AD6657A

新規設計に推奨

IFレシーバ、クワッド、65MHz帯域幅

利用上の注意

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製品情報

  • チャンネルあたり11ビット、200MSPS出力のデータ・レート
  • ノイズ・シェーピング再量子化(NSR)回路内蔵
  • NSRイネーブルでの性能:
    • SNR:75.5dBFS(40MHz~70MHz帯域)@185MSPS
    • SNR:73.7dBFS(60 MHz~70MHz帯域)@185MSPS
    • SNR:70.0dBFS(65 MHz~70MHz帯域)@185MSPS
  • NSRディスエーブルでの性能:
    • SNR:66.5dBFS(~70MHz帯域)@185MSPS
    • SFDR:89dBc(~70MHz帯域)@185MSPS
  • 低消費電力:1.2W@185MSPS
  • 1.8 Vのアナログ電源動作
  • 1.8VLVDS(ANSI-644レベル)出力
  • クロック分周器(整数1~8)を内蔵
  • ADC用電圧リファレンスを内蔵
  • アナログ入力範囲:1.75 V p-p(2.0 V p-pまでプログラム可能)

    詳細はデータシートをご参照ください。

AD6657Aは11ビット、200MSPS、クワッド・チャンネルの中間周波数(IF)レシーバで、特に、高ダイナミックレンジ性能、低パワー、小型サイズを必要とする通信システムでの、マルチ・アンテナ・システムをサポートするように設計されています。 

このデバイスは、4個の高性能ADCとNSRデジタル・ブロックを内蔵しています。各ADCはマルチステージの差動パイプライン・アーキテクチャを採用し、出力誤差補正ロジックを内蔵しています。ADCは、差動パイプラインの初段に、広帯域幅スイッチド・キャパシタのサンプリング・ネットワークを備えています。リファレンス電圧を内蔵しているためデザインが容易です。デューティ・サイクル・スタビライザ(DCS)は、ADCへのクロック・デューティ・サイクルの変動を補償しますので、コンバータは優れた性能を維持することができます。 

各ADC出力はNSRブロックに、内部で、接続されています。内蔵のNSR回路は、ナイキスト帯域内のより小さな周波数バンドでのSNR性能を向上させます。このデバイスは、外部MODEピンあるいはSPIを介して選択可能な、2つの異なったモードをサポートします。 

NSR機能がイネーブル状態では、ADCの出力は、AD6657Aが、ナイキスト帯域内の制限された部位で、11ビット出力分解能を維持しながら、改良されたSNR性能をサポートするような処理がされます。NSRブロックは、サンプルクロックの22%、33%または36%のどちらかの帯域幅を提供するように、プログラムすることができます。例えば、185MSPSのサンプル・クロック・レートでは、AD6657Aは、22%モードで40MHz帯域幅では最大75.5dBFSのSNR、36%モードで65MHz帯域に関するSNRは最大70.0dBFSを達成することができます。 

NSRブロックがディスエーブル時は、ADCデータは、11ビットの分解能で、出力に直接提供されます。AD6657Aは、このモードで動作する場合、全ナイキスト帯域で最大66.5dBFSのSNRを達成することができます。これによって、AD6657Aは、より広い帯域幅が望まれるデジタル・プリディストーション・オブザベーション・パスのような通信アプリケーションで、使うことができます。 

デジタル信号処理の後、マルチプレクスされた出力データは、最大データレートが400Mbps(DDR)で、2つの11ビット出力ポートに転送されます。これらの出力は、1.8VのLVDSに設定され、ANSI-644レベルをサポートします。AD6657Aレシーバは、IF周波数の広いスペクトルをデジタル化します。各レシーバは、別々のアンテナの同時受信用とし設計されています。このIFサンプリング・アーキテクチャは、従来型アナログ技術または集積度の低いデジタル方式と比べると部品コストと複雑さを大幅に削減します。 

柔軟なパワーダウン・オプションは、大幅な省電力を可能にします。セットアップと制御のプログラミングは、ボード・レベルのシステム・テストをサポートする数多くのモードと共に、3線のSPI互換シリアル・インターフェースを介して行われます。 

AD6657Aは、鉛フリー/RoHS対応、144ピン、10mm×10mmのチップスケール・パッケージ・ボール・グリッド・アレイ(CSP_BGA)パッケージを採用し、-40℃~+85℃の工業用温度範囲にわたって仕様規定されています。 

アプリケーション

  • 通信関連
  • ダイバーシティ無線、スマート・アンテナ(MIMO)システム
  • マルチモード・デジタル・レシーバ(3G):
    WCDMA、LTE、CDMA2000
    WiMAX、TD-SCDMA
  • I/Q復調システム
  • 汎用ソフトウェア無線

AD6657A
IFレシーバ、クワッド、65MHz帯域幅
AD6657A Functional Block Diagram AD6657A Pin Configuration
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Virtual Eval(仮想評価、 ベータ版)

Virtual Evalは、ADC、DAC、およびその応用製品評価を支援するウェブベースの設計ツールです。アナログ・デバイセズのサーバ上にあるモデルを使用して、重要な部品の性能特性をわずか数秒でシミュレートします。使用時は、入力トーンや外部ジッタなどの動作条件のほか、ゲインやデジタル・ダウンコンバージョンといったデバイス機能を設定してください。ノイズ、歪み、分解能、FFT、タイミング図、周波数応答プロット、その他さまざまな性能特性を確認することができます。

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ADIsimRF

ADIsimRFは使いやすいRFシグナル・チェーン計算ツールです。最大50段までのシグナル・チェーンについて、カスケード・ゲイン、ノイズ、歪み、消費電力を計算し、プロット、エクスポートが可能です。ADIsimRFには、アナログ・デバイセズのRFおよびミックスド・シグナル部品のデバイス・モデルの広範なデータ・ベースも含まれています。

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Visual Analog

VisualAnalog™は、高速ADCの選択や評価を行う設計者向けに、強力なシミュレーション/データ解析ツール・セットとユーザ・フレンドリなグラフィカル・インターフェースを組み合わせたソフトウェア・パッケージです。

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AD6657A IBIS Model 1


評価用キット

EVAL-AD6657A
AD6657A Evaluation Board

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