デュアル10A/シングル20A超薄型µModuleレギュレータ「LTM4686」を発表
~パワー・システム・マネージメント機能を内蔵~
2018年08月16日 - 東京アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、16mm × 11.9mm × 1.82mmのLGAパッケージに収容されるPMbusインターフェース内蔵デュアル10A/シングル20A超薄型降圧µModule®レギュレータ「LTM4686」を発表しました。LTM4686のパッケージの高さはわずか1.82mmなので、PCボード上でFPGAやASICなどの負荷のすぐ近くに配置し、両方の低背型パッケージを1つのヒートシンクで放熱することができます。超薄型パッケージのLTM4686は、PCBの裏面に実装できるので、PCB上面のスペースをメモリやトランシーバICなどの部品用に使用できます。このためLTM4686は、ラックマウント式通信スイッチ/ルータ、RAIDシステム、試験/計測装置など、高さに制約のあるアプリケーションに好適です。PMBusインターフェースにより、電圧、負荷電流、温度など、主要な電力パラメータの計測と変更が可能です。またPMbusを介してシーケンス制御、障害閾値および障害発生時の応答をプログラムし、値とフォルト・ログデータを内蔵EEPROMに格納できます。
LTM4686の特長
- 制御およびモニタ用デジタル・インターフェース内蔵のデュアル高速アナログ・ループ
- デュアル10A/シングル20A出力を供給可能
- 広い入力電圧範囲:4.5V~17V、5V補助バイアス使用時:2.375V~17V(LTM4686-1)
- 出力電圧範囲:0.5V~3.6V
- 全温度範囲にわたるDC出力電圧誤差:最大±0.5%
- 定周波数電流モード制御
- 複数のモジュールで並列構成と電流分担に対応
- EEPROMを内蔵
- 超薄型16mm × 11.9mm × 1.82mm LGAパッケージ
LTM4686は4.5V~17Vの入力電源で動作します(LTM4686-1は2.375V~17V)。これらのモジュールは-40℃~+125℃の全温度範囲にわたって最大±0.5%のDC出力電圧誤差で出力電圧を0.5V~3.6Vに安定化できます。最大負荷状態では12V入力から1.0V出力への変換時に80%の効率を実現します。LTM4686は、周囲温度85℃、空気流400LFMの場合、5V入力から1V出力への変換時に18Aを供給できます。また、電流モード制御により、複数のモジュールを並列構成で動作させて大きな出力電流を供給できます。内部スイッチング周波数は250kHz~1MHzの範囲で設定可能ですが、ノイズにセンシティブなアプリケーションでは250kHz~1MHzの外部クロックに同期させることもできます。
LTM4686は、過電圧、低電圧、過電流、過熱などに対する設定可能な保護機能を備えています。障害が発生した場合、データは自動的にEEPROMに保存されるので、I2Cインターフェースを介してフォルト・ログを取得し、解析できます。LTM4686の性能評価用に、LTpowerPlay® GUI、DC1613 USB/PMBusコンバータ、DC2086プログラミング・アダプタおよびデモ・キットが利用可能です。
価格と提供時期
下記表中の価格は米国での価格です。 製品 量産出荷 1,000個受注時の単価 パッケージ LTM4686 出荷中 23.23ドル~ 16mm × 11.9mm × 1.82mm LGA - アナログ・デバイセズについて
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世界にインパクトを与えるイノベーションを実現するために、私たちは最先端のセンシング、計測、パワーマネジメント、通信、信号処理技術でアナログとデジタルとの懸け橋となり、世界の動きをありのままに描き出します。
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