東京 (2008年02月07日) -
アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、電力線、各種配線ケーブルなどのアプリケーション向けに、低インピーダンスによる信号駆動用の送信ドライバ付きデジタル・プログラマブル可変ゲイン・アンプ(VGA)「AD8260」を発表しました。AD8260は3.3V単一電源で動作し、100kHzまでは±200mAの出力、またそれ以上の周波数でも±100mA以上の出力を取り出すことができる送信ドライバを備えています。競合のソリューションでは、個別のVGAや出力ドライバ、プリアンプを用いるため、AD8260に比べ基盤面積は90%も大きくなり、電源も複数必要になることもあります。
AD8260は、200MHzの-3dB帯域幅で動作し、3dBゲイン・ステップでデジタル調節ができる30dBのゲイン範囲を備えています。これが、ユーザが配線システムを導入する際に発生するケーブルの信号損失を補正するためのヘッドルーム(扱える信号の余裕度)となります。この新しいVGAアンプは、2.4nV/√Hzの入力電圧ノイズと固定ゲイン1.5のドライバが特長で、DACの差動出力信号を、超低インピーダンスを直接駆動できる電圧に変換するのに最適です。AD8260は、10MHzにおいて2Vppで10Ωの負荷を完全に駆動することができます。さらに、チップの消費電力はわずか93mWと、競合デバイスの半分未満となります。
AD8260は、送信回路として利用できる高電流ドライバと、受信回路として利用可能な低ノイズ・デジタル・プログラマブルVGAを搭載し、5mm×5mmのチップ・スケール・パッケージに封入されています。受信回路部はシングルエンド入力プリアンプとデシベル・リニアの差動出力VGAで構成されています。差動出力により、最新の低電圧高速ADCと容易にインターフェースをとることができます。また、多目的用の単一電源と両電源動作により、フォトダイオードや光電子増幅管で生成される立ち下がりパルスのゲイン制御や、単一電源による帯域内通過信号の処理が可能になります。ユーザは、AD8260のプリアンプ部の外付け抵抗器によって、6dBを超えるゲインを設定できます。ドライバ部は、高速12ビット3.3V電源DAC「AD9742」などの最新の電流出力DACで駆動されるように構成されています。
AD8260は現在サンプル出荷中で、量産は2008年3月の予定です。AD8260は、32ピンLFCSPで供給され-40℃から+105℃の拡張工業用温度範囲となっております。単価は1,000個受注時で3.79ドルです(米国における参考価格です)。
アナログ・デバイセズ(ADI)は、技術革新、高性能、そして卓越した技術力を企業文化として継承し、半導体市場において長期にわたり高い成長を示してきました。ADIは、データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術の世界的リーディング企業として業界で高い評価を得ており、あらゆる種類の電子機器分野を取り扱う世界各国60,000社以上の顧客に製品を提供しています。アナログおよびデジタル信号処理アプリケーションに用いられる高性能集積回路の世界的なリーディング・メーカーとして、40年以上の歴史を誇るADIは、本社をマサチューセッツ州ノーウッドに構え、全世界で約8,900人の従業員を擁します。製造工場は、マサチューセッツ、カリフォルニア、ノース・カロライナ、アイルランド、フィリピンにあります。アナログ・デバイセズはニューヨーク証券取引所に上場しており(ティッカ-:ADI)、ADIはS&P 500インデックスに挙げられています。http://www.analog.com/jp