製品概要
機能と利点
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製品概要
AD608は、「連続検出」技術を利用して、低歪みでローノイズの低消費電力ミキサーとフル機能モノリシック・ログ/リミット・アンプ機能を提供します。また、80dBのダイナミック・レンジを備えた高速RSSI(受信信号強度表示)出力およびハード・リミット出力も可能です。RSSI出力は、2極の復調後ローパス・フィルタから得られ、+0.2~+1.8Vのロード可能な出力電圧を提供します。AD608は、3V駆動時で21mWという標準電力レベルにおいて2.7~5.5Vの単電源で動作します。
RFとLO帯域幅は、ともに500MHzを上回ります。標準的なIFアプリケーションでは、AD608は240MHzのSAWフィルタの出力を受信し、24dB(ZIF=165Ω)の変換ゲインでこの出力を公称10.7MHzのIFにダウンコンバートします。AD608のログ/リミット・アンプ・セクションは、LFからのあらゆるIFを最大30MHzまで処理します。
ミキサーは二重平衡ギルバートセル型で、-95~-15dBmの範囲のRF入力に対して直線的に動作します。AD608は、公称-5dBmの3次インターセプトを備えています。オンボードのLOプリアンプは、-16dBmのLOドライブのみを必要とします。ミキサーの電流出力は、リバース終端のための業界標準の10.7MHzの330Ωフィルタを駆動します。
公称ログ・スケーリングは、IFアンプに対する正弦波入力が-75dBmの時には出力が+0.2V、また、+5dBmの時には+1.8Vです。この範囲のログ適合は±1dB(typ)です。ログ勾配は電源電圧に比例します。帰還ループは、自動的に1段目の入力オフセットをマイクロボルト以下のレベルまでゼロ調整します。
AD608のリミッタ出力は、400mV p-pでハード・リミットの信号出力を提供します。この出力に対するリミット・アンプの電圧ゲインは、100dB以上です。遷移時間は11nsで、位相は-75~+5dBmの信号用として10.7MHzで±3°以内に安定します。
AD608は、CMOSロジック・レベルの電圧入力でイネーブルとなり、応答時間は200nsです。ディスエーブルにすると、スタンバイ電力は400ns以内で300μWまで低減します。
AD608は、2.7~5.5Vの電源で-25~+85℃、4.5~5.5Vの電源では-40~+85℃の工業用温度範囲で仕様規定しています。16ピンのプラスチックSOICパッケージで提供しています。
製品カテゴリ
製品ライフサイクル
製造中
この製品ファミリーの1つ以上の型番が生産/供給中です。新規の設計に適していますが、より新しい代替製品を提供している場合があります。
評価キット (1)
参考資料
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ノイズ・フィギュアとログアンプ[Dr. Leifの機知と知恵―6*]6/1/2008 アナログ・ダイアログ
ツールおよびシミュレーション
設計ツール
アナログ・デバイセズのADIsimRF設計ツールは、カスケード・ゲインやノイズ指数、IP3、P1dB、総合消費電力などRFシグナル・チェーン内の最も重要なパラメータの計算を行います。
アナログ・デバイセズの新しい高性能PLL製品を迅速かつ確実に評価できるツールです。現在利用できるツールの中で、最も総合的なPLLシンセサイザーの設計/シミュレーション・ツールです。実施されるシミュレーションには、主要な非線形効果が含まれており、これはPLLの性能に大きく影響を及ぼします。ADIsimPLLによって、設計プロセスの繰り返し作業が1つ以上排除されるため、設計から製品の市場投入までの期間が大幅に短縮することができます。
評価用ボード
表示されている価格は、1個あたりの価格です。
analog.comサイトから購入できるボードは、最大で2枚までとなります。3枚以上の購入をご希望の場合は、正規販売代理店からご購入ください。
価格は1個当たりの米ドルで、米国内における販売価格(FOB)で表示されておりますので、予算のためにのみご使用いただけます。 また、その価格は変更されることがあります。米国以外のお客様への価格は、輸送費、各国の税金、手数料、為替レートにより決定されます。価格・納期等の詳細情報については、弊社正規販売代理店または担当営業にお問い合わせください。なお、 評価用ボードおよび評価用キットの表示価格は1個構成としての価格です。