東京 (2011年09月15日) - アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、電力量計および電力品質監視機器向けに、リアルタイムの高調波解析を提供する電力量計IC「ADE7880」を発表しました。ADE7880は、多相電力量計向けに設計されており、電力の量と位相に関する情報を含めた包括的な高調波解析を提供します。また、63次の高調波成分まで、ダイナミック・レンジ2000:1にわたって、<1%という高精度を実現します。ADE7880には、ADIの独自技術、ARTM(Adaptive Real-Time Monitoring:適応リアルタイム・モニタリング)高調波解析技術が初めて採用され、これにより顧客は複雑なデジタル信号処理の開発で煩わされることもなくなり、システム・マイクロコントローラも不要になります。
アナログ・デバイセズ社 エネルギー・グループのディレクタ、ロン・クリガー(Ronn Kliger)は次のように述べています。「高調波は、その過剰な電流によって電力トランスの過熱や保護継電器の誤遮断を誘発することがあることから、エネルギー・システムで関心が高まっています。グリッドに接続される負荷や電源が、高調波成分のパワーを発生もしくは消費するパワー・エレクトロニクスに依存するようになるのに伴い、高調波成分増加によるラインの品質劣化も増大しています。ADE7880により、スマートグリッド・システムが高調波によるライン品質の劣化を正確に監視できるようになり、電力事業者やその顧客は必要に応じた修正措置を講じることができるようにします」
スマートメータに特化したリーディング・メーカ、ADDグルップ社は、同社の新しい三相工業用メータにADE7880を採用しました。ADDグルップの電気計器設計部長Vladimir Culiuc氏は次のように述べています。「当社は、ハイエンドの工業用メータの開発にあたり、従来の電力量測定や電力品質機能だけでなく、高調波解析を必要としていました。アナログ・デバイセズのADE7880を選んだ理由は、まさにこのニーズに応えるソリューションだったからです。ADE7880の採用により、当社はソフトウェアの開発や検証時間を大幅に節減し、市場投入までのアグレッシブなタイムスケジュールに対応できるようになります」
現在、世界中で何百万のスマートメータが設置されています。それに伴って、電力の品質管理がますます重要になっています。エネルギー関連の市場調査会社である、パイク・リサーチ社は、2015年までに、世界で2億5千万以上のスマートメータが設置されると予測しています。スマートメータは、電気の消費量や生成量を正確に測定・監視・課金などの目的で設置され、地域電力事業者との通信をおこないます。通信と電力品質解析の両方ができるスマートメータは、分散監視デバイスとして重要な役割を果たすことで、電気事業者が設置しているメータに新たな価値をもたらします。
電力量計IC「ADE7880」の特長
| 製品 | サンプル供給 | 量産出荷 | 1,000個受注時の単価 | パッケージ |
|---|---|---|---|---|
| ADE7880 | 出荷中 | 2011年11月 | 9.47ドル | 40ピンLFCSP |
参考情報
ADIの高調波解析法と既存の解析法とを比較したホワイトペーパー(英文)
ADIの電力量計ICについて
ADIのエネルギー・ソリューションについて
アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6 万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。http://www.analog.com/jp
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