ADATE320

ADATE320は全機能内蔵型シングル・チップのATEソリューションで、ドライバ、コンパレータ、アクティブ・ロード（DCL）、4象限パーピン・パラメトリック測定ユニット（PPMU）などのピン・エレクトロニクス機能を実行します。キャリブレーション・レジスタ付き専用16ビットのD/Aコンバータ（DAC）がデバイスの動作に必要な全てのDCレベルを提供します。 

ドライバには3つのアクティブ状態があります：この3つはデータ・ハイ、データ・ローおよび終端モードで、高インピーダンスのインヒビット状態もあります。インヒビット状態と、内蔵ダイナミック・クランプ機能の組み合わせにより、ドライバがラインをアクティブに終端していない時、伝送ラインの反射を大幅に減衰させることができます。オープン回路駆動能力は-1.5 V ～ +4.5 Vで、ATEおよび計測器アプリケーションの標準的な範囲に対応します。 

ADATE320は、2系統のシングルエンド・ピン・エレクトロニクス・チャンネル又は1系統の差動チャンネルとして使うことができます。ADATE320はチャンネルごとの高速のウインドウ・コンパレータに加え、差動ATEアプリケーション用のプログラマブルなスレショールド差動コンパレータ機能も備えています。 

DCL機能やPPMU機能に必要なすべてのDCレベルは、内蔵の専用16ビットDAコンバータによって生成されます。高精度なレベルのプログタミングを容易にするために、ADATE320は各機能ブロックにゲインとオフセット誤差を補正するキャリブレーション機能を内蔵しています。補正係数はオンチップに保存することができ、DACに書き込まれた任意の値は、適切な補正係数を用いて、自動的に調整されます。 

ADATE320は、全ての機能ブロック、DAC、オンチップ調整用定数をプログラムするために、シリアル・プログママブル・インターフェース（SPI）を使います。また、デバイスの温度や任意の出力ピンあるいは動作中に起こる可能性のあるPPMUの過度電圧障害を監視および報告するための、オンチップ温度センサ、過電圧／低電圧障害クランプ機能も備えています。 

ADATE320には2つのオプションがあります。標準オプションは250 mV出力振幅の高速コンパレータ出力を備えています。ADATE320-1の出力振幅は400 mVです。詳細情報はオーダー・ガイドを参照してください。 

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