世界のマルチスタンダード/マルチキャリア通信システムに対応するデータ・コンバータ「AD9122」を発表

数値制御発振器を内蔵した400MHzの帯域幅にわたる出力と、1.2GSPSサンプリング・レートの実現により、マルチキャリア・ワイヤレス通信機器のデジタル・プリディストーション技術をサポート
AD9122

東京 (2009年09月29日) -

アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、世界の先進的なマルチキャリア・ワイヤレス通信機器およびブロードバンド通信機器で必要とされる、高いデータレートと複雑な変調方式に対応するデュアル・チャンネル1.2GSPS(ギガサンプル/秒)16ビット D/Aコンバータ(DAC)「AD9122」を発表しました。

オンチップ32ビット数値制御発振器(NCO)※1を特長とするAD9122は、柔軟なIF(中間周波数)の設定が可能で、システム性能の最適化に効果を発揮します。これにより、広い信号帯域幅を必要とする高度なデジタル・プリディストーション(DPD)※2技術を用いる、マルチスタンダード携帯電話基地局やその他のアプリケーションの性能要求にも対応します。AD9122は、GSM、WCDMA、TD-SCDMA、CDMA2000、WiMAX、LTEなどのワイヤレス通信規格に対応しています。

AD9122はデュアルDACであり、ADIの直交変調器「ADL5375」と14出力クロック発生器「AD9516」を組み合せることで、IMD(相互変調歪み)とS/N比に関する6つのマルチキャリアのGSM仕様またはそれ以上のマルチキャリアの仕様に適合します。また、このシグナル・チェーンは評価ボードとして提供しています。その他の補完部品としては、2009年9月24日に発表したI/Qモジュレータ「ADRF6702」やRFミキサー「ADRF6602」があります。

AD9122:1.2GSPS LVDSインターフェースを備えた高速デュアルDAC
AD9122のLVDS(低電圧差動信号化)インターフェースは、8ワードのFIFO(ファーストイン・ファーストアウト)メモリの最大サンプリング・データ入力速度1.2GSPS、DAC 1個当たり600MSPS(メガサンプル/秒)をサポートしています。また先進的なDPD送信器アーキテクチャにおいて、最高400MHzまでの信号帯域幅にも対応しています。データ・インターフェースはワード、バイト、ニブル単位の負荷をサポートするので、システム設計者は低いデータレートの場合に、入力ピン数を減らして基板面積、消費電力、コストを節減できます。AD9122には、低ジッタで低位相ノイズの改良されたオンチップPLL(フェイズ・ロックド・ループ)が内蔵されています。AD9122は内蔵のPLLによりDAC出力周波数150MHzで動作し、シングルキャリアWCDMAアプリケーション向けに、76dBのACLR(隣接チャンネル漏れ率)を提供します。最も厳しい性能要求が求められるワイヤレス通信アプリケーションに対しては、外部PLLを用いることで、83dBcのACLRを実現します。

AD9122が実現する高速入力データレート、高いDACサンプリング・レート、そして集積化されたNCOによるファイン・チューニングされた変調信号により、システム設計者はDAC出力周波数を柔軟に選択できるようになります。これは、とくに4から6キャリアのGSM伝送仕様やその他の通信規格に適合させる上で効果的です。

AD9122は、インターポレーション・ファクタ2、4、8を選択できる集積インターポレーション・フィルタを内蔵しています。デュアルDAC AD9122は、32ビットNCOも集積していますが、パッケージは従来の世代のDACより50%も小型化され、省スペースの72ピンLFCSP(リード・フレーム・チップスケール・パッケージ)で供給されます。

米国の調査会社のABIリサーチ社によると、世界のワイヤレス・インフラストラクチャの支出額は今年490億ドルに達する見込みで、今後は主要新興市場(アジア、南米、中東、アフリカ)の成長が期待されています。

価格、供給、ツールについて
表中の価格は米国における販売価格です。

製品
サンプル供給
チャンネル数
分解能(ビット)
データレート/DAC
(MSPS)
1,000個受注時の単価
AD9122
出荷中
2
16
600
34.95ドル

DACデータ・パターン発生器ツール
ADIのデータ・パターン発生器(DPG2)は、テスト・ベクトル・データをADIの高速D/Aコンバータ(DAC)に入力して評価するベンチトップ機器です。DPG2はUSBによってPCに接続され、ユーザは自分のPCからベクトル・データをDPG2の内部メモリにダウンロードできます。一度ダウンロードすると、DPG2が付属の特定DAC用評価ボード経由で、ベクトル・データをフルスピードで伝送します。これにより、一般のテストデータでも顧客が生成したテストデータであっても、DACを迅速に評価することができます。
ADIのDAC製品については、D/Aコンバータのページをご覧下さい。

アナログの世界とデジタルの世界を橋渡しするデータ・コンバータ
今日、数え切れないほどのエレクトロニクス・システムにおいて、アナログとデジタルの世界を橋渡しするために高性能信号変換技術が欠かせないものとなっています。その高性能信号変換技術のサプライヤとして最も多く選ばれているのがアナログ・デバイセズです。ADIのコンバータ製品は、業界をリードするA/Dコンバータ(ADC)D/Aコンバータ(DAC)製品群を備えており、産業用および計測機器、医用機器、自動車システム、通信インフラストラ/aクチャや民生用電子機器で求められるサンプリング・レート、精度、低ノイズ、低消費電力、低価格、および小型パッケージ・サイズを特長としています。オンライン評価ツールは、お客様が最適なデータ・コンバータの迅速な検証、選択、設計を行うのを助け、設計の複雑さを低減し、開発スケジュールを短縮して部材費を削減します。ADIのADCセレクション・ガイドについては、ウェブサイトhttp://www.analog.com/jp/ADCsearchをご覧下さい。ADCドライバについては、ウェブサイトhttp://www.analog.com/jp/ADCdriversをご覧下さい。ADIのDACセレクション・ガイドについては、ウェブサイトhttp://www.analog.com/jp/DACsearchをご覧下さい。

アナログ・デバイセズについて

アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6 万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。http://www.analog.com/jp

※1 数値制御発振器(NCO)は、デジタル無線処理における重要なブロックであり、デジタル・ドメインで周波数変換するのに用いられます。

※2 デジタル・プリディストーション(DPD)は、無線送信パスにおける非線形性を補正するための先進的な処理手法で、パワーアンプがより低い歪みでかつより高い効率レベルで動作することを可能にします。

沪ICP备09046653号
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