スマート・ファクトリ:IOリンク・マスタ

IOリンク(IO-Link®)は、IOリンク・マスタを中核とする製造革命の心臓部であり、従来型のセンサーをスマート・センサーに変えることができるので、製造現場のエッジ部分をインテリジェント化できます。専用の製造ラインをセットアップして一連の異なる製品に対応するという従来型の戦略はすでに時代遅れとなっており、財政的にも非効率的です。IOリンクは、メーカーがその設備の中身を完全に入れ替えることなく、工場を近代化する助けとなります。IOリンク・マスタは工場操業の頭脳としての役割を果たし、設備設定の変更を可能にして製造現場に柔軟性をもたらし、セルフコミッショニング機能を備えたセンサーやアクチュエータを実現します。

インダストリ4.0への道を開くIOリンク

製造環境では、あらゆる製品を製造する際に、物体との距離、物体の検出、物体の色や組成の識別、物体や液体の温度や圧力などを各種機器が判定するのを助けるために、一連のセンサーをすべて連携して動作させる必要があります。ここで、1つの製品を製造するために技術者を製造現場に派遣して、手動でセンサーを変更し、キャリブレーションをやり直してパラメータを修正するために要する時間とコストを考えてみましょう。このような非効率なやり方は製造フローに大きな影響を与え、全体として生産性を大きく低下させることになります。

これを様々な製品を製造する製造ライン全体に広げて考えると、生産を停止して多くのセンサーを変更したり設定し直したりするために要する時間だけを取っても、製造ラインに多額の経費を費やすことになる可能性があります。IOリンクはセンサーとアクチュエータの機能に変更を加え、セルフコミッショニング機能を持たせて双方向通信を可能にすることで、生産ラインをさらに最適化して製造フローを合理化します。

IOリンク・マスタの利点

Icons for the Benefits of IO-Link Master featuring a lightbulb, stopwatch, wrench & hammer, and ethernet connection

エッジのインテリジェント化

IOリンク・マスタは、製造現場のエッジ部分にあるセンサーとアクチュエータに、高速の双方向デジタル通信機能を提供します。この通信機能は真のスマート・センサーとスマート・アクチュエータを実現して測定とモニタへの新たな道を開き、製造ラインのあらゆる段階に影響を与えます。

設備とインターフェースの単純化

IOリンクは標準化されたインターフェースを利用しており、従来からあるアナログ、バイナリ、シリアル方式のRS232インターフェースを、便利なM12 3ピン接続に置き換えることができます。設備を物理的に単純化できることに加えて、IOリンクでは、自動パラメータ設定機能を備えたセルフコミッショニング・デバイスを使用できるので、ユーザーがセンサーを迅速かつ容易に交換し、置き換えることが可能です。

工場のダウンタイムを短縮

IOリンクは、センサー、アクチュエータ、IOリンク・ゲートウェイとメインPLCとの通信を常に維持する、双方向通信機能を追加します。技術者はリアルタイムの診断情報と更新によって、問題が発生して製造フローに影響する前に、その問題点を特定して迅速に対処することができます。

イーサネット接続の単純化

IOリンク・マスタをイーサネットに接続するために、アナログ・デバイセズの産業用イーサネット・プラットフォーム・ソリューションであるRapID Platform Generation 2(RPG2)は、産業用イーサネット・プロトコル・ベンダーの試験規格への適合について予めテストされ、証明を受けています。アナログ・デバイセズのソリューションを使用した設計は、サポートされている産業用イーサネット・ネットワーク上で問題なく作動するので安心して使用でき、製品の開発を単純化して市場投入までの時間を短縮することができます。

IOリンク・マスタ—フレーマとF+電源コントローラを内蔵したMAX14819デュアルIOリンク・マスタ・トランシーバー

Factory robot assembly line with MAX14819 chip floating in the corner

MAX14819/MAX14819Aは、センサー/アクチュエータ用電源コントローラを内蔵した低消費電力のデュアルチャンネルIOリンク・マスタ・トランシーバーです。これらのデバイスは、最新のIOリンクおよびバイナリ入力規格とテスト規格に完全に準拠しています。マイクロコントローラの選択を容易にするために、MAX14819/MAX14819AはUARTとFIFOを備えたフレーム・ハンドラを内蔵しており、外付けUARTまたは内蔵フレーマのどちらかを使用して動作するように設定できます。さらに、これらのデバイスは、2つの補助デジタル入力チャンネル、2つの低消費電力センサー電源コントローラ、逆極性保護機能を備えており、極めて堅牢で消費電力の少ないソリューションを実現できます。

機能とアプリケーションの詳細を表示

アップリンク—ADIN2299 RapID Platform Generation 2(RPG2)ネットワーク・インターフェース

Factory worker and assembly cobot with RPG2 board floating in the corner

RPG2は、通信コントローラ、フラッシュ、RAM、イーサネット・スイッチ、PHYを含め、スター、ライン、またはリング型トポロジのネットワークに参加するために必要な技術をすべて備えた、産業用イーサネット・プラットフォーム・ソリューションです。このプラットフォームは、異なる産業用プロトコルをサポートする様々なソフトウェア・イメージを使って1つのハードウェア設計をすべてのエンドシステムに使用できるようにする、マルチプロトコル・ソフトウェア・ソリューションを搭載しています。

ホスト・プロセッサは、イーサネット、SPI、またはUART接続を介し、アナログ・デバイセズの統一インターフェースを通じてネットワーク・インターフェースに接続します。統一インターフェースはすべてのホスト・コントローラとの通信を単純化し、すべてのプロトコル・スタックをサポートする1つの共通インターフェースを提供します。これにより、アプリケーション・ホスト・コードに何の変更も加えずにマルチプロトコル接続を実現できるので、ソフトウェア統合設計時の負担を減らすことができます。

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設定変更可能なIOリンク・ソリューションによるエッジ部分のインテリジェント化

アナログ・デバイセズのIO製品ポートフォリオは、工場、ビルディング、その他様々な産業用オートメーション・プラットフォーム用に最適化されたチップセットを1立方インチに満たないサイズで提供することによって、エッジ部分のインテリジェント化を継続的に支援します。


産業オートメーション用インテリジェント・センサー

MAXREFDES145 IOリンク・マスタを使用する一連のリファレンス設計と、新しいIOリンクトランシーバーICに焦点を当てた複数のセンサー設計をご覧ください。

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