業界初の完全アイソレーションされた産業用CANトランシーバ「ADM3052」と「ADM3053」を発表

信号と電源を絶縁した初の集積デバイスが、部品点数を最大80%、ボード・スペースを最大70%削減
ADM3052_53

東京 (2010年10月18日) - アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、業界をリードする同社のインターフェース素子の最新製品として、CAN(コントロール・エリア・ネットワーク)通信バスを用いたシステム向けに初めて、データ信号と電源を絶縁した2つのトランシーバ(送受信回路)「ADM3052」と「ADM3053」を発表しました。ADM3052とADM3053は、ADIのiCoupler®デジタル・アイソレーション技術を用いています。また、ADM3053はisoPower集積技術によりアイソレーションされたDC/DCコンバータを同一チップに集積しているので、複数の個別デバイスを必要とする競合代替製品によるソリューションと比べて部品点数を最大で80%低減し、基盤面積を個別部品による競合オプションに比べ70%削減します。

アナログ・デバイセズ社 産業用&計測機器グループ担当ヴァイス・プレジデント、マイク・ブリッチフィールド(Mike Britchfield)は、次のように述べています。「CANはもともと自動車産業向けに開発されましたが、ファクトリ・オートメーションやビル・コントロール、風力タービン、エレベータなど、複数のサブシステムとの通信/管理が不可欠な産業用や計測機器システムにも広く採用されるようになっています。ADM3052とADM3053は、とくに産業用と計測機器用市場向けをターゲットとしており、デバイスネット、CANオープン(CANOpen)やその他のCANベースの通信アプリケーション向けに、信号と電源の絶縁を単一のデバイスに集積した、初のトランシーバです」

ADM3052とADM3053の投入により、RS-485/422やRS-232、USB、I2Cをはじめとする、広く使われている産業/計測機器用プロトコル向けの製品群を含む、ADIのアイソレーション・バス通信用製品ポートフォリオはさらに拡張しました。これらのアイソレーション通信用製品は、ADIのトランシーバ・デバイスと、iCouplerデジタル・アイソレーション技術およびisoPower集積技術によるアイソレーションDC/DCコンバータの内蔵により、信号と電源のアイソレーションを単一の小型フォーム・ファクタ・パッケージに集積し、顧客の製品設計の簡素化に貢献します。ADM3052とADM3053トランシーバは、これと同じレベルの集積化をCANバス規格にまで拡張したもので、先進的な産業用機器に求められる信頼性、性能、およびコントロールを提供し、同時に設計を簡素化して、顧客が市場投入までの時間を短縮するのを支援します。

ADM3052とADM3053 CANトランシーバについて
ADM3052 CANトランシーバは、CANバス仕様で求められる物理層特性を提供するとともに、4線CANバス・コンフィギュレーションと、マイクロコントローラまたはDSPとの間に5kVrmsのアイソレーションを提供します。4線CANバス・コンフィギュレーションには、2本のデータライン、1本の24V電源ライン、および1本の電源電流リターンパスが含まれています。ADM3052は、24VのLDO(ロードロップアウト・レギュレータ)、3チャンネルのiCouplerと、物理層CANトランシーバを集積しています。ADM3052はまた、配線故障に対する保護機能と、さらにバス電力センス機能も集積していて、24Vバス電源が存在するか否かを示すアイソレーションされた信号を、マイクロコントローラまたはDSPに提供します。

ADM3053 CANトランシーバは、2線CANバス・コンフィギュレーションとマイクロコントローラまたはDSPとの間に、2.5kVrmsのアイソレーションを提供します。2線CANバス・コンフィギュレーションには、2本のデータラインと、アイソレーション・バリア内側のマイクロコントローラまたはDSPサイドから、ADIの独自技術isoPower® DC/DCコンバータ技術を用いて供給される、バスサイド電源のみが含まれています。ADM3053は、発振器、整流器、レギュレータ、2チャンネルのiCoupler、および配線故障保護機能付き物理層CANトランシーバを集積しています。

ADM3052とADM3053 CANトランシーバは、UL(アンダーライターズ・ラボラトリーズ)およびVDE(ドイツ電子技術者連盟)による安全規制アイソレーション規格の認定を申請中です。製品は小型表面実装ワイドSOIC(スモール・アウトライン集積回路)パッケージで供給されます。ワイドSOICパッケージにより、標準のピックアンドプレース製造装置での使用が可能になり、高い振動環境において優れた性能を提供します。さらに、PCB上最小0.2mmのクリアランスとなっていて、不純物の多い工場環境において、アイソレーション・クリアランス要件を満たすのを支援します。

価格、供給、および補完製品について
下記表中の価格は、米国における販売価格です。

製品 サンプル供給 1,000個受注時の単価 パッケージ
ADM3052 出荷中 3.00ドル 10mm × 10mm
16ピン幅広SOIC
ADM3053 出荷中 5.50ドル 10mm × 13mm
20ピン幅広SOIC

ADM3052とADM3053 に関するビデオはこちらをご覧ください。


ADIのADM3052とADM3053 CANトランシーバは、アイソレーションRS-485トランシーバADM2587E」および「ADM2582E」、アイソレーションRS-232ライン・ドライバ/レシーバADM3251E」、アイソレーションUSBトランシーバ「ADuM4160」、およびCANコントローラ付きBlackFin®プロセッサ「ADSP-BF506F」を含む、ADIの他の部品と組合せて使うのが効果的です。

iCouplerデジタル・アイソレーション・テクノロジーについて 3億5千万以上の採用実績があり、その性能が実証されているADIのiCoupler技術は、フォトカプラがLEDとフォトダイオードとの組み合せを用いているのに対し、チップスケールのトランスに基づいています。LEDやフォトダイオードに比べ、トランスは高データレート、低消費電力、安定した性能を実現します。トランスはウェーハ・レベル・プロセスを用いて、直接チップ上に形成され、iCouplerチャンネルは相互に、または他の半導体機能と一緒に、低コストで集積することができます。iCouplerトランスはCMOSと金メタル層で形成された平面構造になっています。
金メタル層の下には絶縁耐圧の高いポリイミド層があって、トランスの上部コイルを下部コイルから絶縁し、市販品の中でも最も高信頼性で最高レベルのアイソレーションとなっています。CMOS回路は上部コイルと下部コイルに接続されており、各トランスと外部信号との間のインターフェースを提供します。

isoPower DC/DCコンバータ技術について ADIのisoPower 集積技術によるDC/DCコンバータは、同じチップスケール・トランスフォーマ技術を用いていますが、isoPower機能は、データを伝送する代わりに、スイッチ、整流器、およびレギュレータを用いて、データチャンネルと同程度のアイソレーションされた電源を生成します。オンボードisoPowerアイソレーションDC/DCコンバータは、最高500mWのレギュレーションされたアイソレーション電源を供給することができ、5.0Vまたは3.3Vのいずれかで動作します。

アナログ・デバイセズについて

アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6 万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。http://www.analog.com/jp

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