OP270

OP270は高性能モノリシックのデュアル・オペアンプで、優れた低電圧ノイズ密度（5nV/√Hz（max）＠1kHz）性能を備えており、業界標準となっているアナログ・デバイセズのOP27と同等の性能を提供します。  

OP270のオフセット電圧は75µV以下で、オフセット温度ドリフトはミリタリ温度範囲全体にわたって1µV/℃以下です。OP270のオープンループ・ゲインは10kΩ負荷において1,500,000以上で、たとえ高ゲインのアプリケーションにおいても、優れたゲイン精度と直線性を提供します。入力バイアス電流は20nA以下ですので、信号源抵抗による誤差を低減することができます。OP270の106dB以上のCMRと3.2µV/V以下のPSRR特性は、グランド・ノイズや電源変動による誤差を大幅に軽減します。OP270の消費電力は2個のOP27より1/3も小さく、電力が重要なアプリケーションにおいて著しく優位となります。OP270は、ユニティ・ゲインで安定に動作し、ゲイン帯域幅積は5MHz、スルーレートは2.4V/µsです。 

OP270は、複数の増幅回路、低ノイズ計測用アンプ、デュアル・バッファや低ノイズのアクティブ・フィルタのようなマッチングが重要なアプリケーションに対して優れたアンプのマッチング性能を提供します。 

OP270は業界標準のピン配置を持つ8ピンCERDIPとPDIPパッケージを採用しています。 

より高速なアプリケーションにはADA4004-2またはAD8676を推奨します。クワッドのオペアンプについてはOP470のデータシートを参照してください。