ADRV9026
世界的なデータ需要の高まりに伴い、テレコム・インフラストラクチャ・メーカーは、市場投入時間の短縮、アンテナ数の増加、高まり続けるコストの圧力、フォーム・ファクタ、周波数帯域、出力電力、ソフトウェアの種類の急増という課題を抱えています。アナログ・デバイセズの第4世代広帯域RFトランシーバーであるADRV9026は、クワッド・チャンネルが組み込まれ、消費電力、サイズ共に最小を誇る共通プラットフォーム・ソリューションで、マルチスタンダード基地局、Massive MIMO、スモール・セルをはじめとする、3G/4G/5Gアプリケーションの設計をシンプルにし、システムの消費電力、サイズ、重量、およびコストを低減することができます。
ベース・トランシーバー・ステーション(BTS)向けの最小サイズ、最小の消費電力を誇る広帯域RFトランシーバー・ソリューション
- 最小サイズによりフットプリントが小さくなり、フォーム・ファクタの柔軟性が向上
- ADRV9009と比べて集積率が2倍になり、消費電力が50%低減されたことで、高い無線密度が実現し、より多くのアンテナをサポート可能
- 200MHzの帯域幅をサポートし、650MHz~6GHzの範囲内のすべての帯域をカバー
- 最小のシステムの消費電力とコストで、ORANスモール・セル設計に対応可能
- シングルチップFDD/TDDソリューションにより、ハードウェアとソフトウェアの開発を簡略化
- 3G/4G/5G用の共通プラットフォーム設計により、複雑さや開発コストを低減し、市場投入までの時間を短縮

アプリケーション:マクロ基地局、Massive MIMO、スモール・セル
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ADRV9026評価デモ
このデモ・ビデオでは、ADRV9026評価用プラットフォームおよびソフトウェアの基本機能について説明します。
ADRV9026ソフトウェア・パッケージには、GUIソフトウェア、APIソース・コード、ファームウェア・ファイル、ゲイン・テーブルが含まれます。
GUIソフトウェアでは、評価用ボードとWindows GUIを使ってトランシーバーの試験を行うことができます。APIソース・コードは、お客様のシステムで使用することを意図しているため、お使いのコードと統合したり、ターゲット・システム向けにコンパイルしたりすることができます。バイナリ形式のファームウェア・ファイルは、トランシーバーのARM®プロセッサで使用されます。ゲイン・テーブルには、レシーバーのゲイン・テーブルとトランスミッタの減衰表が含まれます。zip内のファイルは一緒に使用する必要があります。例えば、あるzipファイルのARMファイルを、別のバージョンのAPIファイルと一緒に使用することはできません。
以下のADRV9026サンプリング・ソフトウェア・パッケージには、25Gbs JESD204Cをサポートするための、ソフトウェアのサンプリング・リリースが含まれています。サンプリング・リリースは十分に検証されたものではないため(未リリース)、評価目的でのみ使用する必要がある点に注意してください。出荷用製品には適していません。
ADRV9026には、今後以下のような拡張機能を追加していきます。
- 25Gbps SERDESをサポート
- LO周波数範囲を拡大(最小値が75MHzに)
- 外部LOをサポート
- フィルタ・ウィザードでカスタム・プロファイルのサポートが可能に
ADRV902x広帯域RFトランシーバー・ファミリの拡張版が2020年にリリースされます。拡張版では、DPDとCFRが内蔵され、FPGA要件が緩和されているほか、システム全体の消費電力とコストが低減されています。
テクニカル・サポートについては、ADRV9026 EngineerZone®フォーラムに質問を直接投稿するか、adrv9026_support@analog.comまでメールでお問い合わせください。メールで送っていただいた質問も、ADRV9026 EngineerZone®フォーラムで回答させていただきますのでご注意ください。