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欧州原子核研究機構(CERN)が、大型ハドロン衝突型加速器にアナログ・デバイセズのコンバータを10万個以上採用

  • ADIのコンバータが、2009年秋に再稼動する加速器に採用
  • 過酷な環境下において、高速で高精度、かつロバストな性能を提供
  • ADIのコンバータが、2009年秋に再稼動する加速器に採用

    LHC(大型ハドロン衝突型加速器)内の様子

    東京 (2009年06月17日) -

    アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、CERN(欧州原子核研究機構)が2009年秋に再稼動する世界最大かつ最高出力の粒子加速器「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」に、ADIのデータ・コンバータが10万個以上も採用されたことを発表します。CERNの科学者達は、この新しい大型ハドロン衝突型加速器で、原子よりも小さな素粒子同士の衝突によって生成される破片を調べることで、宇宙が何からできているか、宇宙はどのような仕組みになっているかを解明しようとしています。ADIのデータ・コンバータは、その研究を支える重要な役割を果たします。CERNにおけるADIの活動(ビデオ)は、こちらのウェブサイトをご覧ください。

    CERNのリソース・マネージャ、Hans Rykaczewski氏は次のように述べています。「大型ハドロン衝突型加速器内部で、アナログ・デバイセズのデータ・コンバータは重要な役割を担っています。私たちが使用するコンバータは、何十年もの間にわたり高い放射線環境で安定して動作しなければならないため、耐放射線性と高信頼性が重要になります。大型ハドロン衝突型加速器によって起こされる衝突でエネルギーが放射されますが、それをデジタル・ストリーム情報に変換することで、そのエネルギーを計測し、解析できます。アナログ・デバイセズのコンバータは、64,000本のタングステン結晶リードのうち1本が捉えたエネルギーを計測するのに必要となる、速度とダイナミック・レンジを備えています。これらの結晶によりフォトン(光子)、エレクトロン(電子)、そしてポジトロン(陽電子)のエネルギーを計測することができます」

    CERNは、世界で最も高い評価を誇る科学研究センターの1つです。世界で最も大型かつ複雑な科学計測機器を用いて、物質の基本的な構成要素である基本粒子(素粒子)の研究を行っています。これらの素粒子が衝突した時に何が起こるかを研究することにより、物理学者は自然法則の新しい知見を得ていきます。大型ハドロン衝突型加速器は、スイスのジュネーブ郊外にある、地下100m、外周27kmのトンネル内に設置されています。CERNおよびLHCの画像は、こちらのウェブサイトからダウンロードできます。

    大型ハドロン衝突型加速器の内部では、原子より小さな「ハドロン」と呼ばれる、プロトン(陽子)や鉛イオンから成り立つ2つの素粒子ビームが、円形加速器内で反対方向に周回し、一周ごとにエネルギーを高めていきます。物理学者は、大型ハドロン衝突型加速器を用いて、非常に高いエネルギーで2個の素粒子ビームを正面衝突させます。この衝突時に生成される粒子を、世界中から集まった物理学者のチームが、特殊な検出器を用いて解析します。

    CERNはこの検出器に、ADIの高速低消費電力12ビット A/Dコンバータ(ADC)「AD9042」を採用しました。A/Dコンバータは、光、音、温度、動きや圧力などの実世界の物理現象を、さまざまな電子機器に用いられる電気信号に変換するための鍵となる部品です。アナログ・デバイセズは、データ・コンバータの世界市場シェア45%を占める世界的リーディング企業です(注)。

    ADIのデータ・コンバータ:A/Dコンバータ(ADC)とD/Aコンバータ(DAC)について
    今日、数え切れないほどのエレクトロニクス・システムにおいて、アナログとデジタルの世界を橋渡しするために高性能信号変換技術が欠かせないものとなっています。その高性能信号変換技術のサプライヤとして最も多く選ばれているのがアナログ・デバイセズです。ADIのコンバータ製品は、業界をリードするA/Dコンバータ(ADC)D/Aコンバータ(DAC)製品群を備えており、産業用および計測機器、医用機器、自動車システム、通信インフラストラクチャや民生用電子機器で求められるサンプリング・レート、精度、低ノイズ、低消費電力、低価格、および小型パッケージ・サイズを特長としています。オンライン評価ツールは、お客様が最適なデータ・コンバータの迅速な検証、選択、設計を行うのを助け、設計の複雑さを低減し、開発スケジュールを短縮して部材費を削減します。

    ADIのADCセレクション・ガイドについては、こちらのウェブサイトを、ADCドライバはこちらのウェブサイトをご覧ください。ADIのDACセレクション・ガイドは、こちらのウェブサイトをご覧下さい。

    CERNについて
    CERN(欧州原子核研究機構)は、1954年に設立された素粒子物理学に関する世界的な先端研究機関で、本部はジュネーブにあります。CERN研究所の施設は、フランスとスイスの国境にまたがって位置しています。欧州初の合弁機関の1つで、現在、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、および英国の20ヶ国がメンバーになっています。インド、イスラエル、日本、ロシア、米国、トルコ、EC(欧州共同体)、およびUNESCOはオブザーバの地位を与えられています。

    アナログ・デバイセズについて

    アナログ・デバイセズ(ADI)は、技術革新、高性能、そして卓越した技術力を企業文化として継承し、半導体市場において長期にわたり高い成長を示してきました。ADIは、データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術の世界的リーディング企業として業界で高い評価を得ており、あらゆる種類の電子機器分野を取り扱う世界各国60,000社以上の顧客に製品を提供しています。アナログおよびデジタル信号処理アプリケーションに用いられる高性能集積回路の世界的なリーディング・メーカーとして、40年以上の歴史を誇るADIは、本社をマサチューセッツ州ノーウッドに構え、全世界で約8,900人の従業員を擁します。製造工場は、マサチューセッツ、カリフォルニア、ノース・カロライナ、アイルランド、フィリピンにあります。アナログ・デバイセズはニューヨーク証券取引所に上場しており(ティッカ-:ADI)、ADIはS&P 500インデックスに挙げられています。http://www.analog.com/jp

    (注)出典:Databeans: 2008 Analog Market Share, Analog Semiconductor Product Markets – Worldwide、2009年4月発行