東京 (2010年02月02日) -
アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、AEC-Q100認証を取得した同社の製品群を拡張して、DC-DCコンバータ絶縁技術を搭載した4チャンネル・デジタル・アイソレータ「ADuM540xW」ファミリーを発表しました。自動車メーカーにおいては、電気自動車やハイブリッド・カー(HEV)の人気にあわせ、バッテリの電圧レベルの監視と重量、サイズ、コストを低減できるバッテリ・マネジメント技術がこれまで以上に求められています。最大600Vという高電圧で動作するHEV用バッテリにおいて、安全で信頼性の高い動作を実現するために、ADuM540xWは優れた絶縁性能を提供します。
ADuM540xWは、アナログ・デバイセズ独自のiCoupler®チップスケール・マイクロトランス技術を採用しています。iCoupler技術は、オートモーティブや産業用機器、医用機器、電源機器、民生用機器などの広範囲なアプリケーション向けに3億チャンネル以上が出荷され、採用されています。新しいデジタル・アイソレータは、ADI独自の集積化されたDC-DCコンバータ絶縁技術「isoPower®」を組み込んでおり、5V出力で最大500mWというレギュレーションされた絶縁電源を提供します。
HEVアプリケーションにおいては、ADuM540xWの優れた集積絶縁技術によって、バッテリからの電源供給なしで、アイソレーション・バリアを越えた電源転送とバッテリ監視ができます。ADuM540xWは、外付けのDC-DCコンバータとペアにした
フォトカプラのような個別部品ソリューションと異なり、部品を10mm×10mmという小型の表面実装パッケージ1個に集積することにより、基板面積を最大70%、コストを50%削減します。
アナログ・デバイセズ社 オートモーティブ・セグメント・グループの自動車用信号処理担当ディレクタ、ビル・リーデル(Bill Riedel)は次のように述べています。「ハイブリッド・カーや電気自動車向けのバッテリ技術の進歩には、高集積化、温度耐性、外付けのシグナル・コンディショニングを必要としないデジタル・インターフェースを備えた、絶縁電源技術が求められています。絶縁電源機能を搭載したADIのiCouplerデジタル・アイソレータはフォトカプラ・ソリューションに比べて、小型化と50%もの消費電力削減を実現しているので、今まで以上に環境に配慮した車の開発をサポートします」
ADuM540xWは、AEC-Q100による–40°C~+105°C自動車用温度規格における認証を取得しており、HEVモータ・ドライブやバッテリ・マネジメント・システム向けに設計されています。この新しいAEC-Q100 isoPowerアイソレータは、さまざまなチャンネル構成による多数の絶縁チャンネルを提供し、最高25Mbpsのデータレートをサポートします。ADuM540xWは、CMOS技術により、アイソレータの両サイドともに4.5Vから5.5Vの電源電圧範囲で動作します。
ADuM540xWはリチウムイオン電池監視システム「AD7280」やデジタル・アイソレータ「ADuM120xW」、「ADuM130xW」、「ADuM140xW」などのADIの他の部品と組み合せて使用できます。
価格と供給について
表中の価格は、米国における販売価格です。
| 製品 | Sample サンプル供給 |
10,000個受注時の 単価 |
パッケージ |
|---|---|---|---|
| ADuM5401W | 出荷中 | 5.75 ドル | 16ピン SOIC |
| ADuM5402W | 出荷中 | 5.75 ドル | 16ピン SOIC |
| ADuM5403W | 出荷中 | 5.75 ドル | 16ピン SOIC |
iCoupler®技術について
3億チャンネル以上の採用実績がありその性能が実証されているADIのiCoupler技術は、フォトカプラのようにLEDやフォトダイオードをベースとしたものではなく、チップスケール・トランスを用いています。トランスは、LEDやフォトダイオードに比べて、高データ・レート、低消費電力、経年変化が少ない安定した性能を実現します。トランスは、ウェーハレベル・プロセスを用いて、直接チップ上に形成され、複数のiCouplerチャンネル、または他の半導体機能を低コストで絶縁することができます。iCouplerトランスは、CMOSメタル層と金メタル層で構成された平面構造になっています。金メタル層の下にある絶縁破壊電圧の高いポリイミド層が、トランスの上部コイルと下部コイルを絶縁します。上部コイルと下部コイルに接続されたCMOS回路は、各トランスとその外部信号とのインターフェースを提供します。
isoPower DC/DCコンバータについて
ADIのisoPowerの集積絶縁DC-DCコンバータは、iCouplerデジタル・アイソレータと同じチップスケール・トランス技術を用いており、スイッチ、整流器、レギュレータで構成され、データの代わりに電力を伝達します。また、データ・チャンネルと同程度の絶縁性能を有しています。
アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6 万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。http://www.analog.com/jp
iCouplerおよびisoPowerはアナログ・デバイセズ社の登録商標です。その他の商標はすべて、それぞれの所有者の財産です。
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