デモ回路DC3251Aには、LTC3302A（2MHzで3.3Vを1.2Vに変換する2Aの降圧レギュレータとして動作する5V、2Aの同期整流式降圧Silent Switcher®（サイレント・スイッチャ））が搭載されています。LTC3302Aは、0.5VからV_INまでの出力電圧の調整をサポートします。LTC3302Aは、高効率、高速のコンパクトな同期整流モノリシック降圧スイッチング・レギュレータです。27nsの最小オン時間により、高いV_INから低いV_OUTへの変換が可能です。

DC3251Aの動作モードは、バースト・モード／スキップ（PS）モード／強制連続（FC）モードから選択できます。JP1をSKIP位置に設定すると、LTC3302Aを1.6MHz～2.4MHzのクロック周波数に同期させることができます。LTC3302Aは、外部クロックと同期させると強制連続モードで動作します。

DC3251Aには、伝導EMIを低減するためのEMIフィルタも備わっています。このEMIフィルタを使用するには、入力電圧をVIN EMI端子に印加します。このボードのEMI性能は、「EMI Test Results（EMIテスト結果）」セクションに記載されています。EMI性能グラフの赤線は、伝導／放射EMIテストにおけるCISPR25クラス5のピーク制限値を示しています。

LTC3302Aデータシートには、このデバイス、動作、およびアプリケーションに関する詳細が記載されています。LTC3302Aの完全な仕様は、アナログ・デバイセズから入手できるLTC3302Aのデータシートに記載されています。DC3251A評価用ボードを使用する際は、このユーザ・ガイドと併せてLTC3302Aのデータシートを参照してください。LTC3302Aは、ハンダ付けの目視検査がしやすいサイドウェッタブル・フランク（SWF）が付いた2mm × 2mm FCQFNパッケージを採用しています。低EMI動作と最大の熱性能を実現するためのレイアウトに関する推奨事項は、データシートの「Low EMI PCB Layout（低EMI PCBのレイアウト）」セクションに記載されています。