業界初のソフトウェアで設定可能な産業用I/Oソリューションの 新製品「AD74412R、AD74413R」を発表

2020年05月28日 - 東京
  • Software Configurable I/O Build Once Adapt Often想像を超える可能性を実現するアナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は、ビルディング制御およびプロセス・オートメーション用に業界初のソフトウェアで設定可能な入出力(I/O)ソリューションの新製品「AD74412RAD74413R」を発表しました。AD74412RとAD74413Rを導入する製造業者や工業オペレータは、制御システムの柔軟性の向上と自社製品の複雑性の軽減を達成できます。

    従来の制御システムは、各種の複雑なチャンネル・モジュール、アナログ/デジタル信号コンバータ、(工場の機械、計測器やセンサーとの通信用に)個別に配線される入出力で構成され、コストと人手のかかる手動設定が必要でした。アナログ・デバイセズの新AD74412RとAD74413Rは、大量の再配線が不要で遠隔から迅速かつ容易に再設定可能なモジュール・チャンネルを使用した、柔軟な制御システムの設計を可能にします。これにより、実装のスピード、柔軟性、大きなコストやダウンタイムを伴わずにシステムを修正する能力が飛躍的に向上します。

    インダストリ4.0の登場とともに、製造業者は、消費者の行動と需要の急速な変化に対して迅速かつ容易に適応できる柔軟なシステムを必要としています。もはや大量生産品と予測可能な需要向けに設計された固定的な大規模なシステムには依存できません。最小限のダウンタイムと設備投資で迅速に再構成できる、柔軟なシステムが必要になります。アナログ・デバイセズのソフトウェアで設定可能なI/Oを使えば、新規プロジェクトの効率的な実装と、柔軟な自動制御が可能となります。これにより、設計と設置のコストを削減し、運用開始までの期間を短縮できます。

    ソフトウェアで設定可能なI/Oを使用する製造業者は、各種の古い固定機能I/Oモジュールの置き換えや、システムごとにI/Oが動的に変化する複数のカスタマー・アプリケーションへの対応が可能なプラットフォームを開発できます。各種のI/Oモジュールとチャンネルのタイプ別に指定される配線で構成される制御キャビネットに依存する従来のシステムの代わりに、エンド・ユーザーが制御室からプログラムできる1種類のモジュールを設置すれば済むようになると、必要なハードウェアが減少し、ロジスティクス、製造、サポートのコスト削減につながります。

    また、ソフトウェアで設定可能なI/Oは、10BASE-T1L産業用イーサネット・システムへの更新を必要としている既存ネットワークにも応用できるため、イーサネット・ベースの制御ネットワークへのブリッジとしても機能します。ソフトウェアで設定可能なI/Oを使用して、設置済みのHART対応4~20mAセンサーおよびアクチュエータと10BASE-T1Lまたは100Mファイバ・バックホールの間で信号を変換できる、標準化された設定可能なフィールドI/Oユニットを開発できます。

    価格と提供時期
    下記表中の価格は米国での価格です。

    製品
    量産出荷 1,000個受注時の単価 パッケージ
    AD74412RBCPZ 出荷中
    7.47ドル 64ピンLFCSP (9mm x 9mm w/ EP)
    AD74413RBCPZ 出荷中
    8.55ドル 64ピンLFCSP (9mm x 9mm w/ EP)

     

  • アナログ・デバイセズについて
  • アナログ・デバイセズは1965年の創業以来、高性能アナログで世界をリードし、さまざまな技術的課題を解決してきました。
    世界にインパクトを与えるイノベーションを実現するために、私たちは最先端のセンシング、計測、パワーマネジメント、通信、信号処理技術でアナログとデジタルとの懸け橋となり、世界の動きをありのままに描き出します。
    想像を超える可能性を―アナログ・デバイセズ analog.com/jp

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