東京 (2011年03月04日) - アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、日本のARIB STD-T96ワイヤレス・データ伝送プロトコルに対応した、スマートグリッド向けの新しいRFトランシーバ「ADF7023-J」を発表しました。ARIB STD-T96は、日本の社団法人電波産業会(ARIB)によって制定された、低電力無線機器によるデータ伝送における標準規格です。この規格におけるスマートグリッド・エネルギー測定アプリケーションは、電気、水道、ガスなど公益事業のメータシステム、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)業界、およびビル・アプリケーションでの普及が進んでいます。
ADF7023-Jはフィールド実証済みの最先端RFトランシーバ技術を駆使して、ADIが日本のARIB STD-T96向けに開発したRFトランシーバです。優れた無線性能を、12.8mAという低消費電力(受信時)で提供します。システムの消費電力を最適化するため、ADF7023-Jには、無線制御やパケット・マネジメントなどのRF機能をサポートする、超低消費電力のカスタム8ビット・プロセッサを搭載しました。この8ビット・プロセッサはプログラムRAMメモリにダウンローダブルファームウェア・モジュールを読みこむことで、システムパッチの実行や、エラー訂正や暗号化、イメージ除去キャリブレーションといった機能モジュールの追加ができます。これにより、設計者は信頼性の高いシステムを柔軟に設計できるようになります。また、ADF7023-Jは、自律パケット・モードやバイパス・モードでも用いることができます。
これらの機能は、電力会社が電力を供給する際のエネルギーやコストの低減だけでなく、高い信頼性の元で、電力消費量や時間、価格を測定する必要があるスマートグリッド・システムのようなアプリケーション向けには、特に重要です。RFトランシーバは、この測定データをノイズの多い環境の中でも安全かつ、高精度に伝送し、その情報を保管し、ワイヤレス・ネットワークで電力会社やガス会社などのコンピュータと交信するのに必要です。最近の調査会社の報告によれば、世界のスマートグリッド市場は推定で、2010年の1兆3千億円から、2020年には5兆8千億円と、ほぼ5倍に成長すると予測されています。特に日本は最も急速に成長している地域の1つで、大量の風力や太陽発電が新たに送電網に加わると、どのようにして全国に安定した電力供給を行えるようにするかという課題に直面しています。
アナログ・デバイセズ社リニアおよびRFグループ担当ヴァイス・プレジデント、ピーター・リアル(Peter Real)は次のように述べています。「スマートグリッド・ネットワークは、全世界中で需要が急速に拡大しています。RF技術はこれらのシステムの制御や監視のために、さまざまなシステムの中核的な役割を担います。ADIのADF7023-Jは、ARIB STD-T96という日本の規格向けに最適化された、完全な無線ソリューションです。日本のスマートグリッド市場でデータ転送を保証するのに必要不可欠な性能や高集積化、さらに低消費電力という特長を完備しています。ADF7023-Jは、フィールド実証済みのRF技術をベースとして開発されたため、信頼性が高く、設計リスクやシステム・コストの低減に貢献します」
アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6 万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。http://www.analog.com/jp
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