FMEA手法により安全性の高いピン配置を持つ 降圧µModuleレギュレータ「LTM8002」を発表

~車載機器や工業用機器などのアプリケーションに最適なポイントオブロード・レギュレータを提供~

2018年06月15日 - 東京
  • LTM8002_300x300アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、6.25mm × 6.25mm × 2.22mm BGAパッケージで、入力電圧定格40V(絶対最大定格42V)および連続出力電流2.5A(ピーク出力電流3.5A)の降圧DC/DC µModule®(電源モジュール)レギュレータ「LTM8002」を発表しました。LTM8002は、スイッチング・レギュレータ・コントローラ、パワー・スイッチ、インダクタ、その他の周辺部品を内蔵しています。これにより、入力電源、入出力コンデンサ、2本の抵抗を追加するだけで設計を完成できます。


    LTM8002の特長

    • FMEAによる、安全性の高いピン配置
    • 広い入力電圧範囲:3.4V~40V
    • 低ノイズのSilent Switcher®アーキテクチャ
    • 広い出力電圧範囲:0.97V~18V
    • 連続出力電流:2.5A、ピーク出力電流:3.5A
    • 最大動作温度:150°C(Hグレード)
    • 設定可能なスイッチング周波数:200kHz~3MHz
    • 外部クロックに同期可能
    • 低自己消費電流:25µA(出力電圧5V時)
    • 設定可能なソフトスタート
    • 6.25mm × 6.25mm × 2.22mm BGAパッケージ

     

    LTM8002のピン配置はFMEA(故障モード影響解析)により開発されたため、各ピンのグラウンドへの短絡、または隣接したピン間の短絡やピンがフローティング状態の時でも、出力は設定された安定化電圧以下に維持されます。最大ジャンクション温度はHグレードで+150°C、Iグレードで+125°Cです。LTM8002のHグレードは、入力電圧12V、出力電圧5Vの条件で、最大+105°Cの周囲温度でヒートシンクも空気流もない環境でも、2.8Aの出力電流を供給できます。広い入力電圧範囲、FMEAによる安全なピン配置、高温動作、小型のソリューションを特長とするこのデバイスは、車載機器や工業用機器など、厳格な信頼性と高い耐久性が要求されるアプリケーションに最適なポイントオブロード・レギュレータを提供します。

    スイッチング周波数は1本の抵抗を使って設定可能です。また、200kHz~3MHzの外部クロックに同期させることもできます。これにより、デバイスを特定の周波数、特定周波数範囲内または範囲外で動作させることができ、周辺機器への周波数干渉を回避できます。LTM8002には、Burst Mode®、パルス・スキップ・モード、スペクトラム拡散機能付きパルス・スキップ・モード、外部同期モードの4つの動作モードがあります。Burst Mode動作の自己消費電流はわずか25µAであり、バッテリ駆動システム(特に「キープ・アライブ」機能を必要とするシステム)に最適です。

    出力電圧は1本の抵抗を使って0.97V~18Vの範囲で設定可能です。出力電圧の設定範囲が広いため汎用性が高く、1つの製品で3.3V、5V、12V、および15Vの一般的なシステム・バス電圧を生成できます。また、出力電圧を3.3Vに固定した製品も供給可能です。LTM8002の動作温度範囲は、Iグレードで‐40°C~+125°C、またはHグレードで‐40°C~+150°Cです。

    価格と提供時期
    下記表中の価格は米国での価格です。


    製品 量産出荷

    1,000個
    受注時の単価

    パッケージ
    LTM8002 出荷中 9.12ドル~

    6.25mm x 6.25mm x 2.22mm
    BGA



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  • アナログ・デバイセズは1965年の創業以来、高性能アナログで世界をリードし、さまざまな技術的課題を解決してきました。
    世界にインパクトを与えるイノベーションを実現するために、私たちは最先端のセンシング、計測、パワーマネジメント、通信、信号処理技術でアナログとデジタルとの懸け橋となり、世界の動きをありのままに描き出します。
    想像を超える可能性を―アナログ・デバイセズ analog.com/jp

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