24ビット・データ・アクイジションSoCシリーズ「AD7770」「AD7771」「AD7779」を発表

スマートグリッド送配電機器の監視および保護の性能を向上

2015年10月30日 -東京
  • AD777xアナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、スマートグリッド・システム内の送配電管理に使用する、保護、監視、および電力品質測定機器の性能を改善するために設計された、24ビット・データ・アクイジション・システム・オン・チップ(SoC)シリーズの3品種「AD7770」、「AD7771」、「AD7779」を発表しました。AD7770は、従来よりも高性能かつ小さなフォーム・ファクタの保護リレーが実現可能です。AD7771は、電力品質測定装置のパワー・グリッドの電気的故障を早期に検出することが可能になります。シリーズ3番目のSoCであるAD7779は、回路ブレーカ装置の迅速な起動を実現します。

     

    AD777xの3デバイスは全て、ダイナミック・レンジとデータ・スループットの業界最高の組合せを提供します。電流および電圧センサーの出力を3相電源アプリケーションにおいて測定する8つの同時サンプリング・チャンネルを特長としています。各SoCの入力チャンネルは、8kSPSにおいて112dBのダイナミック・レンジを達成し、それぞれのA/Dコンバータ入力チャンネルに保護機能と測定機能が統合されています。また、AD777xシリーズは、同じチップにサンプル・レート・コンバータを内蔵しているため、IEC61000-4-30 Class A規格に準拠した電力品質アナライザの作成にともなう設計の手間を簡素化します。

     

    AD777xシリーズは、様々なセンサーの出力をスケーリングすることができるプログラマブル・ゲイン・アンプ(PGA)を内蔵しています。そのためシステム設計者は、電流トランスや電圧トランス、抵抗ストリングといった異なる入力センサー・タイプや、さまざまな精度要件のアプリケーションに、共通のプラットフォームを用いることができます。さらにAD777xシリーズでは、シグナル・コンディショニング用アンプやフェーズ・ロック・ループ(PLL)のような外付け部品が不要なため、トータル・システム・コストを低減できます。先に示したようにAD777xシリーズは、サンプリング・レートを細かく調節することができるサンプル・レート・コンバータを内蔵しています。これにより、50Hz(-15%)から60Hz(+15%)の範囲にわたるライン周波数の0.01Hzの変動に対するコヒーレンシーを保ちます。これは、IEC61000-4-30 Class A電力品質規格のひとつの要件です。

                 

    新デバイスはまた、エンド機器の安全度水準(SIL)認定に向けた設計プロセスを容易にする、いくつかのオンチップ診断機能も内蔵しています。さらに1個の低分解能SAR A/Dコンバータ・チャンネルも内蔵しており、これは別電源で動作し、システムおよびチップの診断用データを提供するため、データの確実性のレベルを改善し、システム全体の信頼性を高めます。AD7771の高いダイナミック・レンジは、高いサンプリング・レートと相まって、高速フーリエ変換(FFT)のノイズ・フロアの低減を可能にします。これにより異常な周波数スプリアスの検出を強化し、発生中の電気故障を知らせます。また、電力品質測定機器による早期の警告検出および予防保守を可能にします。

     

     

    価格と供給について

    下記表中の価格は米国での価格です。

     

    製品
    入力
    バイアス

    出力データ
    レート

    サンプル
    出荷
    量産
    出荷
    1,000個受注時
    の単価
    パッケージ
    AD7770 ±4 nA 32 kSPS 出荷中
    2016年5月 6.97ドル 64ピンLFCSP
    AD7771 ±4 nA 128 kSPS 出荷中
    2016年5月
    7.94ドル 64ピンLFCSP
    AD7779 ±2 nA 16 kSPS 出荷中 2016年1月 5.90ドル 64ピンLFCSP

     


  • アナログ・デバイセズについて
  • アナログ・デバイセズは、半導体製品とソリューションを提供しています。
    1965年に設立され、世界をリードする信号処理技術で「アナログとデジタル」「夢と現実」との懸け橋を担ってきました。
    50周年という節目を迎え、「想像を超える可能性を」という新たなスローガンを掲げ、イノベーションを加速し、ブレークスルーを生むソリューションをお客様と共に切り拓いていきます。http://www.analog.com/jp
  • Editor's Contact Information
Stay Informed