マルチセル・バッテリ機器でスペースを削減するステップダウンバックコンバータを発表
想像を超える可能性を実現するアナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、拡張現実/仮想現実(AR/VR)ヘッドセット、陸上移動無線機(LMR)、デジタル一眼レフ(DSLR)カメラなどのマルチセル・バッテリ機器で1段式電力変換を提供する、ステップダウンバックコンバータのMAX77540を発表しました。高電力密度バックコンバータのMAX77540は94%のピーク効率を備え、従来のクワッドフラットノーリードパッケージより61%小型のウェハレベルパッケージ(WLP)で提供されます。
- データシートのダウンロード、サンプルおよび評価キットの注文: https://www.maximintegrated.com/jp/products/MAX77540
マルチセル・バッテリ機器には、可能な限り最小のパッケージサイズで、2段の電力変換と長時間駆動が必要となります。フロントエンドコンバータを使って5Vまたはそれ以下に降圧し、その後さらにシステムレベル電圧に降圧するなどの従来の方法は非効率的であり、結果としてシステムのバッテリ駆動時間に影響します。この方式では追加のコンバータが必要で、これは多くの場合インダクタが必要となるため、最終的にソリューション実装面積の拡大とコストの上昇を招きます。
MAX77540を用いることにより、設計エンジニアは3A出力を2つ、または6A出力を1つのいずれかの出力を容易に作成することができます。デフォルトの起動時設定に必要なのは2個の外付け抵抗のみで、I2Cインタフェースによって先進のパワーマネージメント技術をより高度に制御することが可能となります。外部周波数トラッキングおよびスペクトラム拡散によって、データ検出および処理機器用の電磁波妨害(EMI)が小さい電力変換が可能となっています。
バックコンバータMAX77540の特長:- 4V~16Vの広い入力電圧範囲と2個の3Aスイッチング位相によってUSB-Cレールおよび2S / 3Sマルチセル・バッテリからコア電圧へのシングルステップ変換を提供
- ウェハレベルパッケージ(WLP)は従来のクワッドフラットノーリードパッケージより61%(2.5倍)小型で、最もスペースに制約のある機器に対応
- 94%のピーク効率(7.4Vから3.3V時)によってバッテリ駆動時間を延長
出荷時期とパッケージ
製品名
量産出荷
パッケージ
MAX77540
出荷中
30ピン2.51mm × 2.31mm
ウェハレベルパッケージ(WLP)
出荷中
該当せず
- データシートのダウンロード、サンプルおよび評価キットの注文: https://www.maximintegrated.com/jp/products/MAX77540
- アナログ・デバイセズについて
- アナログ・デバイセズ (NASDAQ: ADI) は、現代のデジタルエコノミーの中心で事業を展開し、アナログ・ミックスド・シグナル、パワー・マネジメント、RF、デジタル&センサー技術などの包括的な組み合わせをもって、実世界の現象を実用可能な情報に変換します。アナログ・デバイセズは、全世界の産業、通信、オートモーティブ、コンスーママーケットの125,000を超えるお客様に、75,000以上の製品で対応しています。https://www.analog.com/jp
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