超低電圧部品に対応する±0.5%精度のスーパーバイザ「LTC2962/LTC2963/LTC2964」を発表
~高精度かつ柔軟に設定可能なリセット閾値、広い動作温度範囲に対応~
2018年09月06日 -東京アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、システムの電圧マージンを拡大し、信頼性を強化した、超高精度4チャンネル電圧スーパーバイザ、「LTC2962/LTC2963/LTC2964」ファミリを発表しました。最低電源電圧1Vで動作するASIC、FPGA、DSP、MCU、およびMPUアーキテクチャで、1%~2%の精度の従来型電圧スーパーバイザを使うと、貴重なシステム電圧マージンが減少し、残りの負荷動作電圧範囲が縮小してしまいます。LTC2962ファミリは、リセット閾値の精度がクラス最高レベルである±0.5%を確保しているため、電源の要求を緩和すると共にトランジェントに対するシステム耐性を向上させることができ、また、公称電源電圧を下げることで消費電力を劇的に低減できます。高い精度、柔軟に設定できるリセット閾値(1V~5V電源電圧、または調整可能な値)、広い動作温度範囲という特長を備えたLTC2962ファミリは、ネットワーク、テレコム、オートモーティブの様々な要件を満たします。
LTC2962/LTC2963/LTC2964の特長
- 同時に4つの電源を監視
- 閾値精度:±0.5%(全動作温度を通じて)
- 選択可能な閾値:電源電圧(5V、3.3.V、2.5V、1.8V、1.5V、1.2V、1V)ごとに-4%および-6%、±ADJ
- 調整可能なリセット・タイムアウト
- プッシュプルまたはオープンドレインのリセット出力
- マージン・ピン/RDISによるリセットの無効化
- 広温度範囲:-40℃~+125℃
- ウォッチドッグ(LTC2963-1)と個別出力(LTC2964)を選択可能
- 16ピン3mm × 3mm QFN(LTC2962)、20ピン3mm × 4mm QFN(LTC2963-1、LTC2964)
LTC2962ファミリは、低消費電力電圧モニタ市場の多くのマルチレール・アプリケーションに特に適した独自の機能群を備えています。例えば、低電圧、過電圧、負電圧の監視用に、±0.5%の精度でプリセットまたは調整可能な16個の電圧閾値のいずれかをチャンネルごとに簡単に選択できます。この監視回路は、設定した閾値に従って入力を監視して出力を駆動します。また、手動リセット入力を使って、押しボタン式スイッチで強制的にシステムをリセットすることもできます。注文時のオプションとして、調整可能なウォッチドッグ・タイマ(LTC2963-1)とチャンネルごとに独立したオープンドレイン出力のコンパレータ(LTC2964)があります。全てのデバイスで、タイムアウト時間を調整できます。
LTC2962ファミリは複数の温度グレード(Cグレード:0℃~+70℃、Iグレード:-40℃~+85℃、Hグレード:-40℃~+125℃)で提供しています。 LTC2962は16ピン3mm × 3mm QFN、LTC2963-1とLTC2964は20ピン3mm × 4mm QFNで提供しています。
価格と提供時期
下記表中の価格は米国での価格です。
製品 量産出荷 1,000個
受注時の単価パッケージ LTC2962 出荷中
1.98ドル 16ピン
3mm × 3mm QFNLTC2963-1 出荷中
2.23ドル 20ピン
3mm × 4mm QFNLTC2964 出荷中
2.23ドル 20ピン
3mm × 4mm QFN- アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズは1965年の創業以来、高性能アナログで世界をリードし、さまざまな技術的課題を解決してきました。
世界にインパクトを与えるイノベーションを実現するために、私たちは最先端のセンシング、計測、パワーマネジメント、通信、信号処理技術でアナログとデジタルとの懸け橋となり、世界の動きをありのままに描き出します。
想像を超える可能性を―アナログ・デバイセズ analog.com/jp-
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