ADuCM320i

新規設計に推奨

Precision Analog Microcontroller, 14-Bit Analog I/O with MDIO Interface, Arm Cortex-M3

利用上の注意

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製品情報

アナログ入力/出力
  • 多チャンネル、14 ビット、1 MSPS A/D コンバータ(ADC)
    • 最大 16 個の ADC 入力チャンネル
  • 出力範囲 0 V ~ 2.5 V 又は AVDD の 8 個の 12 ビット VDAC
  • 0 mA ~ 150 mA の範囲の出力が可能な 4 個の 12 ビット IDAC
  • 電圧コンパレータ内蔵
マイクロコントローラ
  • ARM Cortex-M3 プロセッサ、32 ビット RISC アーキテクチャ
クロッキング・オプション
  • プログラマブル分周器付き 80 MHz PLL を内蔵
  • トリミングされた内蔵発振器(±3%)
メモリ
  • 2 × 128 kB の独立した Flash/EE メモリ
  • フラッシュ/EE の書き換え回数: 10,000 サイクル
  • フラッシュ/EE の保持時間: 20 年間
  • 32 kB SRAM
オンチップ周辺回路
  • 最大 4 MHz の MDIO スレーブ
  • 2 × I2C、2 × SPI、UART
温度範囲
  • 周囲温度 −40°C ~ +105°C の動作に対して完全に仕様を規定
詳細については、データシートを参照してください

ADuCM320i は全機能内蔵シングル・パッケージ・デバイスで、高性能アナログ周辺回路、80 MHz ARM® Cortex-M3 プロセッサ制御のデジタル周辺回路、コード用、データ用に必要なフラッシュが組み込まれています。 

ADuCM320i の ADC は最大 16 入力ピンについて 14 ビット、1 MSPS でデータ収集を行いますが、それらの入力ピンはシングル・エンド又は差動動作に設定可能です。IDAC 出力ピンの電圧を ADC で測定し、その電圧を利用して現在の DAC の消費電力を制御することもできます。さらに、チップ温度と電源電圧も測定できます。 

ADC の入力電圧は 0V ~ VREF です。この製品にはシーケンサ機能があり、ユーザーはシーケンスの期間にソフトウェアの介入無しに順番に測定する ADC チャンネル・セットを選択できます。オプションで、シーケンスはユーザーの選択したレートで自動的に繰返させることができます。 

最大 8 個の VDAC が内蔵されていますが、それらの出力範囲は 2 種類の電圧範囲のいずれかに設定できます。 

4 つの IDAC 源を備えています。出力電流は 0 mA ~ 150 mA の範囲でプログラムできます。低ドリフト・バンドギャップ・リファレンスと電圧コンパレータを内蔵することでアナログ入力周辺セットは完了しています。 

ウォッチドック又はソフトウェア・リセット・シーケンスを介してデジタル出力とアナログ出力がそれらの出力電圧を維持できるように ADuCM320i を設定できます。このようにして、製品はたとえ ADuCM320i を再設定している時でも機能を維持できます。 

ADuCM320i は低消費電力 ARM Cortex-M3 プロセッサで最大 100 MIPS ピークの性能を提供する 32 ビット RISC マシーンを内蔵しています。又チップには 2 × 128 kB フラッシュ/EE メモリと 32 kB SRAM も集積されています。フラッシュは 2 つの分離した 128 kB ブロックで構成されており、1 つのフラッシュ・ブロックからの実行と、もう 1 つのフラッシュ・ブロックの書き込み/消去を同時に行うことができます。 

ADuCM320i は内蔵発振器又は 16 MHz 外付け水晶発振器と 80 MHz の PLL で動作します。オプションとしてこのクロックを分周して電流消費を軽減することができます。さらなる低消費電力モードはソフトウェアを介して設定できます。通常の動作モードで、ADuCM320i のデジタル・コアは約 300 µA/MHz 消費します。 

この製品は最大 4 MHz で動作可能な MDIO インターフェースを備えています。同時に 1 つのフラッシュ・ブロックから実行し、他のフラッシュ・ブロックを書込み/消去する機能があるので、ADuCM320i は10G、40G、100G の光アプリケーションに理想的です。ユーザー・プログラミングは PHYADR と DEVADD のハードウェア・コンパレータを組み込むことで容易になります。さらに、非消去カーネル・コード+ユーザー・フラッシュのフラグによって、2 ブロックのユーザー・フラッシュ・コードとデータ空間をユーザーコードで安定的に切り替えられるようになります。 

ADuCM320i はさまざまなオンチップ周辺回路を集積しており、それらはソフトウェアの制御下でアプリケーションの必要に応じて設定することができます。これらの周辺回路には 1 × UART、2 × I2C、2 × SPI シリアル I/O 通信コントローラ、GPIO、32 素子プログラマブル・ロジック・アレイ、3 つの汎用タイマーとさらにウェークアップ・タイマ、システム・ウオッチ・タイマーが含まれています。7 個の 16 ビット PWM 出力チャンネルも備わっています。 

デバイス上の GPIO ピンは高インピーダンス入力モードで起動します。出力モードで、オープン・ドレイン・モードとプッシュプル・モードのいずれかをソフトウェアで選びます。ソフトウェアでプルアップ抵抗をディスエーブルかイネーブルにすることができます。GPIO 出力モードでは、ピンをモニタするために入力をイネーブルにできます。デジタルあるいはアナログ周辺回路の信号を処理するために、ピンの特性がいずれかの特定の条件に合うように GPIO ピンをプログラムすることもできます。 

ADuCM320i の製品開発を容易にするために ARM Cortex-M3 プロセッサ向けの大きな支援エコシステムがあります。アクセスはARMシリアル・ワイヤ・デバック・ポート(SW-DP)経由です。工場出荷の内蔵ファームウェアは I2C を介したインサーキット・シリアル・ダウンロードをサポートします。これらの機能はこの高精度アナログ・マイクロプロセサ・ファミリーを支援する低価格クイック・スタート(QuickStart)開発システムに組み込まれています。 

このデータシートを通して、VDAC0/P5.3 のような複数機能をもつピンはピン名をフルで呼称する場合とピンの 1 機能(たとえば VDAC0 で、その機能のみ関連する時)で呼称する場合があることに注意してください。


アプリケーション

  • 光ネットワーク

ADuCM320i
Precision Analog Microcontroller, 14-Bit Analog I/O with MDIO Interface, Arm Cortex-M3
ADuCM320i ADuCM320i Pin Configuration
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