1-Wire API for Java SDK


1-Wire® API for Java™ソフトウェア開発キットは、1-WireアプリケーションをJavaで作成するための基礎となる、信頼性の高いオブジェクト指向のキットです。このSDKを使用することでプログラマは移植性を備えたクロスプラットフォーム・ソフトウェアを開発でき、製品の市場投入までの時間も短縮できます。

このAPIは多くのJavaクラスとインターフェースで構成されています。このうち特に注意すべきクラスは、DSPortAdapterクラスとOneWireContainerクラスです。DSPortAdapterクラスは、TCP/IPネットワークを通じた物理1-Wireアダプタあるいは仮想1-Wireアダプタを記述するものです。OneWireContainerクラス(例:コンテナ)は、iButtonを含む特定の1-Wireデバイスをサポートします。APIには34種類の異なるコンテナ・タイプがあり、ほとんどの1-Wireデバイスを記述しています。各コンテナは、個々のデバイスの機能をカプセル化して実装します。最新の1-Wire API for Java SDKをダウンロードするには、以下のリンクを参照してください。

バージョン1.2をダウンロード(DS1925をサポート)


補足プログラムをダウンロード(新たに64ビットJNIをサポート)


バージョン1.2の変更点
以下では1-Wire API for Javaの最も大きな追加点と変更点について説明します。

OneWireAPI(新しいクラス)

X+
  • OneWireContainer53 - DS1925コンテナ、DS1922/23用のOneWireContainer41に非常によく似ています。
  • MemoryBankScratchFLASHCRCPW.java – DS1925用のスクラッチパッド・メモリ・バンクです。
  • MemoryBankFLASHCRCPW.java – DS1925用のメモリ・バンク・クラスです。

OneWireViewer(新しいビューア)

X+
  • MissionDS1925Viewer.java – DS1925のミッション・ビューアで、DS1922/23用のミッション・ビューアに非常によく似ています。

OneWireContainer53(DS1925コンテナ)のハイライト

X+
  • バッテリの故障の有無をチェックしたり、ミッション・パラメータのバックアップ・バージョンを表示したりするための新しいメソッドcheckMissionBackup。ミッションをダウンロードする前に呼び出します。
  • ユーザ・メモリまたはログをクリアするための新しいメソッドclearMemoryとパラメータ。
  • clearMemory(log)は、新しいデバイスをセットアップするために他のメソッドの呼出し前に呼び出す必要があります。このメソッドはクロックを停止していくつかのミッション・パラメータをクリアするので、ミッション・パラメータのセットは必ずこのメソッドの後に行ってください。
  • コンテナ実装
  • TemperatureContainerインターフェースを通じた温度の読み出し(doTemperatureConvertメソッド)にXPC Forced Conversionを使用するので、バッテリへの影響がなくなりました。
  • ADContainerインターフェースを通じたA/Dの読出しでは、新しいコマンドXPC Read Battery Voltageを使ってバッテリ電圧を読み出します。これは、実行中のミッションがない場合のみ使用できます。
  • メモリ・バンクはバッテリが切れても読み出せるので、最後のミッションは常に読み出すことができます。
  • 更新されたメソッドloadMissionResultsは、chechMissionBackupメソッドが最初に呼び出されてバッテリ故障が検出された場合に、ログイン・バッテリの故障状態を読み出します。
  • ミッション・ログの一部だけを読み出すための新しいメソッドloadMissionResultsPartial。これはダウンロードを完了させるために複数回呼び出され(下のコード例を参照)、長いダウンロードを一度止めることができるという利点があります。3920ページのログをすべてダウンロードするには1分ほどかかることがあります。