SSM2537

SSM2537は、PDMデジタル入力のクラスDパワーアンプで、従来のDAC＋クラスDのソリューションに比較して、より高性能を提供します。SSM2537は、携帯電話や携帯用メディア・プレーヤなどのような、小さなアナログ信号がアンプに送られる際に、システム・ノイズがアナログ信号を破壊するような高感度のアプリケーションにとって理想的な製品です。

SSM2537は、オーディオ用D/Aコンバータ、パワーアンプおよびPDMデジタル・インターフェースをシングルチップ上に組み合わせています。内蔵されたDACプラス・アナログΣΔ変調アーキテクチャは、デジタル・オーディオ源から優れたオーディオ性能で、極めて低い、実世界での消費電力を可能としています。SSM2537を使うことで、オーディオ・データはオーディオ･アンプにデジタル的に伝達することができるため、伝達されるオーディオ上のGSMインターフェースや他のデジタル信号のようなノイズ源の影響を大幅に軽減します。SSM2537は、5.0V電源で、4Ωの負荷を、1％以下のTHD特性で、連続的に2.5Wの出力パワーで、駆動する能力を持ちます。

SSM2537は、高効率で、外部LC出力フィルタ不要の低ノイズ・モジュレーション機能を特長としています。閉ループ、3レベルのモジュレータ設計は、全てのデジタル・アンプの利点を維持し、更に非常に優れたPSRRおよびオーディオ性能を可能にします。モジュレーションは、たとえ低出力パワー時でも高効率を連続的に供給し103dBのPDM入力SNRを備えています。拡散スペクトラム、パルス密度モジュレーションは、他のクラスDアーキテクチャに比較すると、低いEMI放射を提供します。

SSM2537は、4種のゲインとサンプル周波数選択ピンを持っており、2種の差動ゲイン設定が選択でき、3.6V～5V動作に最適化されています。この同じピンは、また内部デジタル・フィルタリングとクロックを制御し、3MHzと6MHzのPDMクロック・レートの両方をサポートするため64×f_Sまたは128×f_Sの入力サンプル・レートに設定することができます。

SSM2537は、両方の電源に対して標準で1μAのシャットダウン電流にするマイクロパワー・シャットダウン・モードを備えています。シャットダウンは、入力クロックとデータ信号をゲーティングすることによって自動的に可能となります。スタンバイ・モードは、指定されたPDMストップ条件シーケンスを与えることによって、開始することができます。さらにこの製品は、ポップ、クリック音の抑制回路も含んでいます。この抑制回路は、低パワー状態の開始または解除時電圧グリッジを最小化し、活性化および非活性化時での可聴ノイズを低減します。

SSM2537は工業温度範囲（－40～＋85℃）で仕様規定されています。また、サーマル・シャットダウン機能と出力短絡保護が内蔵されています。この製品は、1.3mm×1.3mmの9ボールのウェハー・レベル・チップ・スケール・パッケージ（WLCSP）をパッケージ採用しています。

アプリケーション

• 携帯電話機