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AD600/AD602: Dual channel, Low Noise Variable Gain Amplifiers Data Sheet (Rev. F)9/28/2006PDF612 kB
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AD602: Military Data Sheet1/1/2000
製品概要
機能と利点
- 独立したゲイン制御をもつ2チャンネル構成
リニア(dB)なゲイン応答 - 2つのゲイン・レンジ
AD600:0~+40dB
AD602:-10~+30dB - 高精度な絶対ゲイン:±0.3dB
- 低い入力ノイズ:1.4nV/√Hz
- 低歪み:-60dBcのTHD(±1V出力)
- 広い帯域幅:DC~35MHz(-3dB)
- 安定した群遅廷:±2ns
- 低消費電力:125mW(max)/1個のアンプ
- 各アンプに信号ゲート機能を内蔵
- 高速A/Dコンバータの駆動
製品概要
AD602は、デュアル・チャンネルでローノイズの可変ゲイン・アンプです。超音波画像システムに最適ですが、非常に高精度のゲイン、ローノイズ、低歪み、広帯域幅を必要とするあらゆるアプリケーションに適しています。個別のチャンネルは、AD602は-10~+30dBのゲインを提供します。AD602はゲインが低いため、出力での信号対ノイズ比が高くなります。ただし、同じ1.4nV/√Hzの入力ノイズ密度があります。デシベルのゲインは制御電圧に正比例し、正確に校正され、電源と温度に対して安定しています。
独自の回路形態X-AMP®により、困難な性能目標を達成します。X-AMPの各チャンネルは、0~-42.14dBの可変減衰器とその後の高速固定ゲイン・アンプで構成されます。このため、大きな入力を扱う必要がなくなり、負帰還を使用してゲインとダイナミックスを高精度で決定できるというメリットが得られます。この減衰器には100Ωの入力抵抗があり、±2%にレーザ・トリミングされた7段のR-2Rラダー・ネットワークとなっています。タップ・ポイント間の減衰は6.02dBです。ゲイン制御回路によりタップ間に連続したインターポレーションが与えられ、その結果、制御機能がdB単位でリニアになります。
ゲイン制御インターフェースにより、完全差動で、最大15MΩの入力抵抗と、内部電圧リファレンスによって決定される32dB/Vのスケール係数(つまり31.25mV/dB)が得られます。このインターフェースの応答時間は1μs未満です。チャンネルは個別のゲート機能を備え、オプションで信号の伝達をブロックし、出力グラウンドの数mV以内にDC出力レベルを設定します。ゲート制御入力は、TTLおよびCMOSと互換性があります。
AD602の最大ゲインは31.07dBです。モデルの-3dB帯域幅は公称で35MHzであり、基本的にゲインに依存しません。1Vrmsの出力と1MHzのノイズ帯域幅についての信号対ノイズ比(SNR)は、AD602は86dB(typ)です。振幅応答は、100kHz~10MHzにおいて±0.5dB以内で均一です。この周波数範囲では、群遅延の変動はすべてのゲイン設定において±2ns未満です。
アンプのチャンネルは低歪みで、100Ωの負荷インピーダンスを駆動できます。例えばピークの指定出力は、500Ωの負荷で±2.5V(min)、または100Ωの負荷で±1Vです。5pFのシャント内の200Ω負荷において、10MHzで±1Vの正弦波出力に対する全高調波歪みは-60dBc(typ)です。
AD602Jは0~+70℃での動作を仕様規定しており、16ピンのプラスチックDIP(N)および16ピンのSOIC(R)パッケージで提供しています。AD602Aは-40~+85℃での動作を仕様規定しており、16ピンのサーディップ(Q)および16ピンのSOIC(R)パッケージで提供しています。
AD602Sは-55~+125℃での動作を仕様規定しており、16ピンのサーディップ(Q)パッケージで、MIL-STD-883に準拠しています。AD602Sは、DESC SMD 5962-94572でも提供しています。
製品カテゴリ
製品ライフサイクル
製造中
この製品ファミリーの1つ以上の型番が生産/供給中です。新規の設計に適していますが、より新しい代替製品を提供している場合があります。
参考資料
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Variable Gain Amplifier Selection Table10/2/2008PDF68 kB
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Choosing High-Speed Signal Processing Components for Ultrasound Systems4/1/1995 アナログ・ダイアログ
ツールおよびシミュレーション
SPICE Models
AD602 SPICE Macro Models
設計ツール
アナログ・デバイセズのADIsimRF設計ツールは、カスケード・ゲインやノイズ指数、IP3、P1dB、総合消費電力などRFシグナル・チェーン内の最も重要なパラメータの計算を行います。