

AD9546評価用ボードは、AD9546の多入力、10出力、デュアル・チャンネル、数値クロック・シンクロナイザの全機能を評価できる、コンパクトで使いやすいプラットフォームです。AD9546は、ITU-G.8262、ITU-T G.812、ITU-T G.813、ITU-T G.823、ITU-T G.824、ITU-T G.825、ITU-T G.8273.2.など、サービス・プロバイダ・パケット・ネットワーク上での周波数、位相、および時刻の配信に関する国際電気通信連合(ITU)の既存の標準と新しい標準をサポートしています。

AD9546の10のクロック出力は、最大4つの入力リファレンスのいずれか1つに同期しています。デジタル・フェーズ・ロック・ループ(DPLL)により、外部リファレンスに関係するタイミング・ジッタを低減します。すべてのリファレンス入力が使用できなくなった場合でも、デジタル制御されたループおよびホールドオーバー回路が、低ジッタの出力信号を引き続き生成します。AD9546のシステム・クロックは、52MHz水晶発振器により提供されます。または、外部クロック信号がSMAコネクタで提供されることもあります(この機能を有効にするには、関連するコンポーネントに差し込まれている必要があります)。

アプリケーション

  • 5Gタイミング伝送高精度同期
  • GPS(全地球測位システム)、PTP(IEEE 1588)、同期イーサネット(SyncE)ジッタ・クリーンアップおよび同期
  • 光伝送網(OTN)、同期デジタル階層(SDH)、マクロ・セルおよびスモール・セル基地局
  • 小型基地局のクロック(ベースバンドおよび無線)
  • Stratum 2、Stratum 3e、Stratum 3ホールドオーバー、ジッタ・クリーンアップ、および位相トランジェント制御
  • A/Dコンバータ(ADC)およびD/Aコンバータ(DAC)のクロック駆動におけるJESD204Bのサポート
  • キャリア・イーサネット

はじめに

  1. 必要なソフトウェアをすべてインストールし、インストールの更新前にソフトウェアの以前のバージョンをアンインストールします。インストールには管理者権限が必要です。
  2. P800と表記されたメイン・パワー・コネクタに6V AC電源を接続します。DS801という表記の赤色LEDがオンになります。
  3. USBケーブルを評価用ボードとコンピュータに接続します。USBコネクタによるDS500と表記された赤色LEDがオンになり、DS501という表記のLEDが点滅します。
  4. AD9546評価用ソフトウェアの起動

推奨システム動作環境

  • リファレンス入力用のリファレンス発振器または信号発生器
  • 出力クロックまたは試験装置により駆動される他の評価用ボード
  •     • オシロスコープ、スペクトラム・アナライザ、位相ノイズ・アナライザ
  • 50Ω SMAケーブル
  • 6V AC電源(付属)
  • USB 2.0ポートを搭載したWindows 10 PC