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現代のミックスド・シグナルやデジタル回路など広範な電子回路設計分野において、アナログ回路技術の知識は「物理的ふるまいをする回路を制す」ために必須なものです。

この回路設計WEBラボでは、回路設計・回路理論などの考え方、いろいろな実験結果や私がこれまで経験したことなど、アナログ電子回路技術から始まり、硬軟おりまぜて広範な話題をお届けします。

アナログ・デジタルを問わず、またソフトウェア開発などの方も、多岐の分野のエンジニアの方々のご参考になる、そして息抜きとしてもお楽しみいただけるものと思います。

石井 聡について
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最新の技術ノート

TNJ-069:
CMOSデジタル信号はなぜ正しく伝送できているのか 当たり前と思われる信号伝送も理論と比べてみると疑問が生じる

(11月2日公開)

CMOS信号伝送回路は当たり前のように設計しているものです。私も駆け出しのころから、デジタル・システムのプリント基板設計を当たり前のように「5Vを送り5Vで受けるデジタル回路」として設計していました。

しかしこれが多層基板になってくると、パターンがマイクロストリップ・ライン的になり、「設計してきた4層基板のパターンは、特性インピーダンスはどれほどなのか?」、そして「ミスマッチによる多重反射が、なぜ現実のCMOS信号伝送回路では生じないのか?」と疑問が増大するのでした。 今回の技術ノートではこの疑問にぶつかってみたいと思います。

 

TNJ-068:
進み位相補償の限界とその理由(後編)
OPアンプの入力容量の補償は話しが違う(と電流出力エラー・アンプ補償回路)

(10月5日公開)

前回は高速OPアンプLTC6252に負荷容量を接続したとき、位相遅れ増大により動作が不安定になる状態を考えました。そしてこのとき、二つの帰還抵抗の大きさが近接していると、形成される位相最大進み量が思いのほか小さいことが分かりました。これにより回路の増幅率が低いとき、進み位相補償が効かなくなります。

今回は、OPアンプ入力に存在する寄生入力容量により位相遅れが増大しているとき、これを進み位相補償が補償する場合のうごきについて考えてみたいと思います。前回の「回路の増幅率を低下させると進み位相補償が効かなくなる」ということが、入力容量を補償する場合も同じとなるのかを探究してみます。 そして今回も本題とは全く無関係な、私的物語「Jリーグ・ネタ」付きです…。

 

TNJ-067:
進み位相補償の限界とその理由(前編)
あわせて…広島に行って驚いたこと

(9月7日公開)

進み位相補償はOPアンプ増幅回路の安定性を高める方法として、よく用いられるものではないでしょうか。私も初級から卒業するころ、「どんな条件でも進み位相補償が効くはずだ」と思いつつ実際にOPアンプで実験すると、自分の想いと回路の動きが異なっていた経験があります。

今回と次回はその限界と理由について考察してみたいと思います。なおその今回は、「広島に行って驚いたこと」という、本題とは全く無関係な私的物語からスタートしています…。

石井 聡

1963年千葉県生まれ。1985年第1級無線技術士合格。1986年東京農工大学電気工学科卒業、同年電子機器メーカ入社、長く電子回路設計業務に従事。1994年技術士(電気・電子部門)合格。2002年横浜国立大学大学院博士課程後期(電子情報工学専攻・社会人特別選抜)修了。博士(工学)。
2009年アナログ・デバイセズ株式会社入社、現在に至る。
2018年中小企業診断士登録。

デジタル回路(FPGAやASIC)からアナログ、高周波回路まで多岐の電子回路の設計開発を経験。また、外部団体主催セミナーの講師を多数務める。 

 Satoru_Ishii
 
<著作>
  • ハイ・スピード・アナログ回路設計 理論と実際
  • ハイ・パフォーマンス・アナログ回路設計 理論と実際
  • アナログ・センスで正しい電子回路計測
  • 無線通信とディジタル変復調技術 (RFデザイン・シリーズ)
  • 電子回路設計のための電気/無線数学―回路計算の基礎からマクスウェルの方程式まで (RFデザイン・シリーズ)
  • 合点!電子回路超入門 (エレ基礎シリーズ)
  • 今すぐ使えるパソコン計測USBマイコン基板 (トライアルシリーズ) 共著
  • 企業内コンサルタントになるための電気電子資格試験キャリアガイド―資格試験で自己実現!! 共著
  • 技術士試験一発合格のきめて 共著
  • 6日でマスター!電子回路の基本66



<DVD>
  • 講習会DVD「新人でもわかる!基礎からの実用電子回路入門」

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