ADMV4828

新規設計に推奨

24.0GHz~29.5GHzの送受信二偏波ビームフォーマ

利用上の注意

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製品情報

  • RF周波数範囲:24.0GHz~29.5GHz
  • 400MHz帯域64QAMの5G NR変調信号を3%のEVMで12.5dBm以上のパワーで出力(チャンネルあたり310mWの低消費電力)
  • 5G NR、WiFi 5、WiFi 6、CPE UL変調信号で完全に特性評価済み
  • ワイド5G NRチャンネル帯域幅においてEMVの劣化なし
  • 設定可能な16個の送信チャンネルと受信チャンネル
  • 二偏波、8つの水平偏波チャンネルおよび8つの垂直偏波チャンネル
  • TRX_xピンを使用した高速なTDDスイッチング時間
  • 50Ωのシングル・エンドRF入出力に整合
  • 送信チャンネル・パワー・ディテクタおよび温度センサーを内蔵
  • 受信チャンネル各々の過負荷検出回路を内蔵
  • 高分解能6ビットベクトル変調器による位相制御
  • 高分解能6ビットおよび5ビットのデジタルVGAによる振幅制御
  • 2048個の送受信ビーム方向用のメモリ
  • 位相およびゲイン・キャリブレーション用のNVM
  • 2電源の供給が必要:1.8Vおよび、1.0VオンチップLDO電圧レギュレータ用の1.2V
  • 最大133MHzのSPIクロック速度をサポートする3線式または4線式SPI(AN-2074アプリケーション・ノート、ADMV4828アプリケーション・ノートを参照)
  • 304ボール、10mm × 8.5mm CSP_BGAパッケージ

ADMV4828は、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)構造の24.0GHz~29.5GHz、ミリ波5Gビームフォーマーです。このRF集積回路(RFIC)は、集積度が高く、独立した16個の送受信チャンネルが内蔵されています。ADMV4828は、独立したRFVおよびRFH入出力を介して、8つの水平偏波アンテナと8つの垂直偏波アンテナをサポートしています。

送信モードでは、RFV入力信号とRFH入力信号の両方が、別々のアンプに供給されます。このアンプを通過した各信号径路は、1:8パワー・スプリッタによって、8つの独立したチャンネルに分割されます。受信モードでは、入力信号は垂直受信チャンネルまたは水平受信チャンネルを通過して、独立した2つの8:1コンバイナによって結合され、共通のRFVピンまたはRFHピンに到達します。どちらのモードでも、各送受信チャンネルには、位相を制御するベクトル変調器(VM)と、振幅を制御する2つのデジタル可変ゲイン・アンプ(DVGA)が含まれています。VMは、送信モードまたは受信モードで360°全域の位相調整範囲を持っており、6ビットの分解能で5.625°位相ステップが可能です。最適な位相ステップ性能を実現できるように、送受信VMの位相ステップを考慮した考え方が適用されています。送信モードでのDVGAダイナミック・レンジは34.5dBであり、これにより、6ビットの分解能で0.5dBの振幅ステップ、5ビットの分解能で1dBの振幅ステップを実現しています。受信モードでは、ダイナミック・レンジは28dBであり、これにより、6ビットの分解能で0.5dBの振幅ステップ、5ビットの分解能で1dBの振幅ステップを実現しています。DVGAは、ゲイン変化範囲全体でフラットな位相応答特性が実現されています。DVGA1とDVGA2のゲイン・ポリシーは、AN-2074アプリケーション・ノート、ADMV4828アプリケーション・ノートに記載されており、送信モードではステップ分解能0.5dBで0dB~34.5dBの減衰範囲にわたって、また受信モードではステップ分解能0.5dBで0dB~28dBの減衰範囲にわたって最適化された性能を実現できます。送信チャンネルには、独立した送信パワー・ディテクタが個々に組み込まれており、変調波信号または連続波信号を検出し、各チャンネル・ゲインおよびチャンネル間ゲイン不一致に対して補正を行います。各受信チャンネルにはRFパワー過負荷回路(受信チャンネルでの過負荷検出回路)が内蔵されており、ブロッカ信号が加わった結果としてデバイスが損傷する可能性を防ぐことができます。ADMV4828のRFポートをパッチ・アンテナに直接接続して、二偏波ミリ波5Gサブアレイを構成できます。

ADMV4828は、3線式または4線式シリアル・ポート・インターフェース(SPI)を使ってプログラムできます。内蔵の低ドロップアウト(LDO)電圧レギュレータはSPI回路用の1.0V電源電圧を生成し、必要な電源領域数を削減しています。様々なSPIモードが可能であり、これを使用して高速なスタートアップや通常動作中の制御を実現できます。各チャンネルの振幅と位相を個別に設定したり、ビームフォーミング用のオンチップ・メモリを使用して複数のチャンネルを同時にプログラミングしたりできます。オンチップ・メモリには最大2048個のビーム方向を格納できます。このビーム方向設定は、水平偏波チャンネルや垂直偏波チャンネルの送信モードまたは受信モードに適用することができます。内蔵不揮発性メモリ(NVM)は、工場出荷時に補正された各チャンネルのゲインおよび位相オフセット係数とリファレンス値を格納するために使用されます。これらの値は、チャンネル間またはチップ間のキャリブレーションを行うために使用します。更に、4本のアドレス・ピン(CHIP_ADDx)により、同じシリアル・ライン上で最大16個のデバイスを個別にSPIで制御できます。同じシリアル・ラインで同じ命令を使用して、複数のデバイスを同時に制御する場合には、外部イネーブル・ピン(BR_EN)を用いてブロードキャスト・モードを有効にします。専用の水平偏波ロード・ピンおよび垂直偏波ロード・ピン(LOAD_VおよびLOAD_H)を用いれば、同じアレイにあるすべてのデバイスの同期を実現できます。水平偏波および垂直偏波の送信モードおよび受信モード制御ピン(TRX_HまたはTRX_V)は、送信モードと受信モード間の高速スイッチングのために用意されています。

ADMV4828では、コンパクトな304ボール、10mm × 8.5mmのボール・グリッド・アレイのチップ・スケール・パッケージ(CSP_BGA)が採用されています。ADMV4828は、−40°C~+95°Cのケース温度(TC)範囲で動作します。このCSP_BGAパッケージでは、ADMV4828のパッケージ上面にヒートシンクを設置して最も効率的な放熱を実現でき、またプリント基板(PCB)の反対側にアンテナを柔軟に配置できます。

アプリケーション

  • ミリ波5Gアプリケーション
  • ブロードバンド通信
  • ADMV4828
    24.0GHz~29.5GHzの送受信二偏波ビームフォーマ
    ADMV4828 ADMV4828 Functional Block Diagram
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