ウッズホール海洋研究所とアナログ・デバイセズ、共同でOcean and Climate Innovation Acceleratorコンソーシアムを結成

気候変動との戦いにおける海洋の重要な役割に焦点を合わせた初のコンソーシアム

コンソーシアムは、海洋と気候の境界領域における研究の推進と新しいソリューション開発に取り組む

2021年04月27日 -東京
  • ウッズホール海洋研究所(WHOI)とアナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)はこの度、「Ocean and Climate Innovation Accelerator(OCIA)」コンソーシアムを結成しました。海洋と気候の境界領域での新しいソリューション開発と合わせて、気候変動との戦いにおいて海洋が占める重要な役割の研究の推進を行うこのコンソーシアムに、アナログ・デバイセズは今後3年間で300万ドルの拠出を確約しました。

    アナログ・デバイセズの社長兼CEOのヴィンセント・ロウチ(Vincent Roche)は、次のように述べています。「気候変動を抑制する地球規模の取り組みの中心となるのは、二酸化炭素排出の削減です。海洋は地球温暖化に対する最も重要な防衛メカニズムですが、この真に重要な海の機能の持続性は、気候変動の影響によって脅かされています。アナログ・デバイセズは、OCIAを通して自社のスタッフと技術力を結集し、海洋の研究を推進します。その目的は、気候変動が海洋に及ぼす影響について理解を深め、海の健全性を回復するためのソリューションを開発することです。この取り組みを通じて、私たちは地球規模の気候変動との戦いに有意義な貢献をしたいと考えています」

    OCIAコンソーシアムの特長は、パートナー組織独自のリソースと能力を活用した、高度にスケーラブルな共同作業にあります。このコンソーシアムは、様々な目標の中でも「ネットワーク化された海」の開発を特に重視しています。これは海洋環境にセンサーを配置し、海の状態に関する重要な指標を継続的に監視するプロジェクトです。その狙いは、事業や政策の意思決定者への情報提供、海の健全性に関するエビデンスに基づくスチュワードシップの実現、リアルタイム・データを使った高精度の気候および気象予測の推進です。

    WHOIの所長兼ディレクターであるPeter de Menocal博士は、次のように述べています。「WHOIの海洋科学者と技術者のコミュニティは、この共同作業に非常に期待しています。OCIAコンソーシアムは、科学と海洋研究への支援が重要な節目に差し掛かる時期での結成となりました。私たちは、社会が直面している地球規模の課題に挑むための新たな研究を推進する、リサーチ・イノベーション・エコシステムを構築します。これはスケーラブルな新しいモデルであり、企業が気候危機に真剣に取り組める方法を示しています」

    人類の利益のための海洋研究に専念し、海洋科学の研究、技術、教育で世界をリードするWHOIと、ほぼすべてのタイプの電子機器に使用される高性能半導体ソリューションの幅広いポートフォリオを揃え、その設計、製造、マーケティングで世界をリードするアナログ・デバイセズが、このコンソーシアムを共同で主導します。世界の主要な研究機関や企業が参加し、継続的なイノベーションの推進力として活動するOCIAコンソーシアムは、海洋と気候の入り組んだ相互関係を理解し、地球規模の気候危機との戦いに貢献しようとする、企業、大学、非営利団体など広範囲にわたる組織からの参加を募っています。

    また、OCIAコンソーシアムは、従来の研究・教育分野におけるWHOIの強みを基盤として、堅牢な多段階のイノベーション・エコシステムを確立することで、ソリューション思考を推進し、科学者や技術者が影響の大きい問題に集中できるようにします。その1つとして、審査で選ばれる小規模なプロジェクトにシード資金を提供する、気候変動チャレンジ助成プログラム(Climate Challenge Grant Program)を新たに開始します。

    最初に、OCIAは次の2種類の賞を用意します。

    • インキュベーション・アワード:ダイナミックに活動する個人およびチームにシード資金を贈呈します。インキュベーション・アワードは、研究とエンジニアリングに新たな展開をもたらす最先端の科学的構想の設計、調査、初期の実行を支援し、コラボレーションによる取り組みを奨励します。
    • アクセラレーション・アワード:新しいアイデアや技術を生み出すサポートに対して、またより成熟したプロジェクトの中から、特に成功したものに贈呈されます。この賞の目的は、プログラムの対象の拡大、パブリック・エンゲージメントの強化、そしてプロジェクトが持続的な影響力を持ち、外部からの永続的な支援を受けられるようにすることです。

    今後、コンソーシアムの成長と共にOCIAプログラムは拡張され、フェローシップやその他の賞の開設による人への投資、データ処理、機械学習、および学際的な科学技術のイノベーションを推進するコラボレーション・ハブへの支援など、様々な活動を展開していく予定です。

    de Menocal博士は次のように述べています。「海洋と気候は別々の2つのシステムではなく、地球全体にわたる単一のシステムの一部であり、海岸から遠く離れた内陸部を含むあらゆる場所で、人々の生活に影響を与えています。これを理解すべき時は今です。このことを理解した上で、アナログ・デバイセズやWHOIのような組織が、共通の理念を持ちながら、急速に進む地球温暖化の脅威を軽減するという共有された使命の下で協力して活動することが重要なのです」

    ウッズホール海洋研究所について

    ウッズホール海洋研究所(WHOI)は、海洋学研究、エンジニアリング、高等教育を専門とする、米国マサチューセッツ州ケープコッドにある民間の非営利研究機関です。1930年に設立されたWHOIの主な使命は、海洋および海洋と地球全体の相互作用について理解し、変化を続ける地球環境の中での海洋の役割に関する研究成果を広く伝えることです。WHOIによる先駆的発見の数々は、科学とエンジニアリングの理想的な組み合わせから生まれています。これによってWHOIは、基礎および応用海洋学研究と海洋探査の分野で最も信頼のおける先進技術のリーダーの地位を確立しました。WHOIは、学際的な手法、優れた船舶運用、卓越した深海ロボティクス技術で有名です。私たちは世界各地の海洋観測で主導的な役割を果たし、非常に広範囲にわたるデータ収集プラットフォームを運用しています。トップクラスの科学者、技術者、学生が世界各地で800件を超える共同プロジェクトに取り組み、海上と海中の両方で知識と可能性の限界を押し広げています。詳細は、www.whoi.edu をご覧ください。

  • アナログ・デバイセズについて
  • アナログ・デバイセズは1965年の創業以来、高性能アナログで世界をリードし、さまざまな技術的課題を解決してきました。
    世界にインパクトを与えるイノベーションを実現するために、私たちは最先端のセンシング、計測、パワーマネジメント、通信、信号処理技術でアナログとデジタルとの懸け橋となり、世界の動きをありのままに描き出します。
    想像を超える可能性を―アナログ・デバイセズ analog.com/jp

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