MAX1007
モバイルラジオアナログコントローラ
製品情報
- マルチ入力8ビットADC
- バッファ出力を備えた2個の7ビットDAC
- 2個の6ビットDAC:バッファ/バッファなしの出力
- パワーセンス調節回路
- RSSI測定
- アンテナダイバーシティ回路
- 内部リファレンス
- シリアルロジックインタフェース
- +2.85V~+3.6Vの単一電源動作
- 2つのシャットダウンモード
MAX1007は、高性能移動体無線用に設計された多機能ICデバイスです。このデバイスは無線周波数(RF)の電力センシングおよびアンテナダイバーシティの選択を含む各種機能を実行するために、1個の8ビットアナログディジタルコンバータ(ADC)そして7ビットおよび6ビットのディジタルアナログコンバータ(DAC)をそれぞれ2個ずつ内蔵しています。
ADCは電力センス、受信信号強度(RSSI)測定およびシステム監視の各機能を実行します。電力モード時に、ADCはパワーセンシング回路信号[送信(Tx)または受信(Rx)されたRFパワーのどちらかを表わす]をディジタルコードに変換し、これによって最適なTxパワー設定とRx信号の解析が確実に保証されます。電源電圧、バッテリ電圧および温度などのシステム監視測定用として、ADCにはダイレクト接続入力が追加されています。
4個のDACブロックは通常、無線周波数信号のDCレベルを制御します。マキシムのPWT1900チップセットの一部として、2個の7ビットDACが利得設定を制御し、2個の6ビットDACがTCXOの同調用バラクタ制御およびGaAsアンプのバイアス調整を行います。各DACのレジスタと出力をそれぞれ個別にアップデートすることが可能なので、最大限のフレキシビリティが確保されます。
アンテナダイバーシティ測定では、信号レベル比較回路が2つのピーク信号を取込んで、その比較を行います。どの信号レベルが最大であるかは、ラッチされたロジックコンパレータ出力によって表示されます。MAX1007には、ADCおよびDAC用の電圧リファレンスも内蔵されています。
MAX1007は高いレベルで信号の完全性を維持し、その消費電力は最小限に抑えられています。+2.85V~+3.6Vの電圧範囲の単一電源で動作します。更に消費電力を節減するために、スタンバイとトータルシャットダウンの2つのシャットダウン動作モードが用意されています。スタンバイは部分的なシャットダウン動作モードで、この設定時にはバンドギャップリファレンスと2.4Vリファレンス電圧発生器がアクティブ状態に維持されます。トータルシャットダウン動作モードに設定すると、シリアルインタフェースを除く全ての回路ブロックの動作がディセーブルになり、消費電流が1µA以下に低減されます。
MAX1007は24ピンSSOPパッケージで提供されており、温度範囲は民生用と拡張工業用のものが用意されています。
アプリケーション
- 携帯電話
- PCS無線
- PMR/SMR
- PWT1900
- ワイヤレス通信
- ワイヤレスローカルループ(WLL)
ドキュメント
これは最新改訂バージョンのデータシートです。
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